明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2056)わかってたつもりが本当は全然違うかった(『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会in徳島)

2021年06月30日 12時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210630 12:30)

徳島のコープ自然派さんとともに

文科省が作成した『放射線副読本』を読み解いた「にょきにょきプロジェクト」のBOOK、おかげさまで繰り返し各地で読む会をしていただいています。
5月28日には徳島のコープ自然派さんが主催してくださいました。会場とzoomでのハイブリッド方式。たくさんの方にご参加いただきました。
食べ物を通じて命を守る活動を担っているコープ自然派さん、どこの会場でもとても熱心に聞いて下さいます。徳島でも充実した読み会ができました。

ここに京北で行われているイベント「ツクル森」つながりの新たな友も来てくださいました。まささんです(畑田昌輝さん)。大阪から駆けつけてくれました。
前日見学させていただいた徳島「神山しずくプロジェクト」の渡邉朋美さんも参加。
その後、まささんが読み会の感想をFacebookに投稿してくれたのですが、文体が生き生きしていてとても嬉しかったので、まささんに頼んでシェアさせていただくことにしました。

なおこの中でまささんは、やはりツクル森でつながった友が訴えていたクラウドファンディングへの協力も呼びかけています。「まだあと5日ある」とはそのことです。
「3.11、10年目の挑戦!「人間の表現」と「原発事故のファクト」のデータベースをつくりたい」というもので6月10日が締め切りでした。
僕も直前にやっとシェアできたのですが、なんとその最終日にグワッとカンパが延びて、めでたく目標の600万円が達成されました!


『すっきり読み解きBOOK』を読む会in徳島に参加したまささんから

以下、畑田昌輝さんの6月7日0時32分の投稿を転載します。
一部、ちょこっと間違えがあったところを守田が修正しています・・・。

*****

わかってたつもりが、本当は全然違うかった。
改めて、本当に大切なことです。
そんな行動を応援できる!!まだ5日ある!!!

5月28日に守田 敏也さんの「内部被曝から命を守る」の講演会を
徳島のコープ自然派に聞きに行ってきました^o^

文部省が学校で配布してる「放射線副読本」という冊子。
もちろん文部省が出してる冊子だから、正しい情報が載っている。
正しい表現で書かれている。しかも子供向けだから
難しい言葉を使わず、わかりやすく説明してくれてる。
と思います。普通は思います。

それなりに調べたり、聞いたりしてるけど、
どこかあやふやな感じでもある知識
文部省の冊子を直接見てはないけど、
もし見たとしても
何が間違ってるのか、この表現は正しいのか、
はっきり言い切れるほど自信はなく
何にモヤっとしてるかわからない感じになると思います。

ただ最終的に、問題すり替わってますやんとは大人なら気づけます(笑)
放射能の話のはずが、いじめをやめましょうという話になってます。
そんななかで守田さんの話はわかりやすかったーーーー!!

これは「にょきにょきプロジェクト」が作成した冊子でした
デザインが文部省の冊子とすごく似てます(笑)
文部省が出してる冊子の内容をページの左側に
右側は考察や追加説明などわかりやすく書かれている。からなんですけど(^-^)
モヤっとしてるところがスッキリします。

ぜひ一度読んで欲しい冊子です!!!
ぜひ一度聞いて欲しい講演です!!!

今回は時間の関係上、基礎的な部分だけでしたがそれでも
スッキリしました。続きを知りたくて、
書籍も購入しちゃいました^o^ まだ読み切れてませんが^^;
はっきりと、このままではあかんのです。
もっとみんながちゃんとした情報を知って理解すれば
これは必然な行動として行動すると思います。
でも0311から10年経った今、全然理解してない人が
たくさんいるんです。

このまま放置状態なると・・・上手に問題をすり替えられてしまって
悲しい思いするのは、自分たちの子供や孫、甥っ子、姪っ子などの
未来の若者、未来に生きる人たちなんです。
問題をすり替えられたら、、、、そんな事例よく見ますよね(笑)

原発だけでなく
正しいことを主張する活動してる団体もたくさん知ってます。
中には、正しいことなのに、なぜか拒絶反応が出てしまう人もいます。
正しいが強すぎて、怖い人もいます。
そう感じられたら、それは正しくないんじゃないかなって思うこともあります^o^

でも今クラファンしてる
「3.11、10年目の挑戦!「人間の表現」と「原発事故のファクト」のデータベースをつくりたい」あと5日ある!!
https://motion-gallery.net/projects/the10thfukushima?fbclid=IwAR0yIFIRa7c_12lnJMsAqTyWAsVJ1TAnkfE8kUFo3d2_k8ecWIYuZ8_qGoQ

正しいをわかりやすく、しかも楽しく、おしゃれに正す。感じ^o^
そりゃこっちの方がいいわ
正される方も厳しく正されるより、おしゃれでスマートに正された方が
気分もええと思う^o^
問題すり替えられたら、正せなくなることもいっぱいあるんですよ。
ご存知の通り(^-^)
まだ5日あるんで今一度ちゃんと調べてください、
自分で考えて、この活動を応援したいと思って支援した方がいいと思います。

僕に会える人は
この冊子読んでください。書籍貸しますよ(^-^)
でもゆっくりはしてたらあかんのです。

補足事項
なんと!!! この冊子を無料でダウンロードできます。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
ここからダウンロードできます!!無料ですが寄付もできます!!

もう5日しかないんで、急いでください。
まずはこのクラファンのサイトの内容を読んでください。
https://motion-gallery.net/projects/the10thfukushima?fbclid=IwAR0yIFIRa7c_12lnJMsAqTyWAsVJ1TAnkfE8kUFo3d2_k8ecWIYuZ8_qGoQ
「LOVE THE EARTH NO NUKES 」
  Team LINKS

*****

転載は以上!
まささん、ありがと~~~


読み会の後に、まささんと渡邉朋美さんとで讃岐うどんを堪能!いやあうまいのなんの。
撮影は渡邊さん


読む会、次回は7月1日です

次回は「エルコープ脱原発委員会」の主催で7月1日午前10時からです。
オンラインでの開催です。詳しくは以下に。

明日に向けて(2046)本当に知りたいことが書かれていない!-放射線被曝のウソを見破るスキルをつけよう 『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会に
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1a0ae7b965ec24217876a59aea8cd3b1

すでに締め切りは過ぎているのですが、いまからでも申し込み大丈夫かな??
参加したい方、記事に申し込みがありますので頼んでみて下さい。

読む会をさらに広めていきたいと思っています。
あなたの町でもぜひ読み会を立ち上げて下さい。

#放射線副読本 #すっきり読み解きBOOK #コープ自然派 #エルコ―プ #脱原発委員会 #原子力マフィア #被曝のウソ見抜く

*****

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明日に向けて(2055)美浜3号機再稼働なはぜ強行されたのか(窮地に追い込まれているがゆえにとても危ない!)

2021年06月26日 10時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210626 10:00)

美浜原発3号機再稼働はなぜ強行されたのかー関電は一時期(昨年11月~本年1月)稼働原発がゼロになった

危険な美浜原発3号機が23日から再稼働しています。率直にいって恐ろしい。危機感を強めています。大事故が起きても不思議はない。
そもそも福島原発事故は東日本壊滅に向かいつつ、途中で進展が止まった事故でした。次に万一、深刻な原発事故が起きたら、さらに最悪のところまで事故が進展してしまうかもしれない。想像を絶する被害が出る可能性があるのです。
そんな壊滅的とも言えるような危険性があるのに、なぜこんなに無理に老朽原発を動かすのか。関西電力が大きく行き詰っているからが背景にあるからだと思えます。

関電は昨年、高浜3号機の蒸気発生器で細管損傷が起こり、原因が突き止められずに長く動かせなくなりました。また大飯3号機の加圧器スプレーライン付近の配管にも損傷が見つかり、交換が必要になってこれまた長く動かせませんでした。
さらに新規制基準で設置が義務付けられた「特定重大事故等対処施設」も期限に間に合わせることができず、そのことでも高浜が次々と動かせなくなり、とうとう昨年(2020年)11月3日以降、稼働原発はゼロに。本年1月まで続きました。
その上、12月4日には大阪地裁から、大飯3号機、4号機の設置許可を取り消す命令が発せられました。原子力規制委員会が大飯原発に与えた再稼働の許可が間違っていると裁判所に断じられたのです。


美浜原発3号機再稼働強行を報じるNHK


高浜も大飯も老朽化し故障を繰り返している

大阪地裁判決に対し、関西電力がすぐに控訴を行ったため、判決はすぐには効力は発揮しませんが、高裁で再び関電側が敗訴する可能性が強くあります。
また高浜原発も、大飯原発も、この間、定期点検の度に蒸気発生器細管や、冷却材配管系で故障が見つかっており、いつ何時、故障事故で止まるかもしれないし、次回の定期点検時にまた長く動かせなくなる可能性もあります。
ようするに関電の原発は、美浜だけでなく、高浜も大飯もボロボロなのです。だからもう原子力事業から撤退するしかないのに、無理に走り続け、とうとう10年も止めていた一番の老朽原発、美浜3号機まで動かしだしてしまった。

関西電力がここまで追い詰められている事には二つの理由があります。一つにはやはり原子力発電がいまだに確かな安全性を確保できず、故障事故を繰り返していることです。このため予定通りの運転がしばしばできなくなっている。
そもそも高浜3,4号機だって1985年から40年近く動いている老朽原発だし、大飯3,4号機だって1991年、1993年の運転開始から30年も経っているのです。しかも定期検査のたびに繰り返し問題が発見されていて、欠陥を克服できない。
二つ目には私たち民衆の力が、福島原発事故以前から圧倒的に強くなり、いつも監視にさらされるようになり、そんな中で裁判で運転を認めない判決が出たり、故障の度により長く停めざるを得なくなって、経営が悪化する一方だからです。


大飯4号機が停止し関西電力の稼働原発がゼロになったことを報じるプライムニュース 2020年11月3日

追い詰められた今だから怖い。力を集める必要がある

この流れをみたときに、原子力産業に展望などないことは明らかです。技術的も、経営的にもあまりに無理、もう絶対に無理なのです。
しかしこの事実を受け入れず、あくまで原発に固執しているために、無理に無理を重ね、ウソとデタラメで運転するようになっている。だから危ない。追い詰められているからこそ危険なのです。
では私たちはどうしたら良いのでしょうか。今こそ原発への批判、監視のために力をよりたくさん集めることが大事。とくに原発の危険性を繰り返し訴え、広めていくことがとても大事です。

そのためには、この間の故障事故などのあらましをきちんとおさえておく必要がある。そのために「明日に向けて」でそれぞれの原発に生じた問題点をその都度、暴き続けています。
ぜひこれらの記事を読んで、広げてください。そのことを通じて、原発に反対する声をもっと広め、集めましょう。厳しい監視も続けましょう。
このまま大事故を起こさせないまま、原発を終わらせるために、頑張りましょう。


美浜3号機再稼働強行に反対して現地に駆けつけた人々。素晴らしい。感謝です!西日本新聞2021年6月23日

#美浜原発3号機再稼働はなぜ強行されたのか #関電は一時期稼働原発がゼロになった #高浜も老朽原発 #大飯も老朽原発 #原発再稼働反対 

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明日に向けて(2054)いま、原発事故から10年を見つめ直そう!(しえんほうシネマでお話します。27日日曜吹田市)

2021年06月25日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210624 23:30 1206加筆)

27日、吹田市モモの家でお話します

すでに講演の日は過ぎましたが録画を残せたので貼り付けます。

以下、どんな形でこのお話が企画化されたのかをお読み下さい。

老朽原発美浜3号機が再稼働しました。とても危険。危機感が募ります。
でもそれで尖がっていて何かが生まれるわけではない。美浜の危険性を繰り返し訴えつつも、いまこのときに、この10年間で、私たち民衆の側が積み上げてきたものをしっかりと見つめ直したいと思います。
だってたくさんの原発を停めても来たのですから。
そしてそのために、あえてゆっくりとした時間の中で、ゆったりと話し合う場を持ちたいものです。

ちょうどそんな時に、大阪府吹田市の「モモの家」で「しえんほしねま VOL.3」が行われることになりました。
「原発事故から10年。あらためて見つめ直す、私たちにできること」というタイトルで午前10時から15時まで。
僕もスピーカーとして参加します。タイムテーブルはこんな感じです。

10:00 オープン
11:10 詩の朗読(槙奈緒美)
11:30 映像上映『カマレポvol.08~かつての汚染地に帰還する子どもたち』
11:45 トークセッション「原発からの命の守り方」(守田敏也 / 冨田貴史)
12:30 ランチタイム(へちまや)
14:15 トーク&三線ライブ(時枝功 / 高槻・市民放射能測定所)
15:00 終了

ご覧のように、オープンから詩の朗読まで1時間以上フリータイムがとられている。ランチタイムもたっぷり。
コロナ禍でなかなか会えなかったみんなで、ゆるゆるいろんなことを話したいとの案です。企画の発案者の一人、冨田貴史さんが考え付いて、こんな時間設定になりました。
良いなあと思うのです。そう。この日は僕らの発話は短くして、みんなであれやこれや話したい。そんな時間を大事にしたい。
あ、といっても短い中でしっかりとしたことも語ります!それやこれやの中でみんなで心をしっかり温め直して、次の何かに向かいたい。


「しえんほうしねま」を始めたときに、冨田貴史さんと一緒に「ゆめのたね放送局・関西チャンネル」に出演して宣伝させていただきました。パーソナリティの池田麻矢さんと一緒です。1回目の「しえんほうしねま」はちょうど2年前、2019年6月のことでした。


6月27日は「原発事故子ども・被災者支援法」制定から10年の日

以下は企画案内のコトバです!

*****

福島第一原発事故が起こった2011年3月11日。
そこでその時いったい何が起こったのか、ということが分かるまでにも、ずいぶん時間がかかりました。
その間にも放射能は広がっていくし、それまで暮らしていた土地を離れて緊急避難、移住してきた人たちもたくさんいました。

そんな中、心ある人たちが働きかけて、なんとか被災者の暮らしを支えるための枠組みをこしらえようと頑張って「原発事故子ども・被災者支援法(しえんほう)」という法律ができたのは、事故から3ヶ月が経った頃でした。
今年の6月27日は、そんな思いと努力のつまった「しえんほう」が施行された日からちょうど10年の節目にあたる日です。

チェルノブイリ原発事故後の現地の様子を知るにつけ、被災者の生活の保護、子供達の健康管理など、様々なテーマに向き合っていくには20年、30年と、長い年月をかけてつながっていくこと、見守りあっていくことが大事だということがわかります。
福島第一原発事故が起こってから発せられた「緊急事態宣言」はまだ解除されていません。
コロナ禍と言われる大変な時期ですが、だからこそ、私たちがもともと置かれている状況を足元から見つめ直すことで、これからどのような世界を作っていきたいのか、という原点を見つめ直すきっかけになればと思っています。

*****

そう。そんな思いもあってのこの日です。


出店もあります!

出店は以下の三者
若狭の物産ミニマルシェ / モモ庭チャリティコーナー / 養生シスターズカフェ
このうち若狭からはフランク菜っ葉さんと、わが友廣海ロクローさんが物産を持ってきてくれます。
他の出店も含めてとても楽しみ。

参加費は(会員) 800円(一般)1000円です。
ただし学生以下無料、原発事故からの避難者さん無料 
※カンパ箱も会場に設置します。

お問い合わせ先を書いておきます。
前日まで→ 冨田貴史 takafumitomita1320@yahoo.co.jp
当日  → モモの家 06-6337-8330

Facebookページもご紹介
https://www.facebook.com/events/311243247213104?ref=newsfeed

ぜひご参加を!

#しえんほうしねま #原発事故子ども被災者支援法 #原発からの命の守り方 #モモの家 #冨田貴史 #フランク菜っ葉 #廣海ロクロー

*****

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明日に向けて(2053)あらためて美浜原発3号機再稼働に反対します。あまりに危険だからです。

2021年06月23日 10時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210623 10:00)

危険極まりない美浜原発3号機が午前10時に再起動されました。余りに危険なので再度、反対の声をあげたいと思います。
これまで3回、美浜3号機の危険性を指摘する論を掲載してきましたが、強行された再稼働に抗議しつつ、あらためて危険性をまとめておきます。

美浜3号機は老朽原発 脆性破壊の危険性がある

美浜原発3号機が危険なのは、この原発が1976年3月(関電HPには12月と記載)から運転開始された老朽原発であることです。
老朽化した原発で懸念されるのは中性子による照射脆化という現象が進んでいること。圧力容器の鋼材がねばり気がなくなり、ガラスのように割れてしまう可能性が高まっていることです。

実はこのことは関西電力も認めています。その上で再稼働にあたり舞鶴市で配った関電広報で、ねばり強さの低下は「中性子線を浴びる量が多くなるほど影響が穏やかになっていく」「今後、急激に低下することはない」と述べています。
しかしそこに掲載された図にも、運転開始後、急激にねばり強さが減ってきたこと、穏やかになったといっても今も一貫して減っていることが示されています。すでに大きくねばり気が減っている。これが脆性破壊の危険性をもたらしているのです。

 

美浜3号機は過去に5人死亡6人重傷事故を起こしながら、責任追究がなされていない

この原発が危険なのは、2004年に二次系配管の破断事故を起こし、直下にいた関連会社社員が140度の蒸気を浴びて4人が即死、1人が後に死亡、6人が重傷という事故を起こしながら、原因をきちんと追究してないことにもあります。
事故は原子炉格納容器の外を走っている高熱の蒸気をタービンに運ぶ配管の直下で起こりました。運転開始から30年近く、まったく点検されておらず、配管の減肉が進んで破断してしまったのでした。

しかし事前に減肉が進んでいることは把握されていたのでした。点検を担当した子会社が事故の前年の2003年に、この配管の点検が漏れており、減肉が進んでいることを報告していたのです。しかし関電がこの報告を握りつぶした。
運転を止めたくなかったからです。さらに定期点検でも停止期間短縮のためにタービンを止めずに危険を指摘されていた配管の下に作業場を作り、死傷事故を起こしたのですが、これが明らかになったのは15年後。責任追及がなされてません。

 

10年間止めていた原発を動かすこと自体が無謀

さらにたったいま始まろうとしている再稼働は、2011年5月14日の停止以来、10年以上経ってのこと。こんな長期間止めていた原発を動かすのは、世界で初めてのことです。
原発に限らず機械は長く停めていたら動きが悪くなります。10年停めていたら、動かなくなってしまうものが多い。原発も同じです。

実際、2018年3月23日に7年3カ月ぶりに再稼働し、30日に蒸気漏れ故障事故を起こした玄海原発3号機に対し、当時の九電瓜生社長がこう述べました。
「再稼働については6~7年間止めているので何があるか分からないと言っていたのが、現実になってしまって非常に残念です」。今回も同じ。何があるか分からないのです。だから人員を通常に2倍にしたそうですが、動かすことが間違っています。

 

特定重大事故等対処施設なして再稼働

美浜原発3号機が、新規制基準を満たしてないのに動かされようとしていることもひどい。新規制基準で設置が義務付けられた「特定重大事故等対処施設」が完成していないのです。
この中には過酷事故対策としてのベントの設置や、緊急時対策所などが入っています。これがあれば安全ともとても言えないものですが、しかし規制当局が決めたことも守っていない。

これはこの規制の酷いカラクリのせいでもあります。新規制基準は2013年7月に施行されたのに、加圧水型原発を早く再稼働させたかった国と規制委員会がこの設備の設置に5年の猶予を設けてしまったのです。
その期限も2018年7月に出来れたのに、さらに期限が「本体施設工事認可後5年」に伸ばされてしまった。美浜3号機の今年の10月25日です。動かしてもこの日には停めざるを得ないのにこの設備なして無理に動かしだしたのです。

 

美浜原発は蒸気発生器という致命的欠陥を抱えている

これは美浜3号機に限らないことですが、関電の美浜、大飯、高浜原発、さらに九電の川内、玄海原発、四電の伊方原発、北電の泊原発はいずれも「加圧水型原発」です。
この原発は炉内の一次冷却材をそのままタービンには送らず、「蒸気発生器」で熱を二次冷却材に移して蒸気を発生させてタービンを回していますが、この蒸気発生器が故障事故を何度も繰り返しています。

一次冷却材は157気圧325度の圧力の高い熱湯であるため、熱交換している部分の配管が厚くなければならないのですが、熱を移すためには薄い方がいいという矛盾をかかえていてここが技術的にかわせない。
このため細管にピンホールができるなどの故障が何度も起こっており、その度にダメになった配管に栓をして対処していたものの、あまりに頻度が高いので、もともと予定になかった交換をするようになりました。そのため格納容器が弱くなっています。

 

美浜2号機で破局寸前の事故も起こってます。

美浜原発ではすでに廃炉が決まった2号機で、蒸気発生器の細管が破断し、一次冷却材が二次系に55トンも漏れ出す深刻な事故も起きています。
冷却剤が一気に抜け出したので、炉心がメルトダウンしてしまう可能性があったのです。このため非常炉心冷却装置が働き、注水も行いましたが、蒸気を排出したり、加圧を下げる弁がなかなか開かずに危機一髪でした。

この事故が示したのは、加圧水型原発では、一次冷却材が加圧されているので、事故あればすぐに冷却材がなくなる可能性があるということ。設定されていた安全対策の弁もうまく作動しなかった。
しかも蒸気発生器の故障が、新品になってもまったく収まらないので、いつまた同じことが繰り返されるかも知れません。蒸気発生器という致命的欠陥をかかえた加圧水型原発は動かすべきではないのです。

#美浜原発再稼働反対 #美浜3号機 #脆性破壊 #死傷事故 #10年間止めていた #特定重大事故等対処施設がない #蒸気発生器に致命的欠陥 

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明日に向けて(2052)美浜など加圧水型原発は蒸気発生器に致命的欠陥が。美浜2号機で1991年に破局寸前の事故発生

2021年06月22日 19時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210622 19:30)

6月23日に再稼働させられんとしている美浜原発3号機の危険性を明らかにする連載3回目です。今回、取り上げたいのは美浜など加圧水型原発は、「蒸気発生器」という機器に致命的欠陥を抱えていること。
とくに美浜原発では2号機で「蒸気発生器細管」が破断し、一次冷却材が漏れ出して炉心が高熱化、メルトダウン寸前にいたった事故を1991年に起こしました。この型の原発はいまもこの限界を越えていません。

加圧水型原発の蒸気発生器の限界

このことを知るためには原発の構造を知る必要があります。
日本の原発は、核分裂反応が起きている原子炉圧力容器の中を流れる冷却材が熱を吸収し、蒸気となってタービンを回して電気を起こしています。
福島原発など「沸騰水型」は、炉心を流れる水が沸騰し、そのままタービンを回すので「沸騰水型」と呼ばれるのですが、加圧水型では冷却材は閉じたループの中をまわりタービンと直には接しません。

ではどうするかというと途中に「蒸気発生器」(複数)をおき、熱を二次冷却材に移し、蒸気を発生させてタービンを回すのです。
しかもより高温の熱を運べるように、一次冷却材は157気圧まで加圧されています。「加圧水型」の名の由来ですが、加圧されると沸点が高くなり、よりたくさんの熱を運べるのです。実際には325度の熱湯が循環しています。
蒸気発生器の中には二次冷却材の中を3000本以上もの細管が通っていて、その管の中を一次冷却材の熱湯が流れ、配管越しに二次冷却材に熱が伝えられ、蒸気が発生させられています。

このためこの細管は矛盾した役割を背負ってしまう。157気圧325度の熱湯が流れるのですから、厚くて丈夫な方がいい。ところが熱を伝えられることを考えたら薄い方がいい。でも薄くなると負担に弱くなります。
蒸気発生器はこの矛盾がかわせず、たびたび細管にピンホールがあくなど損傷を起こし続けているのです。そうすると信じがたいことに、問題の配管に栓をして水が通らなくしてしまいます。
それを繰り返すと、当然流れも冷却効率も悪くなるし、危険性も増します。この点から蒸気発生器は危ないのでは?という声が高まる中、細管破断の大事故を起こしたのが美浜2号機だったのです。


美浜2号機配管破断事故(1991年)は破局寸前だった!

事故は1991年2月9日に発生しました。蒸気発生器細管の一本が完全に破断し、一次冷却材が二次系に55トンも漏れ出したのです。
炉心の熱を運ぶための冷却材が漏れ出してしまったのはたいへん深刻でした。炉心を冷やせず、燃料が溶けだしてメルトダウンしてしまう可能性があったからです。
これに対し、数秒後に非常用炉心冷却装置(ECCS)が作動し、注水も始まりました。しかしそれですぐに破局を免れたわけでありませんでした。

というのは、他方で蒸気発生器の弁を操作し蒸気を逃がして一次冷却材を冷やすとともに、加圧器の弁も操作し、一次冷却材の圧力を下げようとしたのですが、どちらもスムーズにいかなかったのでした。
注水はされているものの、一次系の冷却がスムーズに進まず、圧力も下がらないために二次系への漏えいが続いたのです。結局、加圧器の圧力を下げるための弁は最後まであきませんでした。
これに対し、加圧器補助スプレーを使い、蒸気を水に戻して圧力を下げ、ようやく一次系の減圧を始めることができて漏えいが収まりました。原子炉内の水位も回復し、メルトダウンにいたらずに済みました。

細管破断が起きた原因は、蒸気発生器細管が、二次冷却材の流れによって振動するのを防止するための「振止め金具」が、所定の位置まで挿入されておらず、細管が揺れて他の金属と接触してこすれ、疲労破壊を起こしたことでした。
この「振止め金具」が所定の位置まで挿入されていないことが、1972年の運転開始からほぼ20年間、点検漏れしていたことも原因でした。
またメルトダウンにいたらなかったといえ、主蒸気の弁がきちんと閉まらなかったり、加圧器の圧力を下げる弁が最後まであかないなど、安全装置が設計時の想定通りに動かないことも起こっていて、その面でも深刻でした。


蒸気発生器を交換するようになったけれども・・・

破局寸前の事故を起こし、その後に問題の蒸気発生器細管を点検のためもあって切り刻んだ関西電力は、結局、この蒸気発生器を新しいものと交換しました。
交換は少し前から検討が始まっていたことでした。各原発の蒸気発生器細管が次々とピンホールを作り、その度に栓をしていたわけですが、どんどん使える細管が少なくなっていたからでした。
このため、1991年の事故後、同型の原発で蒸気発生器の交換が続きました。今回、動かされようとしている美浜原発3号機でも、1996年に交換されています。

しかし蒸気発生器の交換はもともと想定されていたものではないので、格納容器に交換のためのハッチがついているわけではない。このため格納容器を切り刻む必要が生じました。
しかし格納容器はもともと、圧力容器内で事故が起こり、高圧になったときに放射性物質を吹きだす場。放射性物質の漏えいを防ぐ最後の砦で、堅牢に作られています。
そこに「メス」を入れるため、「心臓移植手術」などとも言われました。このことで確実に格納容器の堅牢度は落ちています。

さらにそこまでして交換した新しい蒸気発生器が、細管が損傷する問題を解決できたのかというと、まったくそんなことはない。
せめて損傷の度合いが下げられたのかと言うとそんなこともない。要するに蒸気発生器は未完の機器でしかなく、故障の繰り返しを越えられない致命的欠陥部品でしかないのです。
この点ですべての加圧水型原発は、過酷事故を引き起こす可能性を持っています。その上に美浜3号機は、老朽化していて、10年も止められていて、しかも死傷事故も起こしています。動かしてよいわけがないのです。

#老朽原発再稼働反対 #美浜原発3号機 #10年間止めていた #蒸気発生器 #関西電力 #老朽原発 #細管破断事故 #細管にピンホール

*****

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明日に向けて(2051)美浜3号機の運転差止求めて仮処分申請!23日現地集会!素晴らしい。支持します。みなさんも応援を!

2021年06月20日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210620 22:00)

6月23日に再稼働しようとしている関西電力美浜原発3号機の運転を止めようと、明日、仮処分申請が行われます。申し立て前集会もあります。
また23日には「美浜現地緊急全国集会」も予定されています。可能な方、ぜひご参加下さい。
残念ながら僕は参加できませんが、心からのエールを込めて情報をシェアさせていだきます。(チラシ内容を文字起こしします。ネットやメールなどでの拡散に使ってください)

仮処分申請(21日)について

大阪地裁に老朽美浜3号機運転禁止仮処分を申立!
http://adieunpp.com/images/image21/210621oosaka_flyer.pdf

6月21日(月)
12:30 申立前集会(大阪地裁前)
13:30 記者会見&報告集会(堂島ビルヂング)

福島原発事故では、10年経った現在でも4万以上もの人たちが全国各地に避難され、今なお古里に帰れません。
その悲惨な経験から、原発の運転は原則40年と決められました。しかし、国・規制委員会と関西電力は、日本ではじめて老朽原発美浜3号機を短期間で審議し、強引に動かそうとしています。
私たちは、超危険な原発を何としても止めたいとの思いから申立することを決意しました。

弁護共同代表
井戸謙一弁護士
河合弘之弁護士

原告団共同代表
石地 優
木原壯林
山本雅彦

連絡先
オール福井反原発連絡会
林広員 090-8263-6104
老朽原発をうごかすな!実行委員会
木原壯林 090-1965-7102


6月23日美浜現地行動について

6.23(水)美浜現地緊急全国集会
https://blog.goo.ne.jp/takahamakarakanden

~老朽原発・美浜3号機をうごかすな~
12:00集合
美浜町保健福祉センター「はあとぴあ」駐車場
(美浜町役場南隣、消防署西隣)
※町内デモ、関電原子力事業本部前で抗議行動の後、
美浜原発先のシーパーク丹生に移動し、14 時から抗議集会。
集会後、美浜原発前を通ってデモ行進。
主 催:老朽原発うごかすな!実行委員会


原発を止めるための裁判の意義

このような原発を止める裁判、ものすごく効力があります。
一つにはこの間、原発の運転を実際に止めた判決が相次いでいること。
これはとても分かりやすい効果です。この仮処分でも、実際に3号機を止められる可能性があります。

二つに訴えを通じて原発の危険性を広く社会にアピールできることです。
しかもこの間の連続的な訴訟(勝訴も敗訴も含めて)の力で、人々が原発裁判のことを耳にする機会が大きくなっています。
裁判はアピール効果も抜群です。

三つにこのことが電力会社の経営にとってかなり大きな足かせになっていることです。
再稼働に向けてたくさんの予算をつぎ込んでも、裁判で動かせなくなるかもしれない。それが続くと当然経営的にやっていけなくなります。
実際に電力会社がそう考え、稼働を目指さずに廃炉にした原発が幾つもあるのです。提訴されただけで電力会社にとって大きなダメージなのです。

四つにこれらが原子力規制委員会が下してきた再稼働へのゴーサインへの事実上の否定ともなっていることです。
すでに大阪地裁で大飯原発の再稼働を許可した規制委員会の「設置許可」の取り消しを命じた判決も出ています。
この積み重ねが国と規制委員会にもとても大きなプレッシャーを与えています。

みなさん。ぜひ身近で行われている裁判を応援しましょう。
可能なら原告団にも加わりましょう。


規制委員会による「設置許可」取り消しを命じた大阪地裁判決 美浜も取り消すべきだ!


脱原発弁護団全国連絡会のサイトをチェック!

裁判に関わるためにはどうしたら良いのか。
ぜひ「脱原発弁護団全国連絡会」のサイトをチェックしてください。これです!

全国脱原発訴訟一覧
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/list/

これをみると美浜原発を止めるために、すでにいくつかの裁判が進行中であることも分かります。
福井原発銀座の他の原発を止める裁判と連動していますが、以下、サイトから拾い上げてご紹介します。

8/4(水)高浜1.2号第19回 美浜3号第17回口頭弁論のお知らせ
http://toold-40-takahama.com/2021/05/10/84%ef%bc%88%e6%b0%b4%ef%bc%89%e9%ab%98%e6%b5%9c%ef%bc%91-2%e5%8f%b7%e7%ac%ac19%e5%9b%9e-
%e7%be%8e%e6%b5%9c3%e5%8f%b7%e7%ac%ac17%e5%9b%9e%e5%8f%a3%e9%a0%ad%e5%bc%81%e8%ab%96/

福井原発訴訟(滋賀)支援サイト
http://www.nonukesshiga.jp/

新型コロナウイルス猛威を理由とする原発差止仮処分申し立て
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/20-6-9/

美浜原発のことだけでなく、身近な裁判を見つけて応援しましょう


私たち民衆の力は強い!原発はとめられる!

今回、あらためてこのサイトをじっくりみて、全国で頑張っているみなさんの息吹が伝わってきて感動しました。
みなさん。これこそ私たち民衆の力です。私たちは強い。実際に幾つも原発をとめてきたし、さらにとめることができます。
自信と誇りを持ち、あきらめることなく声をあげて、原発をとめましょう。頑張りましょう!

#美浜原発3号機再稼働反対 #老朽原発を動かすな #美浜3号機運転差止仮処分申立 #脱原発弁護団全国連絡会 #原発はとめよう #原発はとめられる

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明日に向けて(2050)美浜原発3号機は10年停まっていた。その面でも危険。しかも特重施設もなし

2021年06月19日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210619 23:00)

関西電力が6月23日に老朽した美浜原発3号機を再稼働させようとしています。
この原発はさまざまな危険性を抱えています。この点の解説の2回目をお届けします。

10年間停止していた美浜3号機

美浜3号機の危険性は、何よりもこの原発が1976年12月から運転開始した老朽原発であること。とくに中性子を浴びて照射脆化という現象が起きています。圧力容器の鋼材の粘り気が減っており、ガラスのように割れやすくなっているのです。
またこの原発は2004年に二次系配管の破断事故を起こしています。しかも5名死亡、6名重傷の大事故でしたが、事故から15年経ってから、事故を起こした箇所の減肉を子会社が報告していたのに関電が無視していたことが明らかになりました。
今回、これに加えて指摘したいのは、この原子炉は2011年5月に定期点検に入って以降、10年間動いてないことです。これまたかなり危険です。機械は長く動かしていないと、さまざまな不具合が生じやすくなるからです。


10年間止めていたので職員2倍で臨むことを報じるNHK 2021年6月17日

実は電力会社は、長く停めていた原発再稼働の危険性を熟知しています。実際にこの間、再稼働の際に故障事故が繰り返されており、2018年3月23日に7年3カ月ぶりに再稼働した玄海原発3号機も30日にトラブルを起こしました。
二次系冷却材の配管の中にある「脱気器空気抜き管」から蒸気漏れを起こしたのですが、ここは2004年に美浜原発3号機で死傷事故が起こった場所のすぐ近くでした。当然にも注意して点検しただろうに不具合を見つけられなかった。
だからこそ当時の九州電力瓜生社長がこう言ったのです。「いつも再稼働については6~7年間止めているので何があるか分からないと言っていたのが、現実になってしまって非常に残念です」。ーその通り。「何があるか分からない」のです!


笑いながら「何があるか分からないと言っていた」と語った瓜生九電社長(当時) rkb毎日放送より

今回、10年間止めていた美浜3号機を動かそうしている関西電力もこの点を熟知しています。そのため今回の再稼働にあたって、現場の要員を通常の2倍にし、県や自治体も職員派遣して監視体制を強化しようとしています。
でもそれぐらいで「何があるか分からない」事態に備えられようはずがない。また起動時に運よく故障事故が発生せずとも、出力が上がるにしたがってどこかが壊れる可能性もある。そのときまで人員2倍の継続などできないでしょう。
老朽化していて、過去にも死傷事故を起こしていて、10年も止めていて、「何があるか分からない」のだから、動かすのを絶対にやめるべきです。


「特定重大事故等対処施設」なしで再稼働

さらにひどいのは、新規制基準のもとに設置が義務付けられた「特定重大事故等対処施設(特重施設)」が作られてないのに、再稼働が行われようとしていることです。
この「特重施設」、マスコミが「テロ対策施設」と呼んでいるものですが、過酷事故時の「ベント」装置や、「緊急時対策所」(免震重要棟)など、自然災害対策の設備が多いのに、これらが未完成なのです。ここにはひどいカラクリがある。
そもそも新規制基準が決まったのは2013年7月でしたが、美浜原発など、加圧水型原発だけ設置が5年も猶予されたのです。事故を起こした福島原発(沸騰水型原発)とはタイプの違う加圧水型原発を早く動かしたかったからでしょう。


美浜原発の特重施設を解説する関西電力広報 2020年7月10日より

ところが期限の2018年7月が近づいても、どの電力会社もこの設備を作ろうとしなかった。すると規制委員会が「本体施設工事認可後5年」へと猶予を伸ばしてしまったのです。
にもかかわらず各社はそれすら守らず、昨年、川内、高浜原発が次々と停まったのですが、美浜3号機は期限が2021年10月25日に延ばされていたのです。
このため再稼働しても10月25日には停まる公算が強い。それでも動かすなんてひどい。いまだに新規制基準を満たしてなどいないのですからもうめちゃくちゃです。

しかも電力各社はこの設備の要の「免震重要棟」を作らないと公言しました。「免震」とは地震の揺れを吸収し、中での活動を可能にすること。強い余震の中でも事故対応ができるようにと求められたのに反故にしてしまった。
これら「特重施設」は、完成していてもなお、安全を確保するのにほど遠いものでしかありませんが、ともあれ2013年に決めたものすら守らずに動かすのですから明らかなルール違反です。
そんな状態で「何があるか分からない」と思っている原発を動かそうとしている。人員を2倍にしただけで。ひどすぎます。こうした点を広めて稼働を止めさせましょう。


ニュースがわかるトピックス(JAERO 日本原子力文化財団)2013年5月24日より

#老朽原発再稼働反対 #美浜原発3号機 #10年間止めていた #何があるか分からない #関西電力 #老朽原発 #特重施設 #免震重要棟

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明日に向けて(2049)関西電力はあまりに危険な老朽原発美浜3号機の再稼働を絶対にやめるべきだ!

2021年06月17日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210617 22:00)

関西電力が6月23日に老朽原発美浜3号機を再稼働させようとしています。あまりに危険、絶対にやめるべきです。
どこがどう危ないか2回にわたってポイントを述べます。

美浜原発は運転開始から45年近く経ち脆性破壊が起こりやすい。

美浜原発3号機再稼働の危険性は、何よりこの原発があまりに古いことにあります。運転が開始されたのは1976年12月、現在まで44年6カ月が経過しています。
この原発の再稼働は、2012年6月に改訂された「原子炉等規制法」の趣旨に反します。

同法は「発電用原子炉設置者がその設置した発電用原子炉を運転することができる期間は、当該発電用原子炉の設置の工事について最初に使用前検査に合格した日から起算して40年とする」とうたっているからです。
もっとも同法は例外規定を設けて「一回だけ延期できる」としており、今回、これが適用されますが、こんなもの、40年以上の使用では安全性が確保できないと考える同法の趣旨を踏みにじるもの。許されてよいはずがない。

機械は老朽化すればあらゆるリスクが出てきますが、原発に特有の問題は、中性子照射によって圧力容器の脆化が強まること。脆化とは金属が長く中性子にさらされることで、粘り気が失われていくことです。
脆化した金属は何らかの力が加わった時にしなれず、ガラスのようにパリンと割れてしまう。脆性破壊が起きるのですが、格納容器内側から割れた鉄材がすごいスピードで四方に飛びますから、当然、格納容器も崩壊し絶望的な状態になってしまう。

もの凄く放射線値の高い核燃料が大量に外に飛び出してしまいますから、対処などとてもできないどころか、周辺ですぐに急性死が起こってしまいます。かなりの地域が避難する間もなく、放射性物質に強烈に襲われてしまう。
福島原発事故がもたらした被曝状況を、桁違いに上回る放射線被曝が起こってしまいます。そんな危険性のあるものを動かすのはあまりに酷い。絶対にやめるべきです。

なお脆性破壊についてより詳しく知るために、ぜひ元東芝の格納容器設計者、後藤政志さん作成のスライド(原子力資料情報室のサイトに掲載)をご覧下さい。
原子炉容器の照射脆化とは何か
https://cnic.jp/wp/wp-content/uploads/2015/03/546737f9d6a330c94ceff234b0c8f46e.pdf


後藤さんのスライド19より


美浜原発3号機は深刻な事故を起こしている

しかもこの美浜3号機は、過去に極めて深刻な事故を起こしています。2004年8月9日におきた二次系配管破断事故です。
美浜原発は加圧水型原発。炉心を周っている一次冷却材が、蒸気発生器で配管を通して二次冷却材に熱を移行させ、蒸気を発生させてタービンを回しているのですが、その二次系配管が切れたのです。

事故は定期点検準備作業中に起こりました。配管の下に関電の協力会社社員がいたのですが、破断によって140度の蒸気が人々を襲い4名が即死。体中の水分が奪われた痛ましい亡くなり方だったそうです。
その後、搬送先の病院でも1名が死亡。他に6名が重傷を負いました。5名死亡、6名重傷という大事故だったのです。詳しくは以下の動画をご覧下さい。

11人死傷!美浜原子力発電所事故 当日のニュース(平成16年)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=PtvBSovjisM&feature=emb_logo


美浜原発の事故を伝える当時のテレビ映像より 美浜で繰り返しトラブルが起こっていたことにも触れている

事故は問題の配管が、運転開始の1976年から事故の起きた2004年まで、一度も交換されず、設計上は10ミリの配管が0.4ミリにまで減った中で起きました。
この配管は関電の内規で4.7ミリまで減肉したら交換することになっており、1989年に検査し、1991年に取り替えることになっていましたが、1990年に点検を担当した三菱重工が点検リストに記載し忘れ、そのままになっていたのです。

これだけでも大問題なのですが、さらにこの背後に関電によるさらなる子会社からの報告の無視があったことが、15年も経ってから関電元幹部による福井新聞へのリークによって明らかにされました。
なんと関電は、事故の前年の2003年に、三菱重工から点検を受け継いだ子会社から、この配管の点検が漏れており、減肉が進んでいることを報告されたものの、都合の良い評価にすり替え、運転を強行し続けていたのです。


関電による事故の説明図

その末に起きたのが死亡事故でした。明らかに、安全を無視したモラルハザード、犯罪的な点検報告の無視のもとで事故が起きたのですが、事故当時、この点は隠蔽され、責任者の処罰もされませんでした。
過去にそんなひどい運転を行ってきた関電、しかもそれを隠したままできた関電が、40年を越えたこの原発を動かすなどあってはなりません。あまりに危険です。3号機配管破断事故に関しては、以下の記事をご覧下さい。

明日に向けて(1883)美浜原発配管破断による5人死亡6名重軽傷事故を振り返る
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/ba65493d2d1d6eb4d15e70f8ecd66edb

続く

#老朽原発再稼働反対 #美浜原発3号機 #照射脆化 #配管破断事故 #関西電力 #老朽原発

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明日に向けて(2048)注意!中国台山(タイシャン)原発から放射性物質が漏れ出している!

2021年06月15日 16時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210615 16:30)

フランス・フラマトム社が技術支援をアメリカに要請

中国の台山原発から放射性物質(放射性希ガス)が漏れ出していることが、アメリカCNNによって14日に報じられました。
情報の出所はこの原発の建設を請け負ったフランス・フラマトム社。「差し迫った放射線の脅威がある」ため、アメリカ政府に技術援助を要請したそうです。しかしバイデン政権は「まだ危機的なレベルではない」と判断しているとのこと。
フラマトム社は、中国当局が原発の運転を継続したいがために、「原発周辺の放射線許容値を引き上げた」ともアメリカエネルギー省に文章で報告しているそうです。フランスの国内基準より緩くなっているそうです。

ではどれぐらいの放射性物質が漏れているのか。また許容値はどれぐらい拡大されたのか。韓国中央日報によれば、漏れ出した放射性希ガスは、これまでの許容値上限の90%に達している。
このためフラマトム社は「原発近隣地域や住民に放射性の脅威が迫る直前」と判断したものの、中国当局が許容値を2倍にしてしまい、「問題ないといっている」と報じています。
いずれにせよ、台山原発で放射性物質を放出せざるをえない何らかの故障事故があったことは間違いないようす。警戒が必要です。


台山原発放射性希ガス放出を報じるFNN 


台山原発の位置性

台山原発は広東省の海岸線にあります。位置は香港から西南西に130キロ、マカオから西南西に60キロです。
原発周辺の人々、また香港や台湾など、人口密集地が東に位置しているのでとても心配です。なんとうか事故が収まること、また人々が適切な被曝防護を進めることを祈るばかりです。
また放射性希ガスが北上した場合、ヒマラヤ山脈の南側を周って来るジェット気流に乗る可能性がある。そうなると大都市上海に向かうことになる。もちろんその過程で通過する地域も心配です。

それだけではありません。上海から海を渡って辿り着くのは日本列島です。ヒマラヤ山脈の南北をまわってくるジェット気流が、偏西風を形成して日本に梅雨前線をもたらしているからです。
そうなるかはどうかはどれだけの放射性物質が漏えいしてかたかによる問題で、今のところそこまでの大事故に至っているとは報じられていませんし、放射性物質が日本に到達している報告もありません。
しかし注意しなければ。そもそも偏西風がある限り、中国で原発事故がおこれば朝鮮半島や日本列島への影響は避けられないからです。


台山原発の位置性を報じるAFP


国境を越えた連帯で危険な原発を止めよう

このことは国際的な連帯で、それぞれの国の原発を停めていくことの必要性をあらためてクローズアップしています。
今回の台山原発の問題に関しては、何よりも中国の民衆を守る視点から、事故そのものと中国規制当局の動向を注視し、必要な解析や当局への批判を行っていくことが大切です。
同時に私たち、日本に住まうものは、これ以上の福島原発からの汚染の拡大を食い止めることをあらためて考えなくては。放射能汚染水の海洋投棄をけして許してはなりません。

中国当局が行っていることも、海洋放出をしようとしている日本当局が行おうとしていることも、実は根っこは同じです。
放射線被曝の影響を低く見積もり、人々に汚染の許容を迫り、被曝を強制することです。
「被曝強制を許さない」という点をしっかりと踏まえて、台山原発の故障事故へのウォッチを続けます。


台山原発(CNS=共同)より

#台山原発 #放射性物質漏えい #放射性ガス放出 #フラマトム社 #ジェット気流 #故障事故 #放射線許容値拡大 #被曝強制を許さない

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明日に向けて(2047)電磁波と放射能についてお話しましたー「人生が変わるバスクチーズケーキ」を食べなが

2021年06月14日 20時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210614 20:00)

5月31日に高松市で「身近にひそむ危険なものたち」というタイトルでお話しました。高松市瓦町2丁目1-28 2Fにある、テキーラバーAnejoをお借りしてのことでした。主催はgoing my way+ さん。
「人生が変わるチーズケーキ」を食べながらの会。いやあ充実した美味しい学習会だった!最初に参加者の簡単な自己紹介と投げかけられて質問への即答も。その工夫もまた楽しく、和気あいあいに進んだ学習会のポイントをご報告します。


電磁波について

電磁波について、折に触れて学んできた知識、とくに比較的簡単に電磁波の影響を避けられる実用ポイントをお話しました。
最初に指摘したのは新幹線の窓際は危ないということ。乗るときは通路側に乗っ他方が良い。どうしても窓際に座らざるをえないならせめて身体を通路側に傾ける。
携帯電話を使うときは耳や頭につけず、スピーカーフォンかイヤホンマイクを使う。ポケットにも入れない。とくにお尻や胸ポケットは要注意。寝るときも身体から離す。目覚ましに使わない。

電磁波には電場と地場があり、コンセントに器具をつなぐだけで電場が発生するので、携帯電話やノートパソコンなどは充電しながらの使用を避ける。
ただし電場はアースをつければ除去できるので可能な場合は必ずとる。地場は発生源から1mは離れる。IHキッチンは離れられないので使わないのがお勧め。
ベストな対策は電源を切りコンセントを抜くこと。ブレーカーを落とせば元から遮断できる。身体の静電気の放電には土や樹を触ってアースをとる。

電磁波除去シールなどの効果についてもお話しました。この辺はブログには書きにくいので知りたい方は直接ご連絡を!
携帯基地局の電波塔や高圧電線は対処が難しい。電磁波メーターで影響を確かめて対応を考えることをお勧めしました。


電磁波って何?イラストで分かる電磁波対策(びんちょうたんコム)より
https://www.binchoutan.com/denziha/index.html


放射能(放射性物質)について

まずは原発のことからお話しました。原発はハイテクでもなんでもない。1940年代後半に作られ始めたオンボロ湯沸かし器でしかない。それも壊れやすくて危険。
矛盾を象徴しているのが福島原発。東京電力のものなのに東京電力管内になくて東北電力の電気で動いている。
新潟の東電柏崎刈羽原発も同じ。電気は送電線が長いとロスが大きいのに遠くに作っている。危ないことが分かっているから。日本社会の福島や新潟、奥羽越への差別構造そのもの。

原発は「トイレなきマンション」。使用済み核燃料の処分方法がいまも確定できない。しかも管理は何万年も必要。その点で原発は未来世代への暴力。
こんなことは民生的な発想では絶対出て来ない。もともと原爆を作る軍事技術。殺し合いの中ででてきたから、こんなひどいことがまかり通されてきた。
殺人兵器を作り、使ってきた人々が放射線被曝の危険性をきちんと語るはずがない。被曝影響のひどい過小評価のもと、核廃棄物も杜撰に捨てられてきた。この点をつかむことが被曝から身を守る一番大事なポイント。


やはり「放射能」については「放射線副読本すっきり読み解きBOOK」がベスト!ぜひ読んでください。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/


バスクチーズケーキを食べながら

さて、そこまでお話してコーヒー・ケーキタイムに。Anejo(アネホ)はメキシコで愛されているテキーラバーですが、店主のHIDETOHさんが通い詰めてきたのはスペインのバスク地方。美食の街、サン・セバスチャンなどです。
その「ラ・ビーニャ」というレストランで作られ、日本にも紹介されて有名になったのが「バスクチーズケーキ」で、HIDETOHさんが本場直伝の味をふるまってくれました。
もう美味しいのなんの!表面が黒く焦がしたキャラメルで覆われていて中にトロトロのクリームチーズが。全体はベイクドでいやもうとにかく人生が変わりました(笑)。

実は僕は「バスク」というだけで興奮してしまうところがありました。スペイン北東のバスク地方や東のカタロニア地方は、もともと1930年代後半にフランコという独裁者が登場したときに激しく抵抗した町です。
その後、独裁下でそれぞれの言語である「バスク語」と「カタロニア語」が禁止されながら、さまざまな形で自分たちのアイデンティティを守りぬいてきました。僕はそのことへの強い共感を持っています。

その後、なかなか素晴らしい質疑応答を経た上で、何人か居残ってくださった方たちと僕に、HIDETOHさんがバスクの料理をふるまってくださいました。しかもテキーラがついた。くうううう。そのおいしさたるやもうとても書けません!
ちなみに電磁波や放射線被曝で傷つけられた身体を癒すにも、厳選された良い素材から作られた美味しい料理は抜群にいい。そこにテキーラが加われば、それやもう身体の内側から笑いがこみあげてきてします。超お勧めです。


高松のAnejo(アネホ)で人生を変えて下さい!!


こんな感想を届けていただきました!

以下は参加されたみなさんからの感想です。
◯知らないことが多く非常に勉強になりました。本当にありがとうございました。
◯今日は大変貴重なお話が聞けて本当に参加してよかったと思います。
◯2回目ですが、更にためになりました。
◯久しぶりに原発のお話を聴けて、改めて皆で考えないといけない問題だなと思いました。ありがとうございました!
◯10年ぶりぐらいに原発のお話を聞きました。広島に学生でいた時に原爆ドームに行って涙が止まらなくなって苦しくなったからです、でもやっぱり子どもができたら守るべきものができて目を背けてはいけないなと思い、お話が聞けてよかったです。分かりやすくてよかったです。
◯今日は貴重なお話が聞けてよかったです。放射能、電磁波について身近なところで色々とためになりました。ありがとうございました。
◯とても分かりやすくて知らないことばかりでした。今日から自分なりにできることをしていこうと思いました。
◯「知らない」ってコワイ!!できる範囲で気をつけられること、守田さんのお話でわかりやすく入ってきました。ずっと聞いていられるお話でした。
◯放射能がキケンなものだとはうすうす知っていましたが、守田さんのお話はとても分かりやすくて勉強になりました!隠されている事実が多いことに驚きました。電磁波や放射能を完全に避けて生活することは不可能なので、今日教えていただいた具体的な対策を実施しようと思います。ありがとうございました。

参加者のみなさん。スタッフのみなさん。こちらこそありがとうございました。また高松市でお話したいです。
なお当日の講演録画の公開も検討中です・・・。


主催グループの一員で司会もしてくださった木下喜美子さんがしっかりBOOKを紹介してくださいました。

#電磁波対策 #放射能対策 #テキーラ #Anejo #バスクチーズケーキ #スペインバスク地方 #HIDETOH

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