ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

目頭が熱くなった。

2012-02-28 06:52:58 | 日記
NO-87
昨日、松村は朝の3時に起きてまだ暗闇の中で動物たちに、2日分の餌を与えて東京に出て来た。記者クラブでの会見の前に東電の本店に行くためで、僕は東京駅で彼を迎えた。

彼と一緒に東電に行ったのはいいが、僕は東電の誠意の無さを日々感じていたから、ついにそれが怒りとなって爆発してしまった。その伏線になったのがアメリカのナンシーさんの事だった。

昨日、みんなに話したアメリカのカリフォルニア州に住むナンシーさんの話は僕の胸を打った。2月26日に3つの取材を受けた松村が、その日の2番目の取材がナンシーさんの取材だったのだ。

ナンシーさん本人とはアメリカから電話での取材になり、仙台在住のアン・トーマスさんが同時通訳みたいな形の取材になったのだ。松村からその話を聞いたときにジーンと熱いものが込み上げてきた。

 たくさんの英文の手紙。

ナンシーさんは刑務所の日本でいう死刑囚(アメリカには死刑が無いので無期懲役)の人のセラピストをしていてその囚人に、被曝を恐れず自分の命を賭けて動物を守っている松村の話をしてその人を諭した。

ナンシーさんの話を聞いていつの日かその囚人は自分の事を深く、見つめ直したに違いない。彼は「ここを出る事が出来たら松村の手伝いをしてあげたいのだが、一生出られないから少しでも彼の力になれるならこのお金を彼に渡して下さい」と・・・・涙。

彼は刑務所で働いて作ったお金を松村に託してくれたのだ。これが泣かずにいられるか?僕は元来泣き虫だから、グッと込み上げるものを抑えきれなかった。

 ナンシーさん手作りの置物。松村さんありがとうの言葉に日本とアメリカの国旗のハートマークが手をつなぐ絵入り。

去年の5月に、原発事故を起こした東電本店に行ってあれほどお願いした事を東電は何もやってくれなかったのに、はるか彼方のアメリカの囚人の方が僕たちを支援してくれて、目頭が熱くなったのは僕だけじゃない!松村も熱くなったはずだ。

ナンシーさんは、日本語を英語に翻訳する機械を買って、このときぶーの時間を読んでくれているらしい。ナンシーさん、本当にありがとうございます。このお金を松村に託してくれたその方に御礼を申し上げますので、是非とも彼にお伝えして下さい。

このお金は、絶対に無駄に使いません。今、殺処分されようとしている牛のために使わせて頂きますので本当にありがとうございましたと、彼にお伝えして下さい。アメリカに行って彼に会ってお礼を言いたいのですが、とてもかなわない事なので本当に宜しくお願いしたいと思います。

 28人の名前が書かれた便箋。

ナンシーさんからの募金には28人の名前があり、そのお金も松村から見せてもらった。国も東電もやってくれなかったのに・・・・涙が出るほど嬉しかったし、本当に感謝したい。海の向こうからのこの話は僕の胸を震わせた。

僕は今から外国人記者クラブの会見場へ向かいます。みなさんまた、明日お会いしましょう。






コメント (7)
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