【菅前首相聴取】枝野氏が、東電が、保安院が…責任転嫁を連発 「人災の元凶」に反省なし

2012年05月28日 | news
【菅前首相聴取】自己正当化、記憶にない…「人災の元凶」に反省なし
2012.5.28 23:20
写真東京電力福島原発事故調査委員会(国会事故調)に参考人として臨んだ菅直人前首相=28日午後、参院議員会館(松本健吾撮影)

 責任転嫁、自己正当化、そして「記憶にない」。国会の東電福島原発事故調査委員会による菅直人前首相の参考人聴取は、事故対応で采配を振るった最高責任者(原子力対策本部長)の無反省さを改めて見せつけた。事故拡大を防げなかったことも、付近住民に適切な避難指示を出せなかったこともどこか人ごと。自らが「人災の元凶」だったとの自覚はない。

 「私が知りうる限りのこと、考えたことについてできる限り率直に答えたい」

 菅氏は冒頭こそ神妙な面持ちだったが、その後はのらりくらりと質問をかわし、2時間50分間の質疑の大半をいかに責任逃れするかに費やした。

 事故調委員は、菅氏が法的根拠と責任の所在が曖昧な指示を繰り返したことを問題視したが、菅氏は「記憶にない」と強弁し、いったんは事務方に責任をなすりつけた。

 「原子力事故にあたってどのような権限が首相、本部長としてあるのか、詳しい説明を聞いたことは覚えている限りない」

 ところが、委員が平成22年10月に中部電力浜岡原発事故を想定した防災訓練に首相として出席したことを指摘すると豹変(ひょうへん)。「もっと早くからしっかりとした説明を受けて知っておいた方がよかった」と釈明した。

 一事が万事この調子だった。菅氏は答弁用のメモを周到に準備していた。27日の国会事故調での枝野幸男官房長官(当時)の参考人聴取などをインターネット放送で視聴し、理論武装に励んだことは想像に難くない。

 だが、物事は「隠すより現る」。言葉の端々から不誠実な態度がのぞく。

 緊急事態宣言発令の遅れについては「特に支障はなかった。理由があって引き延ばした気持ちはない」。第1原発1号機への海水注入に懸念を示した自らの言動が東電に「官邸の意向」として伝わっても「全く理解できない」-。

 事故直後、無資格(後に内閣官房参与)で官邸に招き入れた情報処理の専門家である日比野靖氏が第1原発に電話で「極めて初歩的な質問」(委員)を行い「仕事の邪魔」をしたと追及されるとこうごまかした。

 「やや抽象的なお尋ねで答えに困る。内容的にはっきりしないので答えようがない…」

 もともと原発事故が起きるまで菅氏に原子力政策への定見はなかった。若いころは原発に懐疑的だったというが、昨年1月の施政方針演説では「私自らベトナムの首相に働きかけた結果、原発施設の海外進出が初めて実現します」と原発ビジネス推進の旗を振った。

 事故発生直後に「自分はものすごく原子力に強い」と自慢したかと思うと、昨年8月の福島復興再生協議会では「放射能をどう考えてよいのかなかなか理解できない」と言い放った。

 そして事故調では日本だけでなく世界に向かって「脱原発」を高らかに訴えた。脱原発論者さえもこう受け止めたに違いない。「お前が言うな!」と。

 言っていることはブレ続けても「反省のなさ」だけは首尾一貫している。哲学者、ニーチェはそんな菅氏の人間像をずばりと言い当てている。

 「『それは私がしたことだ』と私の記憶は言う。『それを私がしたはずがない』-と私の矜持(きょうじ)は言い、しかも頑として譲らない。結局-記憶が譲歩する」

 自らの過ちを認めようとしない人ほどたびたび過ちを犯す。そんな菅氏を民主党最高顧問(新エネルギー政策担当)に任じた野田佳彦首相も人ごとでは済まされない。(阿比留瑠比)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120528/plc12052823240032-n1.htm




【菅前首相聴取】枝野氏が、東電が、保安院が…責任転嫁を連発
2012.5.28 23:27
写真東京電力福島原発事故調査委員会(国会事故調)に参考人として出席した菅直人前首相=28日午後、参院議員会館(酒巻俊介撮影)

 国会の東京電力福島原発事故調査委員会に出席した菅直人前首相は、事故対応への一定の責任を認めながらも自らの言動の正当性を訴え、東京電力、経済産業省原子力安全・保安院、そして枝野幸男官房長官(事故当時)に責任転嫁した。だが、周囲の意見に耳を傾けなかった菅氏の独走はやはり隠しようがない。(坂本一之)

■ 「国民に知らせる担当は官房長官」

 昨年3月11日午後10時44分ごろ、原子力安全・保安院は、2号機の燃料溶融の可能性を示す分析結果を官邸に伝えていた。最初に爆発を起こしたのは1号機だったが、菅氏らはその時点で炉心溶融の可能性を把握していたわけだ。

 だが、これらが直ちに公表されることはなかった。近隣住民への避難指示を拡大させる際も、枝野氏は「念のため」と強調していた。

 菅氏は「事実をしっかり公表することは枝野氏と思いは共有していた」と弁明する一方、保安院の分析結果は「事実として確定したのでなく解析結果。予測を説明するのは必ずしも適切だとは言えない」とはぐらかし、最後は「国民に知らせる担当は官房長官にお願いしていた」と枝野氏に責任を押しつけた。

 枝野氏の制止を振り切って強行した第1原発視察までも「(当時の吉田昌郎所長らの)顔と名前が一致したことは極めて大きなことだった」と強調した。

■ 「夫婦げんかより小さな声…」

 3月12日夕、官邸内で議論された1号機への海水注入については、菅氏が官邸で原子力安全委員会の班目春樹委員長に海水注入による再臨界の可能性を聞き、班目氏が「可能性はゼロではない」と答えたとするやりとりが混乱を生んだ。

 菅氏はこれを完全否定するどころか、東電の武黒一郎フェローを「官邸の意向」として現場に伝えた“犯人”と断じた。武黒氏を皮肉を込めて「原子力のプロ中のプロ」と言い、その行動を「率直に言って理解できない」と批判した。

 昨年3月15日早朝、菅氏は東電本店に乗り込み「撤退したら東電はつぶれる」などと社員らを怒鳴り散らした。その様子は海江田万里元経済産業相も「初めて菅氏の発言を聞く方は違和感を覚えて当然だ」と証言しているが、菅氏は「叱責という気持ちは全くない。頑張ってもらいたいと強く言った」と開き直った。

 しかも、菅氏の怒声は本店のモニターを通じて第1原発にも響き渡っていた。

 委員が「命懸けでやっている現場の人のことも考えて発言したのか」と諭すように聞くと「現場にも流れていたことは後で分かった」と釈明。「私の夫婦げんかより小さな声でしゃべったつもりだが、叱ったつもりはない」と付け加えた。ジョークで場を和ませようと思ったのかもしれないが、会場は凍てついた。

■ 「手の打ちようがない怖さ感じた」

 原子力災害対策特別措置法に基づく事故対応での首相権限について問われると、菅氏は「首相の権限が弱かったとは思っていない」と答えたが、それでは収まらず急に保安院批判を始めた。

 「原子力災害対策本部の事務局を務める保安院がきちっとした状況把握や対策を提示できるようでなければならない!」

 さらにまるで保安院が一切の情報を提供しなかったかのようにこう言い放った。「保安院から(事故状況の)予測やどうしたらいいかという話があがってこなかった。これでは手の打ちようがないという怖さは感じた…」

 そのくせ政府の機関である原子力委員会の近藤駿介委員長らの助言を求めなかったことには「内閣府の提案がなかった」。菅氏の友人らを次々とセカンドオピニオンとして内閣官房参与に起用するちぐはぐな対応についても反省の弁はなかった。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120528/plc12052823300034-n1.htm




【菅前首相聴取】「事実と違う」「なぜ嘘つく」 東電からも不満の声
2012.5.28 21:58
写真東京電力福島原発事故調査委員会(国会事故調)に参考人として臨んだ菅直人前首相=28日午後、参院議員会館(松本健吾撮影)

 国会事故調の参考人として呼ばれた菅直人前首相は、自身の対応の問題点を指摘されると「東京電力や保安院からの情報がなかった…」と責任転嫁を繰り返した。だが、当時を知る関係者は「事実と違う」と証言。「しょせん、首相の器ではなかったということ」との声も漏れた。

 「なぜあんな嘘をつくのか。あの時は誰が見ても冷静さを欠いていた」。東電幹部が“あの時”と語るのは、昨年3月15日早朝。菅氏が東電本店に乗り込み、「撤退はあり得ない」と怒鳴り散らしたとされる日だ。国会事故調で菅氏はこのことを「命がけで頑張ってもらいたい気持ちで話した。叱責のつもりはまったくない」と弁明した。

 しかし、東電幹部によると、菅氏は血相を変えて本店2階の緊急時対策本部に現れると、周りにいた東電社員に対し「お前は技術屋か!」「説明するのはお前か!」と、手当たり次第に迫った。マイクを手にすると脅迫するように「撤退なんかあり得ない。撤退したら東電はつぶれる」と大声で叫んだといい、その声は部屋の外にまで響いた。

 緊急時対策本部は、福島第1原発ともテレビカメラでつながっていた。この幹部は「現場は命懸けで作業していた最中。菅さんの当時の発言はあまりに失礼なものだ」と憤った。

 菅氏に「情報がまったくあがってこなかった」と一刀両断された保安院の幹部も「われわれも情報を必死で集めていた。なのに、あの言い方はひどい」と悔しさをにじませた。(原子力取材班)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120528/plc12052821590028-n1.htm

原発事故調、菅前首相を聴取…再臨界証言食い違い ~ 菅直人が「お縄」になる日




菅前首相の視察、処理妨げに…事故調で東電会長

 国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(黒川清委員長)は14日、東京電力の勝俣恒久会長を参考人として招致し、公開で質疑を行った。

 勝俣氏は福島第一原発事故について、「反省する課題は多々ある。大変な迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 勝俣氏は、菅前首相が事故翌日に同原発を視察したことについて、「(当時の)吉田昌郎所長らが対応したが、所長は事故の復旧に全力を尽くすのが一番大事だった」と述べ、首相視察が事故処理の妨げになったとの認識を示した。

 さらに、「(所長に)電話での照会が、首相や首相補佐官からダイレクトにあった。芳しいものではない」と、菅前政権での首相官邸の対応に不満を述べた。

(2012年5月14日23時27分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120514-OYT1T01014.htm


福島第一原発の最高幹部がついに語った【フクシマの真実】
週刊朝日 2011 年 7 月 22 日号配信

震災翌日の3月12日早朝に、菅首相が断行した「現地視察」も、現場にとっては大きな"弊害"だった。

11日、原発事故の状況が刻一刻と深刻化する中、深夜になって菅首相は突然、第一原発の現場を視察すると言いだす。格納容器内の圧力が上限を大きく超え、一刻も早くベント(排気)の必要があるとされていたころだ。菅首相は「一向にベントをしない現場に活を入れるためだった」などと説明しているが、この視察が結果的に、現場を混乱させることになったという。

この「早朝視察」について、吉田所長は周囲に、無念そうにこう言ったという。

「言い訳になるかもしれないけど、菅総理がフクイチの現場に来たことで、そちらにばかり目がいってしまい、2時間ほど『ベント』などの指示が出せなかった。当時は、すべて私が指示して動いていた。それが止まったことで、周りも動けなくなってしまった」

http://www.wa-dan.com/article/2011/07/post-138.php



初動遅れ「菅氏説得に時間かかった」…海江田氏

 国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(黒川清委員長)は17日、昨年3月の事故当時に経済産業相だった海江田万里衆院議員(民主)から約2時間半、参考人聴取を行った。


 海江田氏は事故当時、原発の危機的状況を踏まえ、原子力災害対策特別措置法に基づく「原子力緊急事態宣言」の発令を求めたにもかかわらず、菅首相の了解を得るのに手間取り、政府の初動対応が遅れたことを明らかにした。

 国会事故調が、国会議員から公開で聞き取り調査を行うのは初めて。

 海江田氏は事故当日の昨年3月11日夕、東電からの通報を受けて緊急事態宣言の発令を求めるため官邸を訪れたが、菅氏と面会してから宣言発令までに1時間以上かかった。

 この日の聴取で、海江田氏は発令が遅れた理由について、「首相の理解を得るのに時間がかかった」と説明。海江田氏が宣言発令と原子力災害対策本部の設置を求めたのに対し、菅氏が「どこに根拠があるのか」と尋ねたため、枝野官房長官や首相補佐官らが関係法令の確認作業に追われたという。菅氏はこの間、与野党党首会談に出席するなどしていた。

(2012年5月17日23時10分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120517-OYT1T01080.htm




原発事故、海江田氏「東電が全面撤退」と解釈
2012年05月17日 20時15分

 東京電力福島第一原発事故を検証する国会の事故調査委員会が17日行われ、海江田万里経産相(当時)が出席し、清水正孝社長(当時)が現場から全面撤退を指示したかどうかという問題で、「(福島)第一から(福島)第ニに退避する。一部を残すというような言葉はいっさいなかった」と述べた。清水氏は全面撤退を否定しており、海江田氏との間で主張が違っている。

 海江田氏は「『全員』がという言葉は覚えていない。ただ、自分の頭の中で『全員』が(退避)という認識をした」と答弁した。後に、清水氏が否定したことについては「弱冠、気が抜けました」との感想を抱いた。

 東電の清水社長から12日に海江田氏の秘書官あてに電話が掛かってきており、清水氏とはそのまま電話で話をしたという。

 全面撤退するとどうなるかについて、そばにいた経産省の部長にアドバイスを仰ぐと「1~6号機まで全部爆発してたいへんなことになる」と答えたのだという。

 また、東電本店と現場との意思疎通について不備があったのではないかどうかについては「伝言ゲームをやっているような状況で、このままではいけないと思った」と振り返った。

http://media.yucasee.jp/posts/index/11138

米の放射線実測図、政府が放置 原発事故避難に生かさず
「全員撤退」意図せずと認定=官邸の過剰介入批判-福島原発事故・国会事故調





民主・枝野トンデモ釈明!「直ちに影響ない」に3つの意味
2012.05.28

 「直ちに影響を及ぼすものではない」。福島第1原発事故で飛散した放射性物質について、枝野幸男官房長官(当時)が再三繰り返したのは記憶に新しいが、27日の国会の事故調査委員会に参考人として出席した枝野氏は「(意味は)3種類あった」と驚くべき自説を展開した。

 枝野氏はこの日、自分の記者会見内容を全部チェックしたとして、使い方を説明。(1)出荷制限前に出荷された放射性物質の暫定基準値を超える食品を何度か食べた場合(2)屋内退避区域に食料品を搬入し、一時的な屋外活動をした場合(3)事故直後、原発の北西地域で部分的に高い放射線量が観測されたこと-と弁護士出身の枝野氏は釈明した。

 このうち(3)は、その後も高線量が続き住民が居住できなくなった。枝野氏は「この使い方が正しかったか分からない」と事実上、不適切だったことを認め「(事故直後の観測は)部分的で、モニタリング数も少なかった」などと弁明した。

 委員の一人は3種類の使い分けについて「住民にはそういうニュアンスでは伝わっていない。政府発表に不信感を抱いた」と指摘。枝野氏は「より細かく、詳しく分類して申し上げるべきだった」と述べた。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120528/plt1205281227002-n1.htm

枝野官房長官、わずか0.5マイクロシーベルトの南相馬市を完全防備で視察~母乳の放射性物質「心配ない」




枝野官房長官(当時)「メルトダウン・放射能漏れ分かり切ったことで言わなかった」
2012/5/28 15:24

   福島第1原発事故当時に官房長官だった枝野経産相が27日(2012年5月)、事故の検証を進めている国会の国会事故調査委員会に参考人として呼ばれ、聴取に応じた。菅政権のスポークスマンの役割を担っていた枝野だが、この日に問われたのはその情報発信のあり方だった。
やっと認めたのは3か月後に海外向け

   メルトダウンを政府が認めたのは国際原子力機構に報告した昨年6月で、事故から3か月もたっていた。公表の大幅な遅れについて問われると、枝野は「炉心損傷の可能性については、3月13日午前中の記者会見の段階で、『十分可能性があるということで、その想定のもとに対応しております』と申しあげた」と開き直った。

   委員から「多くの国民は、6月までそんなに深刻な事故とは感じていなかったのではないか」と突っ込まれると、「もしかすると思い込みを反省しなければならない側面があるのかなと…」とまるで他人事のような答えだ。さらに、「炉心も溶けているし、漏れているのはあまりにも大前提で、改めて申し上げる機会がなかった」と驚きの発言が続く。

首相官邸「情報疎外」のまま今度は原発再稼働

   傍聴した女性は「責任ある立場として、あのような言い方しかできないのは疑問だ」と不信を募らせた。青木理(元共同通信記者)も枝野の無責任ぶりに怒る。

「委員会を見ていて非常に腹立たしかった。番組VTRには出てこなかったが、枝野さんは首相官邸に報告されていないことが、東電や原子力安全・保安院の会見で明らかになっていたことに怒りをぶちまけていたが、こんな状況のまま、検証もしないで東電は原発の再稼動をすると言っている。こんな会社にやらせて大丈夫かという根本問題が残っている」

   事故調査委は28日には事故当時の菅首相が参考人として呼ばれ聴取を受けるが、どんな『驚き発言』が飛びしてくるか。

http://www.j-cast.com/tv/2012/05/28133476.html?p=all




【産経新聞】 上原氏「菅氏は突然『なにいっ!』と激高して、日本語かどうかも聞き取れない言葉で延々とわめき散らした。怖くなった」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1338664392/-100

政治部・阿比留瑠比 危機に最も不適格な菅前首相
2012.6.3 03:18

 ◆決められない

 国会の東電福島原発事故調査委員会が5月28日に行った菅直人前首相の参考人聴取は、大方の予想通り、菅氏の大弁明演説会となった。菅氏は自身の言動や判断が事故対応の混乱や遅れを招いたことへの自覚も反省も示さず、ひたすら責任転嫁を続けていた。

 「よくもまあ、日本国民もこんなばかな首相をいただいたものだ。私の知る限り、歴史上最低の首相じゃないですか」

 これは原子炉復水器の専門家として、昨年3月11日の事故発生直後から首相官邸に助言・提案を行っていた上原春男・元佐賀大学長の参考人聴取を見ての感想だ。

 古くは福田赳夫氏から最近では安倍晋三氏まで、多くの首相からエネルギー政策全般について意見を求められてきた上原氏だが、菅氏にはあきれ果てたという。

 経緯はこうだ。上原氏は事故発生を受けただちに首相官邸側に冷却系の回復を訴え、外部冷却装置設置のための図面も送った。

 16日には事故対策統合本部の細野豪志首相補佐官(当時)に呼ばれて上京する。枝野幸男官房長官(同)や海江田万里経済産業相(同)とも会い、いったん事務所のある佐賀市に戻って作業に必要な機械類の手配を進めた。

 「ところが、官邸高官らといくら話しても『首相がなかなか判断せず、決めてくれない。首相が最終決定権者だからどうにもならない』というばかり」(上原氏)

 当時、政府関係者が「首相には大局観がまるでない。反対に、自分が知っている瑣末(さまつ)なことにこだわり、いつも判断を下すのが2日遅れる」と嘆いたのを思いだす。

 ◆理解できない

 3月20日には、上原氏の事務所に民主党の原口一博元総務相や大串博志内閣府政務官らが集まり、原発事故対応を協議していた。そこで原口氏が携帯電話で菅氏に連絡し、上原氏に取り次いだところ、こんなやりとりがあった。

 菅氏「あなたのリポートには目を通したが、技術的に理解できない。外部冷却装置はどこにつけるのか。私がどこにつけていいのか分からずに決定はできない」

 上原氏「そんなことは首相が考えるべきことではないはずだ。技術的に分からずとも、やるやらないの決断はできるでしょう」

 すると、菅氏は突然「なにいっ!」と激高して、日本語かどうかも聞き取れない言葉で延々とわめき散らしたという。

 「ショックを受け、本当に怖くなった。一国の首相がこんな状態では国は危ないと感じた」

 上原氏はこう振り返る。菅氏の意味不明の怒声はその場の議員らにも聞こえ、みんなが身ぶりで電話をやめるよう伝えてきた。

 「(民主党は)なんでこんな人を首相にしたのか」

 原口氏らをこう叱った上原氏は以後、「菅氏は早く辞めさせなければ」と確信したという。

 今回の国会事故調の参考人聴取で菅氏は、政府外部からのセカンドオピニオン活用について「思いつき的な話もあったので、全部が実行されたわけではない」と語った。だが、中には菅氏の知識・能力では理解できないだけで、有効な対策もあったのではないか。

 ◆マイクロ管理

 「東工大出身の理工系の首相ということで相当前へ出すぎたように見える。気負いはなかったか」

 参考人聴取では、科学ジャーナリストの田中三彦委員が菅氏にこう問いかける場面もあった。

 菅氏はこれを否定したが、2月に公表された民間事故調調査報告書によると、第1原発の非常用電源であるディーゼル発電機が壊れ、代替バッテリーが必要と判明した際、菅氏は異様な行動をとった。自分の携帯電話で担当者に「大きさは」「縦横何メートル」「重さは」などと直接質問し、熱心にメモをとっていたのだ。

 官邸筋によるとこのとき、ふつうの政治家ならばまず「その事態にどう手を打つか」を考えるところを、菅氏は「なぜディーゼル発電機が壊れたか」に異常に関心を示し、議論がなかなか進展しなかったとされる。

 菅氏はまた、国会事故調の参考人聴取で、事故翌日の3月12日早朝に第1原発を視察した意義についてこう述べ、失笑を買った。

 「現場の考え方や見方を知る上で、顔と名前が一致したことは極めて大きなことだった」

 国家の非常時に、現場の責任者の顔まで自分で見て確かめ、名前と一致させなければ納得できないトップとはどういう存在か。部下の業務を過剰に管理・介入したがる悪しき「マイクロマネジメント」の典型がここにある。

 己の限界も足らざるところも知らぬ半可通が全て仕切ろうとし、必然的に多くの失策を犯した。それが官邸の事故対応の本質だったのだろう。(あびる るい)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120603/plc12060303190006-n1.htm

錯乱する総理大臣 病院で一度見てもらいましょう






【民主党】パフォーマンスばかりで拉致被害者家族に真剣でなかった政治家は中井洽や鳩山由紀夫 横田夫妻が著書で明かす
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1336737424/

「政治家に利用されてきた」 横田夫妻が著書で明かした名前は
2012/5/11 20:37

   政治家はパフォーマンスばかりで、真剣に向き合ってくれなかった…。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの両親が、近著でそのやるせない気持ちを告白している。

   著書を書くきっかけは、北朝鮮が金正恩体制に変わったことだった。事件発生から35年経っても解決せず、横田滋さん(79)、早紀江さん(76)夫妻は、もはや政治家などには頼っていられないとの思いがあったようだ。

中井洽衆院議員の対応に疑問

   その著書「めぐみへの遺言」(幻冬舎刊)によると、政治家に対しては、頼るしかないと考えて、これまであからさまな批判を控えてきた。しかし、拉致問題の交渉がストップしたままの最近は、心境が変化するようになってきたという。

   著書では、具体的な政治家名も挙げて、その対応ぶりに疑問を投げかけている。

   そのうちの1人が、拉致問題担当大臣も務めた中井洽(ひろし)衆院議員だ。中井氏は、韓国の議員と協力して拉致被害者を救済しようとしていたが、その議員らが、日本の竹島に乗り込んで領有権を主張する音楽会を開いた。これに対し、中井氏は、拉致問題対策本部の会合後、滋さんに「あんな連中とは一緒にやってられん! 俺は抜けた」と話した。

   著書で聞き手役になった元朝日放送プロデューサーの石高健次さん(61)は、この発言について、「そんなことで放り出してしまうなんて、ちょっと情けない」と批判している。中井氏は韓国議員を説得すべきだったと、石高さんは考えるからだ。つまり、中井氏は、パフォーマンスでやっていたから、周囲からの目が気になってしまったというのだ。

   さらに、石高さんはこの著書の中で、鳩山由紀夫元首相に対しても、幻滅する体験があったと明かす。鳩山氏が民主党幹事長だったころ、息子が拉致された石川県の寺越友枝さんとホテル内で会う機会があった。ところが、鳩山氏は、石高さんが説明しようとしても、上の空というか虚ろな目をして、「あっそう、ふーん」と言っただけで無視したように去ったという。

鳩山氏側「短時間でもお話をしっかり聞いた」

   そこで、政治家2人に取材したところ、中井洽氏の事務所では、秘書が会合に出ていたためなどで話が聞けなかった。

   鳩山由紀夫氏の事務所では、鳩山氏が寺越友枝さんに会ったことを認めたうえで、こう釈明した。

「鳩山は、お会いしたことはよく覚えており、自分としては、短時間でもお話をしっかり聞いたと言っています。当時は、総選挙前週の日曜日で全国を遊説しており、日程がものすごくハードでした。もし鳩山が失礼な態度に見えたとしたら、たいへん申し訳ないと思っています」

   横田夫妻の著書では、具体的な政治家名は挙げていないものの、このほかも疑問に思うことを打ち明けている。

   旧新進党の院内総会で、横田夫妻が拉致問題について話すと、ある女性議員から「がんばってえ~」と声がかかった。マイクを持ったときも、舞台役者に投げるような同様なかけ声があったという。こうした議員の言動について、早紀江さんは、とてものんきに見えたといい、石高健次さんも、議員は自分が頑張らなければならないのに、まるで他人事だったと批判している。

   また、夫妻が講演会で地方に行くと、地元県議や市議から選挙目当てとみられる記念撮影を求められるといい、早紀江さんは、情けないしものすごくイヤだという。頼るしかないので応じていたが、政治家は利用するだけで、何もしてくれないのではないかとの不満があると言っている。

   こうした政治家のパフォーマンスぶりに、早紀江さんは、「今はもう、どうしたら政府の人が本気になってくれるんだろうということが分からなくなってきています」と漏らしている。

http://www.j-cast.com/2012/05/11131912.html?p=all


【民主党】朝鮮総連系歌劇団の公演パンフレットに民主党の全面広告 政党交付金から支出
【疑惑】管首相、拉致容疑者親族周辺団体へ6250万円献金、鳩山氏も1000万円 原資は政党交付金か /a>

菅首相、最後も思いつき 朝鮮学校無償化を「唐突」指示 党の親北体質、疑惑上塗り
「民主党は動かせる」北朝鮮、朝鮮総連に民主党攻略指令 ー「民主党の支援組織の労組に影響力を使え」
仰天人事、岡崎国家公安委員長 反日デモに参加、在日朝鮮人から献金…
千葉法相、「反日集会」に祝電 参院議員として送った
民主党・菅グループ幹部の土肥氏「竹島は韓国領土ニダ」韓国議員と共同宣言していた…
枝野氏、「竹島不法占拠」言及は「国益沿わない」と、日本の立場表明を拒否
ルーピー鳩山氏ら外国人参政権早期成立を「約束」 在日大韓民国民団の記念式典
なぜか「韓国の経済通」を顧問にしていた「鳩山由紀夫」総理
【韓国民団】民主党集票支援に一斉に走る。総出で選挙運動の手伝いに
永住外国人に地方選挙権を付与する法案、政府・民主党が提出へ
なぜ外国人参政権案は理不尽なのか 民団曰く「この法案さえ通れば日本は韓国の、ソウルの思い通りになる」

枝野経済産業相に「極左集団」からの献金疑惑が浮上!/野田首相 外国人献金者は「韓国民団役員」
【民主党政権】売国奴たらい回し。あらら~野田氏も怪しいの?韓国民団に選挙協力で謝辞、献金も発覚。
失礼、水をちょっと…水を飲む野田首相(画像あり)(但し朝鮮式)
カモネギ野田総理、竹島問題の議論せず、古文書は引き渡し、韓国への資金支援枠を5倍に拡大
日韓EPA、交渉再開へ 日本が競争力を持つ部品・素材分野で投資や技術移転を促進する方針
民主党が韓国企業繁栄に尽力する真相:韓国を繁栄させるためにできる限り日本叩きをするという“半島政権”
日本政府、危機管理能力ゼロ!? 北朝鮮ミサイル発射に無策



<tablecellspacing="10" cellpadding="10" width="100">


市民の党“機関紙” 菅首相、30年前から寄稿 よど号犯やポル・ポト派幹部も
菅首相側献金団体「選挙は革命のために」 セクトに所属しない元活動家集団「ケンカしながら…」

菅首相が多額の寄付した団体 日の丸を引き下ろそうとした過去
【疑惑】管首相、拉致容疑者親族周辺団体へ6250万円献金、鳩山氏も1000万円 原資は政党交付金か
菅首相に違法献金の疑い 在日韓国人から 首相側未回答
スクープ!菅直人 震災翌日「献金韓国人」に口止め電話!「会ったことはなかったことにしてくれ」
仰天人事、岡崎国家公安委員長 反日デモに参加、在日朝鮮人から献金…
岡崎公安委員長「反日デモは国益にかなう」 民主は質問取り下げ求める

「民主党は動かせる」北朝鮮、朝鮮総連に民主党攻略指令 ー「民主党の支援組織の労組に影響力を使え」
【民主党】朝鮮総連系歌劇団の公演パンフレットに民主党の全面広告 政党交付金から支出

枝野経済産業相に「極左集団」からの献金疑惑が浮上!/野田首相 外国人献金者は「韓国民団役員」

民主、国旗裂き党旗に 鹿児島の集会、海外なら刑事罰も
【正論】拓殖大学学長・渡辺利夫 鳩山政権を蝕む「反国家」の思想
<民主党>海外メディアは「中道左派」「自民党出身者や元社会党員、市民活動家の集まり」と紹介 AP通信など

民主党が韓国企業繁栄に尽力する真相:韓国を繁栄させるためにできる限り日本叩きをするという“半島政権”






【政治】北朝鮮が卑劣な外交手法!大阪市の朝日放送と共同通信社に訪朝を打診 「遺骨」で人道支援狙う
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337965594/l50

メディア2社に訪朝打診 「遺骨」で人道支援狙う
2012.5.26 01:30

 北朝鮮が、日本人戦没者とみられる遺骨返還をめぐり、朝日放送(大阪市)と共同通信社に訪朝を打診したことが25日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。戦没者の遺骨を交渉カードに日本人の心情を揺さぶり、見返りに人道支援を引き出そうとする卑劣な外交手法だといえる。

 政府高官によると、北朝鮮側は2社に対し「日本人戦没者らの遺骨の取材に応じる用意がある」として取材記者らを5月下旬に訪朝させるよう打診してきた。2社とも前向きに検討していたというが、最近になって北朝鮮側は6月に延期するよう求め、日程を再調整中だという。

 戦没者の遺骨や遺品などが見つかったことを大々的に報道させ、遺族らへの遺骨返還や慰霊のための訪朝などを認める代わりに、人道支援を引き出す狙いがあるとみられる。

 北朝鮮側は春ごろから複数のパイプを通じて同様の外交工作を続けていた。

 宋日昊朝日国交正常化交渉担当大使は4月16日、金日成主席生誕100年記念行事に日本から参加した訪朝団と平壌市内で面会し「多くの遺骨が見つかり日本人と確認されたものは保管している」と語った。

 中井洽元拉致問題担当相と親しい真鍋貞樹拓殖大教授が5月17日、中国で北朝鮮高官と接触した際も「遺骨を返還する準備は整っている。調査にきてほしい」と打診を受けた。同じ時期に訪朝した東京都渋谷区議にも北朝鮮関係者が遺骨問題を提起したという。

 北朝鮮は米国に対しても同じ手法を使っている。朝鮮戦争時に北朝鮮で行方不明となった米兵の遺骨発掘は2005年に中断したが、昨年10月の米朝軍事協議で再開を合意。日本政府もフィリピンなどで戦没者の遺骨帰還事業を続けていることから“遺骨外交”を思いついたとみられる。

 平成16年11月の第3回日朝実務者協議の際も、拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の遺骨として偽物を提示した。

 産経新聞の取材に対し、共同通信社は「事実関係を含めてお答えできない」、朝日放送は「取材活動に関するお問い合わせは本件にかかわらず一切ご返答しかねる」と回答した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120526/plc12052601300003-n1.htm

23 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 02:19:56.92 ID:zW7amBt10
いつの時代の誰の遺骨?

32 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 02:24:22.06 ID:Exgw1r/o0
日本人戦没者?終戦後、朝鮮半島で朝鮮人に殺された普通の日本人か?
戦没者とは言わないな・・

43 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 02:32:49.14 ID:N1CsRUl30
内通者と接触して情報工作を直接指示か
共同はバカ日、変態と並ぶ反日機関だからなw

55 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 02:51:11.78 ID:E0F5M56X0
戦場にもなってないのに戦没者ってのも、おかしな話で
朝鮮人が殺した日本人の遺骨っていえよ

87 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 03:22:42.21 ID:k2HFvYZi0
日本は朝鮮で戦争してないのに、何で戦没者?
秀吉の朝鮮征伐の時代の遺骨か?w

91 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 03:26:05.49 ID:+QXqqq2T0
>>87
日本軍は朝鮮半島では戦闘行為はしてないけど
終戦後に日本に引き揚げるときに、数万人の民間人が朝鮮の暴徒に殺されたから
その時の遺骨じゃない?

引揚民間日本人を襲った略奪・暴行・殺戮の嵐~「韓国人が日本の少女暴行」米の学校教材が波紋広げる
【韓国】「日本人は出て行け!」「倭人はみな殺しだ!」敗戦後の大邱にあふれる声







鉄の芸術品「方向性電磁鋼板」極秘技術はなぜ流出したのか
2012.5.26

 付加価値の高い鋼材の生産技術が盗まれたとして、新日本製鉄が韓国の鉄鋼大手、ポスコと同社日本法人、新日鉄元社員などを提訴した。昭和40年代に開発し、門外不出としてきた技術だけに、新日鉄の怒りは強い。ポスコに対し、1千億円の損害賠償などを求めている。ポスコは争う構えだが、敗訴すれば高収益な同事業分野からの撤退は避けられない。産業スパイの代償の大きさを知らしめる裁判となるか。

 「やはりそうだったのか」

 韓国内でポスコが起こした裁判での証言の一つから、ある新日鉄幹部は、それまでのポスコへの疑念が、明確な不正だと確信。昨年末、証拠保全手続きを申し立て、裁判所が元社員の保有していた“動かぬ証拠”を押さえた。

 新日鉄は、「時効の懸念もあり、早期に提訴が必要」(幹部)と判断。4月に不正競争防止法(営業秘密の不正取得行為)違反で、ポスコなどを東京地裁に提訴した。日本企業が、不正な技術流出で外国企業を訴える事例としては最大規模だ。

 訴訟対象の「方向性電磁鋼板」は、新日鉄の八幡と広畑の両製鉄所だけで製造されている。工場勤務の長かった幹部でも、「生産工程は見たことがない」という秘中の秘の技術だ。

 変圧器などに用いられる特殊な鋼板で、電圧変更時のロスなど従来製品の課題をことごとく解消。鉄の結晶がきれいに整列する様子から、業界では「鉄の芸術品」とも呼ばれている。

 もともとは米国の技術だったが、昭和43年に新日鉄の開発チームが性能を飛躍的に高める製造技術を確立。以降、同社は方向性磁性鋼板のトップメーカーとなり、多大な利益を得ている。

 しかし、平成16年ごろからその地位を脅かすライバルが現れた。ポスコだ。ポスコは以前から類似の鋼材を手がけていたが、「急激に品質がよくなった」(新日鉄幹部)。価格も安く、次々に顧客をつかんでいった。シェア約3割の新日鉄に対し、ポスコも2割程度と一気に差を縮めた。

 一方で、業界内にはある噂が広がった。「新日鉄の技術がポスコに流出したのではないか」-。

 新日鉄はポスコ側に真偽を問い合わせたが、独自技術と言い張るばかり。「何十年もかけ、数百億円を投じてきた技術が、なぜこんなに早く追いつかれたのか」(宗岡正二社長)。疑念は募っていった。

 平成19年、ポスコが韓国で起こした裁判をきっかけに事態は急転した。ポスコは、同社の元社員が方向性電磁鋼板の技術を中国の鉄鋼メーカーに売り渡したとして提訴。しかし、裁判で元社員は「渡したのは(ポスコの技術でなく)新日鉄の技術」と証言した。これを受け、新日鉄が調査を開始。同社元社員の証拠差し押さえを経て今回の提訴に至った。

 事情を知る業界関係者は、「ポスコ側に情報を漏らしたのは1人ではなく、グループだ」と指摘する。1990年代に新日鉄を退社した開発担当者を含む数人が関与したらしい。新日鉄が提訴したのはグループのリーダー格とみられる。

 新日鉄は、方向性電磁鋼板の製造方法は特許出願していない。秘中の秘の技術は表に出さず、隠すのが通例。ただ、関連特許は数多く、元社員とは秘密保持契約を結んでいた。

 元社員はどのように取り込まれたのか。ポスコに限らず、日本企業の退職者を積極的に雇用する外資は多い。多額の報酬が提示されることもある。「エージェントを通じて慎重に接触し、籠絡(ろうらく)する」(事情通)ケースもある。

 技術を流した側と受け取った側の関係を立証するのは難しい。裁判は長期化が予想されるが、新日鉄側は「明らかな形で情報が流出した証拠をつかんでいる」として勝訴に自信を見せる。

 元社員はなぜ技術を漏らしたのか。「結局は金だろう」。新日鉄幹部らはそう吐き捨てる。

 新日鉄が勝訴した場合、ポスコにとっては大打撃だ。韓国や中国の鉄鋼メーカーの成長はめざましく、今年10月に予定される新日鉄と住友金属工業の合併の契機ともなったが、収益の柱は品質要求の低い建設向けが中心。ポスコとしては企業ブランドを高める意味でも方向性電磁鋼板は欠かせない領域だ。「この事業から撤退を余儀なくされれば、成長戦略に狂いが生じる」(業界関係者)。

 中・韓メーカーは、最終的に日本メーカーの牙城である自動車向けの薄板分野に手を広げようしている。特許侵害も辞さない強引な手法が目立つが、新日鉄が勝訴すれば、「彼らも態度を変えざるをえない」(同)。日本メーカーの巻き返しにつながる可能性もある。(高山豊司)

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120526/biz12052618000040-n1.htm

韓国ポスコに1000億円請求=鋼板技術を「不正取得」-新日鉄





この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 民主政権下で膨らむ生活保護... | トップ | 中国書記官、日本国内でスパ... »
最新の画像もっと見る

news」カテゴリの最新記事