TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

赤テープに導かれ、山を彷徨う

2014年05月08日 | 山(県内)



先日、多良山系でこれまで行ったことがない次の3つのコースを歩いた。

 ①中山キャンプ場~ひぐらしの滝~前岳の沢(オオキツネノカミソリ群生地)
 ②多良岳北壁ルート
 ③笹岳~中山キャンプ場(ツクシシャクナゲの群生地)

初めてのコースなので、少々迷いはしたが、ルートを探しながら歩いた。
ところが、最後の最後になって、③の笹岳から中山キャンプ場に下る道で迷ってしまった。
レスキューポイント26地点である。

笹岳のシャクナゲの群生がどこまで続いているのかを確認したかった。そのため、ふだんは利用しない中山キャンプ場に車を回し、そこを出発・ゴール地点として①→②→③のコースに挑戦した。

さて、笹岳ルートのシャクナゲはその多くは蕾であったが、今年の見納めとばかりにそれらを愛でながらやせ尾根を降りていった。途中からかなりの急勾配になった。加えて、足下の落ち葉がサラサラに乾燥していて滑るので、木の枝につかまりながら急斜面を慎重に高度を下げていった。
ところが、ゴールを目前にして、レスキューポイント26地点で道が分からなくなった。ポイントの右手に赤テープがあり,その先にもさらに赤テープが続くので、それをたどっていったらガレ場に出た。それを横切るのか降りるのかがわからない。26地点に戻りその周辺を何度も探すが赤テープ以外は目印を見つけることができなかった。意を決してガレ場を下ることにした。滝さえなければ下に行き着くだろうと思って行っていたら、数分も行かないうちに金泉寺からの下山道に出たのでほっとしたが、明らかにルートを外してしまった。本日唯一の失敗である。

この日は、地図にないコースを3つ歩いたが、何度も赤テープに助けられていた。
まず、中山キャンプ場からひぐらしの滝まで行くのにずいぶんと迷った。怪しくなったら引き返し、目印となるケルンやテープを探し、それらに導かれて何とか滝に到着することができた。オオキツネノカミソリが茂っており、それを踏むまいとして道がわからなくなった。何度も何度も行ったり来たりして、オオキツネノ中を行く以外に道はないという結論に達した。オオキツネノカミソリの中を慎重に進むと、案の定、茂みの中に赤のペンキの付いた大きなケルンを見つけた。そこから前岳と864の鞍部までケルンをたどりながら登っていった。初めての道で心細いときに、それがルート確定を示す赤テープを見つけたときの安堵感は、一種の快感である。
前岳の急登の途中から北壁を目指した。道なき道を慎重にルートハンティングをしてたどり着いた「北壁」は、その名に違わず,垂直の壁が300mにわたって連なっていた。この冬の大雪で木々がかなり傷んでいたが、雪に耐えたシャクナゲがひっそりと蕾を付けていた。落石に合わないことを祈りながら歩を進める。無事に一般登山道との合流を果たした後は,今回の目的だった笹岳から中山キャンプ場に下るだけであった。うまくいき過ぎの観はあったが、やはり最後にアクシデントが待っていた。
冒頭に述べた、レスキューポイント26地点での道迷いである。
結局、26地点でのテープが誤りで、テープに惑わされず尾根をたどればよかったようである。無事に下山できたからよかったものの一つ間違えば大事であった。
あの赤テープは何だったのだろうか、他の場所ではいっぱい助けてもらったというのに…

ケルン  これを頼りに沢を登っていった


赤テープ+ケルン  暗い谷間でこれを発見、この道で間違いなかったとホッとした瞬間でした


鞍部で分岐を意味していた目印


多良岳北壁  切り立った崖が300m続く


北壁に咲くツクシシャクナゲ






笹岳山頂部のツクシシャクナゲ


笹岳~中山キャンプ場のやせ尾根に咲くツクシシャクナゲ


間違って下山したところの近く 本当はもっとキャンプ場側に着くはずだったのだが…


中山キャンプ場入り口 ツクシシャクナゲののぼりが立っていた



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