織物を織機から下ろしたばかりでした。
稲垣さんが織っていた裂き織の厚地のマットの一部分が
織れたのです。

「やっと織れたわ」
と晴れやかな顔の稲垣さんですが計画したマットの
1/3が織れたのです。
「あと2倍も織らなければならないわ、流し台の下に敷く
マットにしちゃおうかしら~」
とか言っていましたが
「150cm×200cmのマットにした方がいいよ」
と言ううことで再度挑戦の稲垣さんでした。

緯糸はニットの裁断屑を頂いてそれを裂いて使っています。
それだけでは只の熱い織物になってしまうので、
裂いた太い糸と太い糸の間に細い糸を入れる事によって
織物に凹凸をつけてみました。

「あら!不思議な足裏感覚だわ、凸凹して」
「気持ちいい!」
「これは健康マットだわね~」
の連発で、教室内は楽しい声であふれていました。
このあとのコーヒータイムも楽しそうな稲垣さんでした。