エンマムシ科 ドウガネエンマムシ属の ルリエンマムシ Saprinus (Saprinus) splendens (Paykull, 1811)
豊津海岸の松林の林縁で、瑠璃色も鮮やかなルリエンマムシを見つけた。砂の中へ頭から入り込もうとしていた。
体長雄 5.50-6.85, 雌 6.14-7.66, 幅雄 3.36-4.76, 雌 4.33-5.24.
鳥獣の死体や糞に飛来して,ハエの幼虫(ウジ)を捕まえて食べる。
尾節は全体に点刻されるが,縦中央に無点刻の帯がある.中央腹板に粗点刻はない
神奈川県のレッドデータブック2006では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。
「海岸や河川敷の魚介類に発生したウジなどを食べる」ルリエンマムシの存続を脅かす要因として、「腐敗物放棄の減少、環境変化」をあげている。
判定理由は「昔は沿岸部に多かったが、最近の記録は少なく、このままの状態が続けば減少の一途をたどるであろう」としている。
福島県では「海浜の腐敗物の下などから見いだされる」ルリエンマムシを準絶滅危惧に選定して、「砂浜環境を保護するため、砂浜へ車両を乗り入れないことが望ましい。」と保護の必要性を訴えている。
2009.8.21
砂の中へ潜り込もうとするルリエンマムシ