フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

井の内かわず

2017-04-28 23:57:25 | Weblog
タイトルの言葉は、ていねいに言えば「井の中の蛙大海を知らず」です。物の見方が狭く世間知らずの人を揶揄した言葉です。最近の政治家の放言ぶりを見て、この言葉が当てはまるような気がします。
という背景には、政治家が職業化して、それも世襲議員が多くなったせいかも知れません。同じ世襲にしても、一時はサラリーマンをしたりして他人の飯を食べた人ならばまだしも、学校を卒業して、直ぐ親の議員の秘書を勤めるコースをたどった議員は、やはり世間知らずに陥りますね。ましてや、昨今の中学生や高校生などは人との話し合いや人の話を聞く機会が乏しく客観性までが乏しくなってしまっているように思えます。学生時代から目を外に向ける癖をつけておく必要性は立場を変えて考えたり、見直したりすることが理解出来る人になれるからです。自分が勝手に思い込んだり考えたりしたことの誤りが分かります。
こうした社会性を身に付けていれば放言なんて、考えられませんよね。