フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

国家

2017-02-16 23:42:14 | Weblog
20世紀から21世紀に変わる時によく言われたことは、21世紀は国家間のやりとりよりも地域間や市民レベルの交流が力になる時代だということです。何故ならば、ITの進化によって今や電子メールで海外にいつでも直接思いや考えをすぐに送ることが出来るからです。慰めや励ましの言葉を送って精神的な支援が出来ますからね。
しかし今年に入って、アメリカにトランプ大統領が誕生して、急に国家という概念がクローズアップされてきました。どの国も「自国ファースト」を唱える政党が力を増してきました。市民レベルの交流はひそやかにやっていくことになりましょう。世界のグローバル化の波で騒がれた時代が遠のいてしまいました。
先ほどのITの進化は、一国で成し遂げたわけでは決してありません。IT関連の各会社では、各国の移民達の叡智が結集して現在にいたっています。それだけに、トランプ大統領がサインした入国禁止令には、いずれの会社のトップも大反対でした。さあ、世界の国家は今年どうなるのでしょう。