フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

のど自慢

2014-01-19 20:26:45 | Weblog
今日は日曜日、NHKの番組ののど自慢が楽しみという方も多いでしょう。こののど自慢は戦争が終わった翌年の1946年の今日、NHKラジオで「のど自慢素人音楽会」として始まりました。なんと68年の歴史があるのですね。この番組で鐘を三つ鳴らしてプロの道に進んだ歌手もたくさんいます。出演の為に前の日に予選があるそうですが、放送されるステージに立つのは狭き門だそうです。
さて見ていていつも楽しめるというか、人間らしさが表れるのは鐘が鳴った瞬間の出場者の表情です。身体全体で喜びを表す人、鐘三つは当たり前というのか、澄ました顔、鐘三つでなくて、おかしいと納得のいかない顔、出たことが嬉しいという顔さまざまな人間模様が垣間見えます。
この番組にはもうひとつ使命があるような気がします。それは大切な人へのメッセージを伝えているのです。遠く離れた故郷に住むお爺ちゃんやお婆ちゃんに元気な姿を見せることが出来るし、また会場内にいる家族に感謝を伝えることもあります。人気があるのは単に歌の上手さを競うのではなく絆を確認出来るからなんでしょう。