フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

無礼講

2012-12-07 23:28:45 | Weblog
この時期になると夜の繁華街は忘年会の人出で賑わいますね。不景気から数が減ったとはいえ、普段の人出よりは圧倒的に多くなります。
その忘年会では、上司から「今日は無礼講で楽しんでください」という挨拶があることがあります。無礼講というのは古い時代は神事の事なんですね。神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同でお神酒などを頂く直会(なおらい)という会があります。その二次会の宴席を無礼講と言ったのです。
最近の無礼講では、主催者つまり偉いひと(?)が「値段を気にしないで楽しんでほしい」とか「業務外の話題を中心に話そう」など、一席ぶったあと始まる事が多いですね。そこでその無礼講に甘えるにしても、発言者の意図を汲み取る事が大切になって来ます。今日は無礼講だからと殊更無礼に振る舞ってしまうと大変な事になってしまいます。ですから過剰にならない程度に振る舞う事が必要ですね。あらゆる無礼が許されると思ったら大間違いです。無礼講だとばかり、無礼に振る舞ったばかりに、せっかくの忘年会が送別会に変わるかも知れませんぞ(笑)。