フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

甘党

2009-03-15 20:52:07 | Weblog
甘党ですか、辛党ですかと聞かれると困ってしまいます。純粋に言葉の定義、例えば甘党は酒よりも甘いものを好むと辞書にはありますから、どちらかといえば甘党です。しかし料理の味付けともなると、こちらは間違いなく辛党なんです。
今回は英語でsweet toothと表現する甘党のお話です。日本ではかつて甘党に対して多少の偏見がありました。酒好きの辛党に比べて軟弱であるという見方もされました。宴会で「ウーロン茶!」なんて言うと、何となくシラーッとした空気が流れました。外国にはこうした思い込みは殆どないそうです。
ところがこうした状況から変化が見られているのです。甘党である男性が顕在化してきたのです。もともと日本人の体質そのものが欧米人に比べてアルコールに弱いのと、またスイーツを買う事に抵抗を感じる事があったのですが、コンビニの登場によってこうした壁が破られる様になりました。コンビニのスイーツそのものが本格的になっているという背景もあります。そこで今迄の隠れ甘党が世に姿をあらわしたのです。
首都圏の調査では20代~50代のサラリーマンの調査によれば「勤務中にスイーツをよく食べる」という回答は22%にものぼり、「時々」「たまに」を加えると約9割にのぼっていますから、日本人全体に体質の変化が見られるのかもしれません。
このデータから推察すると、家庭でより会社でという状況が生まれているのは、メタボリックを心配する奥さまの目をさけながらでしょうかねぇ。