フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

京都

2008-07-02 21:20:13 | Weblog
今日7月2日は昭和25年に金閣寺が放火によって全焼しました。焼ける前の金閣寺を一度見てみたかったと思ってもせんないことです。
さて7月は京都がにぎやかな月です。八坂神社のおまつり、祇園祭の月です。昨日1日の吉符入りに始まり、宵山、山鉾巡行などを経て7月31日の疫神社夏越祭で終わるロングランのお祭りです。とはいっても殆ど宵山と山鉾巡行で終わってしまう様な気がしますが…。
もともとは疫病退散を願うお祭りですが、現在ではそんな深刻さは全くありません。山鉾の四条河原町の辻回しに歓声をあげる様子からは華やかな夏祭りのイメージしかありませんね。
京都といえば大学に通いはじめた頃はまだ堀川にチンチン電車が走っていました。その頃の下宿のおばあちゃんにチンチン電車の前を走る少年がいた事を聞かされました。明治28年に開業した京電という電車で、雑踏やら街角、橋の上では電車の前を走る少年(12~15歳位)が昼は旗、夜は提灯をもって「電車が来まっせぇ~」と叫んだそうです。
この少年の事を何と言ったでしょう。
正解は「先走り」だそうです。「駄馬の先走り」なんて言葉があります。最初は先行しますが、やがて息切れして追い越されてしまいますが、何とも皮肉な名前だったんですね。