hiroべの気まま部屋

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仏教の思想11 古仏のまねび<道元>(その1)

2017-09-23 08:50:17 | 仏教思想


 「仏教の思想」による仏教思想の勉強、その11の「道元」、ノート作りが終わりました。

 現役時代から続けている仏教思想の勉強ですが、引退後に本格化、「仏教の思想」(全12巻インド・中国・日本の各4巻)のノートを作りながら勉強しています。
 
 インド、中国と終って、いよいよ日本、空海さん、親鸞さんが終わり、今回は「道元さま」でした。
 ということで、道元さまの整理が終わって、その概要を整理してみました。

 先の親鸞さんの最終(その4、過去記事)の最後でもほんの少し触れましたが、道元さま、「道元さん」と呼ぶにはあまりにも自他に厳しく、持戒堅固で、しかも超理論家であったようです。
 ということで、本著、まさにそんな超理論家の道元さま(以降「道元」と記します)の解説書ということで、一応ノート作りは終えましたが、「あまりよく分からなかった」というのが正直なところです。
 とはいえ、一応の覚えの意味で、著書の抜き書きそのままになると思いますが、ポイントと思われる部分を整理してみたいと思います。

 多くの思想家がそうだったように、道元の思想を理解する上で、その生い立ちが重要な要素になります。本著でもまずは彼の経歴が語られます。

 そして、道元15歳の時、彼は叡山を下り栄西(日本臨済宗の祖)の弟子になりますが、その理由は叡山での修行中に頭に浮かんだ、仏教に対する基本的な疑問の答えを求めての事でした。
 やがて、道元は宋にわたり、禅宗の教えを学びます。その中で「正伝(しょうでん):釈迦以来伝わる仏教の正しい教えといった意味」の教えを受け、疑問の答えを得ることになります。そして、その正伝とは彼の有名な言葉「只管打坐(しかんたざ):ただただ坐っていなさいといった意味」だったわけです。

 では、なぜ「只管打坐」なのか?早い話、それは「坐ってみきゃ、分からない」ということで、「知りたかったら、坐ってみろ」ということになるのですが、それですと弟子の育成が出来ないと考えたのでしょうか、主著『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』に、実体験から導き出した彼の仏教真理を、「ことば」で表現(道元はこれを「道得(どうて)」と呼びます)していきます。

 以上、まずは簡単に整理してみましたが、本著は①「道元の生涯」 ②正伝の意義 ③道元の思想(正伝(『正法眼蔵』)の内容)を狙いとしており、私も私の理解(?)をこの順に追って整理してみたいと思います。

 まずはさわりでしたが、次回は「道元の生涯」の予定です。しばらくお待ちください。




 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
座禅 (屋根裏人のワイコマです)
2017-09-23 11:28:36
座禅の体験は二度ほど経験しましたが
とても、得るほどの所に及ばず・・・挫折
まだ若い頃でしたので、たくさんの悩みを
抱えていた時代・・今なら・・と思いつつ
また機会がありましたら 永平寺に申し込みます。
この続きが・・楽しみです。
ワイコマさん (hiroべ)
2017-09-23 16:54:05
坐禅、私も会社の研修で2,3日の修行をしたことがあります。
ただただ坐る、というより、ただただ我慢だった気がします。

仏教哲学の難しさは、禅に限らず、実践によりもたらされた
真理を論理的に解析しようと試みていることかな、と思います。
特に道元の仏教思想はその究極のような気がします。
分かりやすくは説明することは、私自身が理解できて
いませんので、無理ですが、よろしければこの後も
お付き合いください。


あ~、良かった (ぴあ野)
2017-09-24 17:09:12
ちょっぴりご無沙汰、失礼いたしました。

以前、道元さまは難しいとおっしゃっていたので
タイトルを拝見した時、
うわ、大丈夫かしら、私!?
ただでさえ鈍いのに、こんなボケボケなときに・・・
とかまえて拝読してしまいました。

あ~、本日はさわりですね、良かったです。
「只管打坐」ですね、覚えておきます。
禅宗って、やっぱり難しいと思うんです。
念仏唱えていればオッケ~みたいなのとは違いますもんね。
坐っていればオッケ~って・・・言われてもですが。

本日、お彼岸、わが家は墓参り&おはぎでした 笑。
ぴあ野さん (hiroべ)
2017-09-24 23:45:46
>念仏唱えていればオッケ~みたいなのとは・・・
あら!これ聞いたら法然さんや親鸞さんが怒りますよ!(笑)
それはともかく、さすがに教祖といわれた方たちはやはり
超の付く天才ばかりなんですね。
だから、ちょっとかじったぐらいで理解できないのは当たり前、
ということなんでしょうね。
中でも道元さまは、特にということだと思います。

おそらくうまく整理できないと思いますが、私の勉強の
お付き合い、よろしくお願いいたします。

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