立川湯屋敷梅の湯 若旦那のフロント日記

コミック12,000冊!スーパーマニアック銭湯の裏事情!

校歌って いつまでたっても忘れないものですねぇ

2018-11-25 23:00:00 | 日記

皆さんは、母校の校歌を覚えていますか?

若旦那は覚えています・・・最初から最後まできっちり覚えています・・・どんな流行歌よりも覚えていると言ってもいい・・・それなのに、何年か前、母校の小学校の校歌を久しぶりに歌ったら、なんか思っていたのと違う部分があって・・・こんなの絶対におかしいって・・・なんか、狐につままれたような感じで・・・そしたら、なんとなんと、若旦那が卒業したあとに、校歌の歌詞が一部変更になったって言うんです・・・そんなことってあります?・・・もちろん、ちゃんとした理由はありましたよ・・・元々、その校歌の歌詞の中には「高松」っていう町名が入っていたんです、でも、現在は3つの町の子供が通うようになったことから作詞者が変更したいとおっしゃたんだそうです、通学するすべての子供の為の校歌でありたいってことだったみたいですね、まぁ、めったにないケースではあるでしょうけど^^

さて、話かわって、若旦那は先日、立川第九中学校の開校記念日の式典に出席してきたんですけど、その時に校歌についてとっても素敵なお話を聞いたんです、というか、文章で頂いたんですけど・・・それがあまりに素晴らしかったので、今日はそれを紹介させていただこうかと思います、まずは、九中の校歌をご紹介したいんですが、著作権とかとても難しい問題がありますので、こちらのサイトをご紹介しておきます

 

立川第九中学校校歌

  

これだけでも、とっても素敵な歌詞だと思います、若旦那も何度となく聞いておりまして、とっても素敵な校歌だなあと思っていました・・・でも、今回、作詞家の「まどみちお」先生の作詞にあたっての思いを知り、その後、改めてこの校歌を聞きましたら、いやぁ、さらにさらに感動してしまった!ちょっと長いかもしれませんけど、是非、読んでみてください!ちなみにこれは今から約40年前に先生にお話し頂いたものです。

 

まどみちお先生のお話

 本日は、皆さんの学校、立川第九中学校の開校記念日にお招き頂きました。今、ご紹介にありましたように、私はこの第九中学校の校歌の作詞をさせてもらった者ですが、このようなおじいちゃんで、一生懸命つくりましたけれど、なかなか思うにまかせませんでした。幸いにしまして、作曲の金光先生は若くて、優秀な方でいらっしゃいますので、私の口の足りぬ所をカバーして、苦心惨憺(くしんさんたん)なすったことと思いますけど、立派な、すばらしい校歌にしてくださいましたことを、皆さんとともにうれしく思います。

 校長先生から、この際、考えたことを何か話してくれとおっしゃいましたので、この校歌を作りました気持ちみたいなものをちょっと申しあげたいと思います。皆さんは、皆さんが住んでいる地球という星が、宇宙のどのようなところにあるかと、考えたことがあるでしょうか。私たちのこの星は銀河の真ん中から少し離れたところにあると言われておりますが、本当に広い、広い、無限に広い宇宙のなかで、何丁目の何番地というところまでわかりません。

 この広大無辺(こうだいむへん)の宇宙のなかには数え切れない星がきらめいております。その中のたった一つの小さな星に私たちは住んでいるのです。しかも、それは、私たちが一人で住んでいるのではありません。犬もおれば、猿も、きじも、猫も、ライオンも、虎も。鳩も、雀も、鳥も。マグロもいれば、鯨も、イカも、タコも。チョウチョも、トンボも、テントウムシも、あらゆる生き物が一緒に住んでいるんです。動物だけではありません。松の木も、桜の木も、竹もあれば、ケヤキもあります。タンポポもあれば、スミレもあります。数え切れないほどの動物が一緒に住んでいるのです。

 もし、私たちが、人間だけだったとしたら、どんなにさみしいでしょう。私たちは、この数限りない動植物の助けを借りて、このように幸せに生きているのです。人間は、自分たちが勝手に生きているのではありません。人間を超えた自然の大きな意志によってここに生かされているのです。それは、人間だけではありません。他の生き物もみんな同じです。そうだとすれば、この地球は、私たちだけのためのものではありません。他の生き物のためにもあるわけです。それなのに、私たちは、人間だけの便利さ、人間だけの安楽さということを考えて、公害をたれ流し、ほかの動物たちに迷惑をかけています。地球を汚れさせて皆を困らせています。みんなだけじゃなくって、人間自身がそれで困っています。ということに、今、人間はようやく気がついています。私たちは、ほかの動物たちの、まあ、いわば、兄さんです。弟の生き物たちのことも考えてやらなくてはなりません。そのやさしさ、これを歌ったのが「一番」です。そのことによって、地球を守ることができると思います。本来の地球を守る皆さん、中学生の皆さん方は、どうぞこのことを胸に入れておいてほしいと思います。

 次に「二番」ですけれど、永遠の時間の流れの中で、今、皆さんが、只今、生きているこの瞬間は、どのようなところにあるんだろうか、考えたことがあるでしょうか。人類が、この地球に現れて、祖先が現れて二、三百万年経つと言われております。しかしそれよりもはるか昔より時間は流れているんです。果てしない未来に向かって無限に流れています。無限の時間の流れの中で、今、現在、只今、この一瞬、私たちが生を共にしている。一緒に生きている、今言いました動植物のことを思うと、まことに不思議で、まことに素晴らしくて、何とも言えない気がします。それは何も動植物だけではありません。人間だけについても、我々日本人、日本国民だけがいるのではありません。中国の人もおります。モンゴルの人もおります。インドの人もおります。フランス人もイギリス人も、アフリカの人も、エスキモーも、メキシコの人も、たくさんの人類が生きて生きておるのです。私たちは、このような人たちみんなと、仲良くしていかなければ、この地球の上で繁栄していくことはできないのです。にもかかわらず、先程言いましたように、公害をたれ流してみんなを困らせていますけど、この人間同士を考えましても、先進文明国の、例えば、この日本人の皆さんもそうですが、毎日、おいしいものを食べています。おやつも食べています。どんなものでも食べ過ぎるぐらい食べています。食べ過ぎて、病気になるぐらいです。ところが、地球の総人口の三分の一以上の人が現在食べるものがなくて、死にかかっているんです。なぜ、私たちは、食べ過ぎている余分なものをその人たちにやらないんでしょうか。倉庫の中では、日本ではカビが米に生えているんです。それをどうしてその人たちに回さないんでしょうか。私たちは世界中の人がみんな仲良くと言いながら、片方では一度に何万人という人を殺すことのできる原子爆弾を作っています。それを作る人、国はだんだん増えつつあります。こんなことでいいのでしょうか。

 人間は、やっと自分のやっていることが、どうも間違いらしいと気がついてきました。それでは仲良くしようと言い出しました。口ではそういいながら、なかなか実行に移せないのです。それが大人なのです。このようなときに、本当に期待をかけられるのは、中学生である皆さんです。皆さん、若い皆さんには純粋性があります。自分の信ずることをあくまでやっていこうとする熱意があります。皆さんの熱意に世界中が期待しているのです。若い皆さん!皆さんはこのことを自覚されて胸を張って、全世界の平和のために進んでいくべきだと思います。

 私はこの思いを込めて校歌を作りました。もちろん先程言いましたように、おじいちゃんで、思うにまかせず、舌足らずになりましたけど、願うことはこのようなものでありまして、どうぞ、この校歌の意のあるところをお汲み頂きまして、いつでも、どこでも、元気いっぱい歌ってください。そして、元気いっぱい生きてください。

                  (1979.11.2 立川市立立川第九中学校 開校記念式典記録テープより)

 

40年前のお話なんです、なのに、今読んでも、そのまま入ってくる・・・それは、地球の問題が何一つ変わっていないことのあらわれかもしれません・・・もちろん、進歩はしているようです、現在、世界の飢餓人口は1割ちょっとになっているという話もあります・・・でも、自然破壊も原子爆弾もやっぱり変わらずに議論ばかりされている・・・ただ、それを大人の責任と言えない若旦那・・・実は若旦那が中学に入学したのはこの校歌が作られてからほんの数年後、つまり、この歌詞はその当時の私たちにもむけられていたわけで・・・その若旦那はもうすっかり大人になっているわけだから、今や言い訳のしようもなく完全に自分の責任てことですから(涙)

今一度、大人として、責任ある行動をとることをお約束する以外ありません、とりあえず、地球にごめんなさいです。

 

スーパーマニアック銭湯 立川湯屋敷 梅の湯  

 

追記:ちなみに、まどみちお先生が作った校歌はウィキペディアによれば、15校にのぼり、そのうち中学校は3校・・・そのうちの一つ、長野市立篠ノ井西中学校の校歌なんて、「ナニコレ珍百景」で紹介されたことがあるというほどの変わり種・・・♪ 中学生 ららら ららら 中学生 ♪・・・って、確かに面白い^^


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