アカヌケ沢の頭
早川尾根の起点になる。
今は昔
紅顔の美少年「くわ」は、南アルプス全山縦走に挑んだ。
夏、
甲府駅にステーションビバーグ
翌朝、夜叉神峠へ
あの頃は、いろいろな装備が重かった。
ノンデポで縦走するので、荷物は40kg近かった。
一歩一歩、グハーグハーと息をして、汗がボタボタ流れた。
一泊目、南御室小屋、甲府駅で寝ているので二泊目か
二泊目、鳳凰三山を超え早川尾根の小屋に天幕を張った。
雨が降ったり、重荷のせいで下着はビショビショだった。
幸い雨も上がり、晴れ間が見えてきた。
水場で洗濯をすることにした。しかし足場が悪い。
下流に行けばよかったのだが、上流部で下着を洗い体を拭いた。
着替えて、水場に降ると、キャキャっと女子の声がする。
(こんにちは) (こんにちわ)
「あ こんちわ」
(上流の方に何かあるんですか??)
「いや、ミソサザイという鳥がいるんですよ。なかなか絶倫な鳥で一つの沢ごと嫁さんがいて、飛び回っているんです、10cm位のちさな鳥ですけど。はは」
彼女たちはお米を研ぎ、野菜を洗い、夕餉の支度をしているらしく。
うう、まずい、まあ、大分上で洗ったから いいしょ。
その日のお泊まりは、女子大のパーティと自分一人だった。
僕は夕方から、一杯飲んで、好い気持ちで、女子大の女の子達相手に、
ほら話やアホな話で盛り上がり。。すっかり仲良しになってしまった。
彼女たちの晩御飯、輝く野外料理第一位の カレーであった。
(晩御飯、良かったら食べて、食べて!^^)と大盛りに盛った、カレーをよそってくれた。
断れるわけもなく・・・・
僕の洗濯エキスの入った、芯がある固めのお米と、なんか甘ったるいカレーを
「うんうん、これはなかなか。」
なんぞと言いながら、食べたのを覚えている。
天に唾するものは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・_| ̄|○
9/27 2016