7/2旅人 

山と旅が好きです。

ドッペルゲンガー

2021年05月04日 | 独り言

世の中には自分とそっくりな人が存在するという。

怖いのは 何故か、その相手は自分のことを知っているという事だ・・・

今は昔

僕は東北の山々を彷徨していた。

食料も尽き、疲れ果て日本海沿いの駅にたどりついた。

駅に置いてあった姿見の鏡には一人の浮浪者が写っていた。

何週間も歩いていたので髪は伸び放題、髭もじゃの凄まじい姿だった。

一人のオッチャンが僕を見て話しかけてきた。

「あれれ~山いつ降りてきたの~」

「今さっきですけど。」

「作次郎とこのババは達者かな?」

「はあ?よく解らないんだけど。」

「なにい、気取っちゃってえ、なに街言葉つかってるの?。」 「・・・・・・・・」 「・・・・・・・・」

「あんちゃん上村の太郎兵衛じゃないのけ?」

「いやあ~そっくりだべ・・・・いやあまいった、まいった。」

ふふfふ、どうも上村の太郎兵衛さんが僕とそっくりだったようだ。

太郎兵衛さんは、どんな人物だったのだろう。

しかし太郎兵衛さんは、髪ボーボー、髭もじゃもじゃなのか?^ー^

でも、遭わないで良かった。

ドッペルゲンガーと本人が遭遇すると死を呼ぶそうだから。



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