先週、3日間続けて、TV(関西ローカル)番組にてお手伝いさせていただきました。
「ちちんぷいぷいhttp://www.mbs.jp/puipui/」なる楽しいタイトルなのですが、大変驚いたことに、1999年から毎日毎日欠かさずこれを視てブログにアップしている人が居るらしく出演日のもアップされています(抜けたのは(99年から10年間で、わずか)5~6回と書いてある)。
http://blog.livedoor.jp/puip/archives/2009-08.html#20090819
http://blog.livedoor.jp/puip/archives/2009-08.html#20090820
http://blog.livedoor.jp/puip/archives/2009-08.html#20090821
これを見ながら、メモと記憶をたどり、いただいたQ&Aを紹介します。おそらく、スタッフの皆さんが街で拾って来て取捨選択いただいた質問は「社会の多数」が知りたいことだろうということでFAQsとしてまとめました。時間切れでオンエアされなかったものも含めて。
なお、回答は必ずしも番組中発言どおりではありません。
Q1 なんで夏なのに流行するの?
A1 これは相対的なものです。おそらく、1ヶ月後2ヶ月後に振り返ってみれば「あの時8月だったからあの程度で済んでいたのね」ということになると思います。
新型に対しては誰も免疫持っていない。すぐに使えるレディメードの武器もっていない。だからウイルスが来たら即、降参!となる。で、そこから体が抗体つくりオーダーメードの武器で何とか。
Q2 突然変異で強毒性になる可能性は?
A2 H5N1との遺伝子交雑可能性は忘れてはいけませんが、今日の明日のというレベルではないでしょう。新しいウイルスが人間界に入ってくる時、その数年前から動物中に存在しているということが発表されてきています。H5N1については世界中の研究者が見ていて、インドネシアの豚に見つかったらたちどころに発表されたりしているので、何らかの事前サインはあるでしょう。それよりも、遺伝子変化無しでも、現行ウイルスのままで現にカナダで起こっているような、もっと導火線の短い事象(たとえば基礎疾患無き若者の重症化→1か月間人工呼吸)の方を先に心配すべきでしょう。
Q3 赤ちゃん用のワクチンはあるのか?
A3 まったく何も発表されないのでわかりません。
Q4 家族内にかかってしまった人が出たらどう接したら良いの?
A4 まず飛沫感染対策、そして空気感染対策。 飛沫感染対策は、感染者の飛沫が家族にかからないよう徹底。感染者は部屋をわけ家族と別室で。そんな部屋無ければカーテンでおおい(応急にシャワーカーテン画鋲で天井にくっつけというのも一法)、看護者はこんな時にこそN95を使うと良い。感染者には通常のサージカルマスクを。 また、後者では、とにかく換気を!
(注:オンエア中、そこまで言う余裕ありませんでしたが、メンタルケアも重要。本人が自責感など抱いているときは、その必要がないこと伝え、受容的に接する)
Q5 赤ちゃんに対する予防法は?
A5 兎に角、飛沫がかからないよう細心の注意。親が咳してるならマスクを。 また、お兄ちゃん、お姉ちゃんにも注意。親自身が注意していても、いつの間にか上の兄弟が接していて・・・なんて事にも注意を。
Q6 新型インフルエンザはいつまで”新型”なのか?
A6 近々、全世界の20%は感染するとWHOが言っている(注:その後、米大統領諮問委員会とか厚労省シナリオとかさらに新しい数字が出てきました)ように、拡大してごく普通の病気、また、ワクチンも普及し普通に予防できるようになる頃には通常の季節性インフルエンザということになっているであろう。
Q7 体調によって感染しやすい、しにくいってあるの?
A7 体調不良・疲労・ストレス負荷のときは、多かれ少なかれ免疫能もお疲れ気味なので感染しやすいと言える。体調管理を。
Q8 一度使ったらマスクって大丈夫? 外すたびに新しくしたほうがいいの?
A8 使い捨てが基本。 二度・三度使いしているうちに、着脱のたびにウイルス散らばったり接触感染機会になったり危険。
Q9 ウイルスは鼻と口からだけしか感染しないの? 目は大丈夫?
A9 眼粘膜からもウイルス侵入可能性がいわれている。目にさわらないように。しかしそれはクセで難しいことが多いので、手にウイルス付着の状態を減らすべく頻繁に手洗いを。
Q10 タミフル・リレンザは有効?
A10 今のところ有効。 (タミフル耐性例がデンマーク・香港・日本ほかで報告されているが孤発例で拡大なくWHOも心配ないとコメントしている・・・ところは省略)
Q11 重症化するのは?
A11 糖尿病・透析・気管支喘息など報道され知られているが、それ以外でも海外報道には、のう胞性肺線維症だとかダウン症候群に合併した心房中隔欠損症とか、報道に載ってきている。これら含め全部覚えきる人は少ないので、兎に角、自分が何か持病を持っていたら、すぐ受診すべき。(注:重症化危険因子を”慢性疾患”だとか”慢性呼吸器疾患”だとかぼやーっとした広い表現で広報するのは自分がそれに該当すると思わない合併者が出そうで危険だと管理人は思う(それを書く方にとっては”その○○病は慢性疾患のひとつですよ。抜けてませんよ”と責任回避にはなろうが)
今ネットサーフィンしてるときに見つけたインフルエンザマスク専門店のマスクの薀蓄を読んでるとインフルエンザ専用のマスクも必要かもって思ってきました。。。
http://www.mask-man.com/
インフルエンザ対策、ほんとに考えないとまずいですね!