新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ジカウイルスは膣で増殖することが分かった

2016-08-28 00:00:10 | ジカ熱

ジカウイルス感染症の性交感染、それまでの精子内残存ウイルスに加えて♀⇒♂ の症例が報告されたのはごく最近のことでした。それを裏付けるような、ジカウイルスは膣内で増殖する!という報告。

  • 従来、ジカウイルスの性交感染は精子内残存ウイルスによる♂⇒♀に注目されてきたが、最近になって♀⇒♂の報告、また、子宮内粘膜に11日間残存報告が出てきている。
  • 今回の報告はノックアウトマウスを使ったもので、膣はジカウイルス繁殖の好適地であるという結論。マウスにジカウイルスを経膣感染させたところ、4~5日で複製可能となった。ヒトの妊娠初期に相当する、妊娠4日目の感染では胎児が吸収された。ヒトの第二期に相当する妊娠8.5日では胎児の成長が抑制された。ノックアウトではないマウスでさえ、軽度に発達が抑制された。
  • マウスの結果がただちにヒトに応用されるわけではないが、ヒトがマウスよりジカウイルスに脆弱なことを考えれば、マウス以上に膣で複製しやすいといえる。

う~ん、いったん♂⇒♀で性交感染したら、膣でウイルス増殖するなら、たとえば風俗の現場を介してジカウイルス感染症が拡大してゆくなんて可能性も視野に入ってきます。♂⇒♀で♂に症状がない場合にも感染確認なんて報告が出てきたぐらいですから、、、

http://www.theatlantic.com/health/archive/2016/08/zika-seems-to-thrive-in-the-vagina/497240/?utm_source=atlfb

Zika Seems to Thrive in the Vagina

A study in mice looks at the risks of vaginal infection.

 

 

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8月26日(金)のつぶやき

2016-08-27 05:28:51 | ツイッター(自動転送)
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8月25日(木)のつぶやき

2016-08-26 05:23:31 | ツイッター(自動転送)
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8月24日(水)のつぶやき

2016-08-25 05:28:59 | ツイッター(自動転送)
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8月23日(火)のつぶやき

2016-08-24 05:28:50 | ツイッター(自動転送)
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8月22日(月)のつぶやき

2016-08-23 05:31:16 | ツイッター(自動転送)
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ジカウイルスが大人の脳神経細胞に感染?の話題は盛り上がるか

2016-08-22 11:18:54 | ジカ熱

ジカウイルスが大人のマウスの脳神経細胞に感染したという報告が、連想を掻き立てつつ話題になっています。

  • 米Rockefeller University and the La Jolla Institute for Allergy の報告。
  • ジカウイルスに感染した大人においては、大部分無症状ではあるものの、ギランバレー症候群の増加と関連づけられており、大人の神経細胞への悪影響との関連が示唆されていた。
  • 今回、免疫細胞をノックアウト(注;ノックアウトマウス解説は下記URL)し感染しやすくしたマウスに現在流行中のジカウイルスを注射し3日後に脳細胞を分析した。結果、ウイルスの一部が神経幹細胞に付着していること、また、神経幹細胞の増殖が抑えられていることがわかった。

現時点の事実関係はここまでです。が、なにかと尾ひれがくっつきやすい素地は豊富ですね。どっかのSNSでジカ認知症説(笑)なんてのも目にしました。まあそれでも冗談まじりのニュアンスのようですが、目が笑ってない人を見かけたら「試験管内の磨り潰されたネズミの脳の話です」とか説明して差し上げましょう。

ソースはoutbreaknews
http://outbreaknewstoday.com/zika-kills-neural-stem-cells-in-adult-mice-research-49933/ (画像ソースとも)

Zika kills neural stem cells in adult mice: Research

Posted by on August 19, 2016

【参考】ノックアウトマウスの解説はこちら(研究用語辞典)
http://www.kenq.net/dic/91.html

 

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8月21日(日)のつぶやき

2016-08-22 05:34:19 | ツイッター(自動転送)
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8月20日(土)のつぶやき

2016-08-21 05:33:33 | ダニ媒介性脳炎
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8月19日(金)のつぶやき

2016-08-20 05:35:25 | ダニ媒介性脳炎
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キューバのジカウイルス感染症対策が抜きんでているワケ

2016-08-19 22:55:23 | ジカ熱

中南米を席巻しているジカウイルス感染症、なぜかキューバの国内感染だけはわずか3例という、出色の少なさです。その舞台裏の紹介。

  • キューバでは、ジカウイルス感染症の国内感染が3例しか発生していない。すぐ近隣のプエルトリコで8766例発生しているのと対照的。
  • キューバでは、一般市民の媒介蚊対策の啓発が行き届いている。蚊の姿を目撃するや、一般市民はドライヤーのような噴霧器を取り出し躊躇せず駆除する。
  • キューバでは優秀なサーベイランスシステムが機能している。1981年にデング熱が344000例発生するという出来事があり、発生地に医療者を送り込み徹底的な蚊対策をおこなった。そしてこの危機をチャンスに変え秀逸なシステムを整えた。報告制度の整備、政府部局間の協力、啓発キャンペーン。殺虫剤散布と、子供を含めて蚊に咬まれたことを自覚することを教育。蚊の媒介条件を放置している世帯に対する、重い罰金制度はもっとも著効した策のひとつ。
  • 今回のジカにあたっても、前回デング対策の枠組みより新しいものは要せず、そのままで著効したと当局者。実際、まだキューバに発生する以前から、軍9000人を動員して殺虫剤散布をおこなうとともに、労働者を動員して水路の清掃など幼生(ボウフラ)対策おこなった。空港検疫官は流行地からの入国者に目を光らせスクリーニング、医療者は症状のある人々を探し個別訪問をおこなった。母子保健の分野ではすでに出生前検診を包括的におこなうシステムができているのでジカ関連でも威力を発揮している。
  • ただし、それでもジカ対策は予算不足にはある。

キューバの医療界、しばしば世界をあっと言わせます。EVD現場への大量派遣など世界中に報道されたこともありますが、もっと地味なところでもしっかりしているのは結構知られた話。
それがジカ対策でもいかんなく発揮され、米CDC責任下にあるプエルトリコより圧倒的すぐれたアウトプットをたたき出しているという話。
一般社会に蚊対策がしっかりアウトプットされ、殺虫剤がすぐ使われる。高濃度DEETひとつでぶつぶつ言う人がいる国からは羨ましいところですが、その背景にはしっかりしたリスクコミュニケーションとしっかりした(瑣事に拘泥しない)国民性があるのでしょう。しかしその中でも、(シンガポールだけが有名になっている)ボウフラ湧かしたら高額罰金!というのが効果をあげているのは注目どころです。

ソースはネイチャー
http://www.nature.com/news/mosquito-guns-and-heavy-fines-how-cuba-kept-zika-at-bay-for-so-long-1.20429

Mosquito guns and heavy fines: how Cuba kept Zika at bay for so long

It is one of the last Caribbean countries to get hit.

 

17 August 2016
 

 

 

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8月18日(木)のつぶやき

2016-08-19 05:30:00 | ダニ媒介性脳炎
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8月17日(水)のつぶやき

2016-08-18 05:34:17 | ダニ媒介性脳炎
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ダニ媒介性脳炎、ECDCのHP眺めてみたら・・・

2016-08-17 17:38:56 | ダニ媒介性脳炎

北海道の国内感染で話題のダニ媒介性脳炎。本家ヨーロッパのECDCページをパラパラ眺めて感想。

年齢は・・・

年齢が上がるにつれてきれいに上がってゆきます。 ♂>♀

ダニ媒介性脳炎、茂みや森林地帯に入ってゆくことがリスクなのですが、そういう疾患がなぜ年齢とともに上がるのか・・・
ここでふと思い出されるのが今年前半に日本のメディアをしばしば賑わせたニュース。
「クマに襲われて亡くなってしまった事件の数々」。なかには、クマが人間を食べ物と認識・学習してしまったのではというショッキングなコメントもありました。これらのニュースで共通してるのが中高年が犠牲者であること。
山菜とりだったり、森林の豊かな食資源をとりに入ったもの。

おそらく中高年世代は同様にリスクを聞いても同様に、山の幸をめざして森林に入ってしまうのでしょう。対して若い世代ではキノコ狩り山菜かりの経験もあまりなく、これらはもっぱらスーパーで買うものという認識、レジャーとしてのハイキングもすっかりテレビゲームにとって代わっているのでしょう。

また、サーベイランスレポート( http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/TBE-in-EU-EFTA.pdf )をめくってゆくと後半、各国各地方ごとの状況がでています。人口10万あたり18.5を超える地域には、いかにもな焦げ茶色が塗ってあるのですが、この”焦げ茶色地方”を擁するのがチェコ・エストニア・リトアニア・ラトビアといった国々。 日本ではドイツ・オーストリアが有名ですが、これら国々に行く渡航者に対しては輸入ワクチン接種か、赴任者の場合着任後すぐ接種するよう情報提供が必要でしょう。

ECDCページ
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/Pages/index.aspx?preview=yes&pdf=yes

 

 

 

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ダニ媒介性脳炎のおさらいサイト

2016-08-17 10:04:06 | ダニ媒介性脳炎

ダニ媒介性脳炎が日本国内でも騒動になってきました。今回はおさらいサイト紹介。

1.餅は餅屋のECDC
ダニ媒介性脳炎の本場、欧州。
EVDやMERSと異なり「本場が先進国」というのは有利なことです・・・というのが実感できるサイト。

ダニ媒介性脳炎入口
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/Pages/index.aspx?preview=yes&pdf=yes

流行国(これらの国に行く人には注意喚起!(key risk area)
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/TBE-epidemiology/Pages/key-risk-areas.aspx

マダニの一生や生態
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/vectors/infographics/Pages/infographic-tick-borne-diseases-in-Europe.aspx

2.日本語サイト
ドイツニュース(現地の日本人医師が在留邦人向けにわかりやすく解説。 渡航医学現場的にはイチオシ)
http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/1337-ixodid-and-brain-fever.html 

日本語Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E5%AA%92%E4%BB%8B%E6%80%A7%E8%84%B3%E7%82%8E

感染研
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_04/k02_04.html

検疫所Forth
http://www.forth.go.jp/keneki/kanku/disease/dis04_01tic.html

体の不調の原因症状解消法(今回の発生を受けてアップされたまとめ)
http://cmedicalcenter.net/survey/%E3%83%80%E3%83%8B%E5%AA%92%E4%BB%8B%E6%80%A7%E8%84%B3%E7%82%8E/

 

 

写真ソースは感染研

 

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