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新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

偽りのパンデミック??

2010-01-13 16:52:43 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

現在の新型インフルエンザ流行において、WHOがあのときパンデミック宣言出したのは製薬会社との癒着だ・・・とドイツ人が異議申し立てをしたという件が少し以前から報じられています。

日本のマスコミも乗り出してきました。
本日付朝日↓
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY201001130139.html

管理人的には、あの4月の状況で、損得勘定抜きにしても「パンデミック宣言出さないでガンバル」って選択はかなり難しくかったのじゃないか、「はよ宣言出さんかい!」って声は、製薬会社も心の中では思ってたにしても、それよりも「世間一般」の方が大きかったような気がするのですが・・・

まあ、実際、厳密な検証がなされるようですので、それはそれで注目されます。

ただし、あんまり大層に騒がない方が良いと思います。
実際に新型インフルエンザで亡くなった人がいるのですから。
「滋賀県の7歳男児」をはじめ、日本でも子供が亡くなりました。
これから毎年、夏秋になると「今生きてたら○歳だろうに」と数を数える人がいます。「今年は中学校に入るはずだった」と悔やむ人がいます。毎年。
そんな遺族感情考えたら、「こんなもん大したこと無かったやないか」「なんであんなもんにパンデミック宣言出したんや」なんて議論は声高にすべきものではないでしょう。 心の傷に塩を擦り込まない場所で、紳士的な声でやっていてもらいたいものです。
報道のトーンも、この朝日の記事ぐらいを上限にしていただければと思います。

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