新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

狩人の若者が獲物をとってきて、身重の奥さんにふるまったらエボラになりました(コンゴの第一例 EVD)

2014-08-28 08:48:27 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

 コンゴ民主共和国の発生第一例の詳細の報告。

まんが日本昔話あたりで、「狩人の若者が山から獲物をとってきました。身ごもった愛する奥さんに特別にごちそうして幸せな一日を過ごしました」という書き出しがありそうです。でも現代のコンゴでは「そうしたら奥さんはエボラにかかってしまい、村人もお医者さんも天国に行ってしまい、せかいじゅうの人々がブルブルと震えました」と、怖〜い展開してしまいます。事実は小説よりも奇なり。

  • コンゴの発生第一例報告。Ikanamongo village, Equateur province,
  • 妊娠中の女性。夫がしめた森の動物を解体していた。
  • 症状発現後Isaka villageの診療所受診、11日に(その時点では)不明の出血熱として死亡した。
  • 村の風習として葬祭儀式、、複数の医療従事者が暴露し、次の週に症状出現し同症状がでてきた。

ほのぼの話のはずだったのが、一転、世界を震撼させることになりました。
合掌。

The first case-patient in the DRC outbreak was a pregnant woman from Ikanamongo village, Equateur province, who butchered a bush animal that her husband had killed, the WHO statement said. She fell ill and reported to a private clinic in Isaka village, and on Aug 11 she died of a then-unidentified hemorrhagic fever.

ソースはCIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2014/08/who-dead-game-animal-sparked-drc-ebola-outbreak

WHO: Dead game animal sparked DRC Ebola outbreak

 


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エボラのリスクコミュニケー... | トップ | デング対策先進国シンガポー... »
最新の画像もっと見る

エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症」カテゴリの最新記事