新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

遺伝子変化でワクチン無効に?(D225G recombinomics)

2009-11-29 15:49:50 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

ノルウェーを皮切りにフランス、ウクライナと世間を騒がせている遺伝子変化(D225G)について、「ワクチンが効かないんじゃないかね? 世間に知らせんでも良いんかね?」とrecombinomicsがWHOの姿勢に疑問を投げています。

  • 金曜日の英国国立研発表。「ウクライナからの検体から検出された遺伝子変異は、ワクチンが十分効果発揮しなくなる可能性が示唆される」と。
  • WHOフクダ氏は、「インフルエンザの変異は非常に速く、変異ごとにいちいち報告していては天気予報みたいだ(意味がない)」とコメント(←recombinomicsはここに噛み付く)
  • 上記のごとく、今回の変異でワクチンが効きにくくなる可能性がある。WHOはそれを認めていながら、公表することに消極的。そして、異なる意見、すなわち、変異したD225Gは直接肺に到達したもので、この所見がウクライナ犠牲者4例中4例に認められたと発表。
  • ウクライナ、フランス、ノルウェーと拡がり日々注目を集めているにもかかわらず、WHOはこれを世間に知らせるに値せずとの姿勢をとっている。

オフィシャルルート以外の情報も集めねばという見本みたいな話ですね。
このD225G遺伝子変化の展開、次はどの国で何が起こるのか引き続きウォッチ!です。

ソースは11月28日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/11280901/WHO_D225G_Vac.html
WHO Confirms D225G Vaccine Failure

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢方薬はずしと署名

2009-11-29 15:12:45 | お勧めサイト/お勧め本

今回は新型インフルとは(たまに麻黄湯が登場するぐらいで)密接な関係はありませんが・・・

先般の一連の”政治ショー”の中で、トンデモ判定があったようです。

漢方薬を保険適応からはずすと・・・
これがはずされれば、混合診療が認められていない今、事実上(特別リッチな方は別として)漢方薬を服用することが出来なくなります。

たとえば、麻黄湯を服用しようとすると、(診察料+処方料+麻黄湯代)×0.3が現在の自己負担額ですが、この"政治ショー”どおりになれば麻黄湯の代金だけじゃなくて、(診察料+処方料+麻黄湯代)すべて自己負担ということになります。
もちろん、漢方薬は麻黄湯だけじゃなくて、他の選択肢が無い場合も有るので、、(診察料+処方料+医薬品代)×全額を払えるリッチな方をのぞけば、見殺しということも生じてきます。

これまで、新型インフル&鳥インフルの各国事情を見てきた中で、「患者が医療機関に受診するカネが無いから受診が遅れて手遅れになった」というストーリーが、インドで中国でパキスタンでバングラで・・・数限りなく出てきました。
この日本国で、そんな事を生じさせてはいけない。

当管理人は、漢方専門医でもありませんし、自身が漢方薬を必須とする病気を抱えているわけでもありません。利益関係はありませんが、それでも、この挙には強い義憤をおぼえるのです。

で、とりあえず、直接の関係者じゃなくても出来ること。
さきほど、日本東洋医学会の署名を送りました。

当ブログの本来の趣旨ではないので、「勝手に紹介」にとどめますが、漢方薬が服用できなくなると困ると思われる方、その他ご関心の向きは、↓クリックください(日本東洋医学会HPコピペ)。

混雑によりFAX番号を
変更致しました
03-6697-4219

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする