Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

江戸被切子

2001年07月11日 | 雑学
横浜ベイサイドマリーナの夕暮れ

先日のヨットクルーズのお礼のご挨拶をしようと、横浜ベイサイドマリーナで撮った写真を携えて天野屋さんを訪ねました。船長とさかえちゃんが、あの時と変わらぬ笑顔で迎えてくれました。

店内の「古美術喫茶」で、冷たい甘酒をいただくと、その何とも涼しげな喉ごしに、神田の坂道を上ってきた私の汗は嘘のようにひいていきます。なる程、風祭さんの言うように、甘酒は夏の季語だわいなどと辺りを見渡せば、ショーウインドウにこれまた涼やかなゲラスの数々。かつてべニスに遊んだ日々に魅せられたあのべネチアングラスの瑠璃色と同じ美しさがそこにはいくつも並んでいるではありませんか。

5千年もの昔、中近東でソーダの結晶を火で焚いた時に偶然に生まれたと伝えられるガラス・・・・現在のような無色透明のグラスが登場するのは、10~13世紀頃のべネチアン・グラスが最初。その後グラスは、17世紀のボへミアン・グラス、そして英国のクリスタル・グラスと、その美しさを進化させてゆくのです。

船長のお勧めで購入した美しい江戸被切子細工のビールグラスの底には、名工、矢部茂さんの作であることの証明に、「岳茂」の二文字が刻まれておりました。岳茂とは「冒険をする」という意味だそうです。また、宝物が増えました。


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3 コメント

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2001年7月10日 (風祭ゆき)
2007-05-24 22:36:00
今年に入って一番の視界の良い日かもしれない!と天野船長が言われたような、夏にはめずらしいような、それはそれは空気の奇麗な朝でした。波も穏やかで、絶好の船日和。ああ、またしても、ヨットに魅せられてしまった私でした。

冷たい海でひと泳ぎしたあとに、風に当たりながらの昼寝程、人生の幸せを感じるときはないのではないかしら・・・などと夢の中でつぶやきながら。

天野船長様、また機会がありましたら、あの至福の時を味わせて下さいませ。
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2001年7月10日 (天野)
2007-05-24 22:38:02
日焼け大丈夫ですか?
いい仲間の方々の、普段の行いが良いので8日は晴天に恵まれました。あまり天気が良すぎて、風が吹いてくれなかった事が残念ですが、初めて乗船された方にはもう少しスリルを味わって、醍醐味を感じて頂きたかったのですが、これだけはいたしかたありません。

皆さんと、限られたスペースの中で、一日中船に揺られていると、皆さんのお人柄がよく解ってきます。いつもすばらしい方々と真夏の太陽の下、楽しい時間を共有出来ることに喜びを感じます。

また、お声がけ下れば喜んで、傾く屋形船を出港させたいと思います。
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2001年7月13日 (Kaneko)
2007-05-24 23:00:49
米長さん(将棋名人)によれば、運の神様は女神であるという。

運がよくなるには女神に好かれなければならない。その女神は笑いと謙虚を大いに好み、人間の傲慢を好まない。自分を絶対だと信じ、人を見下すような人からは離れてゆく。
『運とのいい出会い』を持ちたかったら、自分の実力を磨き、そのように人間を高めること、というではないか。 (人間における運の研究)

思い当たるフシはいくらでもありました。

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