Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

タイスの瞑想曲

2010年12月27日 | 日記
帰宅してテレビを覗きますと・・・・美しいあのメロディが流れています。

この名曲の名前は、「Meditation from Thais」
メディテーションを瞑想曲と訳せばもうお分かりですね!

はい、タイスの瞑想曲はジュール・マスネ作曲のオペラ「タイス」の第二幕間奏曲。
作曲者の指定する演奏記号は「アンダンテ・レリジオーゾ(敬虔に)」です。

「あなたが悔い改めるのを、私は扉の外で待っています」
これは修道士アタナエルが娼婦タイスに改心を勧めた後に言うセリフです。

全日本フィギア選手権のエキシビション。
あのセリフの後の幕間で流れるこの余りにも美しく、余りにも有名なメロディに乗って・・・
キャシー&クリス・リードの姉弟が見事なアイス・ダンスを見せてくれました。

2011年の世界フィギュアスケート選手権は3月21日、東京・代々木で開催です。
当分、このペアから目が離せそうもありません。

美しい姉弟の舞いと美しい♪アンダンテ・レリジオーゾ♪をお楽しみください。

Cathy Reed & Chris Reed - Meditation de Thais


2008年版タイスの瞑想曲bytabi-taro

初場所稽古総見

2010年12月23日 | 雑学
稽古総見が行われた両国国技館

横綱審議委員会(横審)による初場所稽古総見に行ってまいりました。12月23日、両国国技館は5,000名を超える相撲ファンで熱気に溢れておりました。10時過ぎ、いよいよ横綱白鵬が登場すると場内には割れんばかりの拍手が湧き起こりました。先場所、連勝記録を63で止められた関脇・稀勢の里を真っ先に稽古相手に指名した白鵬は、張り手を交える威圧的な取り口で圧倒し横綱の強さを見せつけました。

この日は「大相撲“ファン触れ合い”感謝の日」ということで三角くじが配布されたのですが、何とB賞に当選。大関把瑠都と握手、じきじきにサイン入り色紙をプレゼントしていただきました。さらに白鵬関とも握手していただいたのですが、横綱の手が思いの外、温かで柔らかい事に驚かされました。

当日、配布された「漫画・大相撲伝」では、日本の伝統文化である相撲のしきたりや作法が子供でも分かるように漫画で紹介されておりました。素晴らしい“教科書”だと思いましたので、一部だけですがご紹介させていただきます。

相撲の起こり
平和と豊作を祈る各地の村祭り。そこで力自慢の男たちが相撲を取ってその年の豊作を占った。

土俵祭り
本場所初日の前日、五穀豊穣を神に祈る。真新しい土俵上に神官姿の立行司が祭主を務め、祝詞を上げ、相撲の始まりから土俵が出来るまでの歴史を誇り高く読み上げる。

四色の房
土俵に神が降臨した証し。吊り屋根の四隅から下がる赤(南の朱雀神)、青(東の青龍神)、黒(北の玄武神)、白(西の白虎神)の房は四季を表す。

四股
足下の地面に潜む邪悪なものを踏みつけて封じ込める。

塩まき
土俵の邪気を払い清め、ケガをしないように神に祈る。十両以上の力士だけに許される。

勝負が終り、勝っても負けても相手をうやまい、お互いに感謝の礼をする。これは力士の本分だ。キミ達も友達や周りの人達に思いやりや感謝の気持ちを忘れてはいかんぞ。これから大人になって一般社会に出たら人としてのルールやマナーを守らなければいけない。そして両親にもらった体を大事にしなくちゃいかんぞ。


モナリザの秘密

2010年12月19日 | 雑学
日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム


日比谷公園にて開催中の「ダ・ヴィンチ特別展」へ行ってきました。予想を遥かに超えた充実の展示に大満足・・・気が付けば、何と3時間近くもダ・ヴィンチ空間を彷徨っていました。

「自然による発明には一切の無駄がない」
東京のど真ん中、日比谷公園に出現した特設会場は、生涯をかけて自然と人間の真理を追究したダ・ヴィンチにふさわしいエンタテインメント空間でした。

「鳥は数学の法則に従って機能する一種の機械である」
空気スクリュー、立ち乗り飛行機、はずみ車、自走車、時計・・・など、天才レオナルドの発明品の数々が展示されています。これらの模型を実際に触って目を輝かせている少年が印象的でした。

「その手に魂が込められなければ、芸術は生まれない」
2004年、フランスの技師パスカル・コットが3時間をかけてモナリザを13枚の画像に収めました。史上類をみない2億4千万画素もの高性能カメラがモナリザの秘密を捉えたのです。その「モナリザ25の秘密」が拡大パネルを駆使して分かり易く展示されています。額縁から出されたモナリザの実物大レプリカも必見です。裏面に走り書きされた「29」の意味するものは?

「芸術に終りはない。ただ、葬り去られるだけである」
本当にこんな万能の天才が500年も昔に存在したのだろうかと改めて不思議な感覚に襲われました。

皆様も是非、できれば一人で(マイペースでゆっくり)、さもなくば明日の技術立国日本を支えるお孫さんを連れてこの不思議を実感なさってください。

響きわたる歓喜の歌

2010年12月08日 | 雑学
サントリーホールのパイプオルゴール

サントリーホールにて玉川大学の“第九コンサート”を聴いてきました。・・・・「師走といえばベートーヴェンの第九シンフォニー」とまで定着し、日本各地で第九が演奏されています。それはこの作品が私たちに安らぎを与えてくれるからでしょう。この大作は、演奏する人、歌う人、そして聴く人それぞれに、この一年の苦労を乗り越える心の支えを与えてくれるように思います。・・・・これは当日配布されたプログラムの冒頭の玉川大学小原学長の挨拶の中の一文ですが、本当にその通りだと思います。

この第九を作曲していたころ、既にベートーヴェンはほとんど耳が聞こえない状態でした。この交響曲の1音符たりとも自分の耳で聴かずに作曲を完成したことは、実に信じ難い奇跡です。苦悩から歓喜へ(ドゥルヒ ライデン フロイデ)。まさに人類の遺産とも言うべきこの交響曲の一音一音に耳を傾けながら、私もまた今年一年の苦労を思い返し、それを乗り越える勇気を貰いました。

演奏は玉川大学交響楽団・・・メンバーの7割以上が女性メンバーとは思えない管楽器の力強さ、そしてまた繊細な弦楽器のハーモニーに身震いしました。錦織健さんらのソリストの歌唱は言うに及ばず、それを支えた200人にも及ぶ玉川大学藝術学部合唱団の迫力溢れる合唱には鳥肌が立ちました。驚いたことに第九の良き理解者であり、自らも歌手でもある小原学長がこの合唱団の中に加わっていたことです。

サントリーホールが巨大なブドウ畑であることは以前も「世界一美しい響き」で書きました。
ホール開場時、壁が開いてぶどう畑の番人がパイプオルゴールを回し歓迎の音楽を奏でる中、正面玄関のドアが開き聴衆をホール内に迎え入れる瞬間を動画に収めました。




初演⇒1824年5月7日
日本での初演⇒バルトの楽園
演奏時間⇒74分は初期のCDの記録時間

第3楽章⇒アダージョ・モルト・エ・カンタービレ(とてもゆっくり、歌うように)
冒頭のクラリネットとファゴットのアンサンブルはベートーヴェンの作品の中で最も美しいアダージョ

第4楽章⇒第1楽章、第2楽章、第3楽章の主題が次々と出現し、ことごとく否定される。
ついにバリトン歌手が、「おお友よ、このような音ではない!もっと心地よく、もっと喜びに満ちた歌を歌おうじゃないか!」と謳い始める。

♪小さな秋 見つけた♪

2010年12月06日 | 日記
石窯ガーデンテラス

素晴らしい秋晴れの下、古都鎌倉に小さな秋を見つけてまいりました。川崎駅でサイクリング仲間と待ち合わせ。自転車を折り畳んで横須賀線、北鎌倉駅まで輪行です。

まずは北鎌倉駅からほど近い円覚寺・・・まだ10時前なのに、今年最後の紅葉を楽しもうと、たくさんの人で賑わっていました。朝の光に照らされる真っ赤な紅葉が真っ青な空に映えて、それはそれは美しい光景でした。鶴岡八幡宮まではなだらかな下り坂・・・渋滞の車列の脇をスイスイと走行・・・自転車ならではの爽快感です。

ランチは浄妙寺のイタリアン。紅葉を愛でながら、外のテラスで白ワインとパスタ料理を楽しみました。(このレストランは絶対お勧めスポットです)

午後は、瑞泉寺から妙本寺、さらに長谷寺と紅葉で名高い名刹を巡り、いよいよ最後の目的地、江ノ島まで海沿いに快適走行です。これまたたくさんの観光客で賑わう江ノ島では、イカ焼、ハマグリ焼を肴に今年一年間のサイクリングの思い出話に花を咲かせました。多摩川~羽田、野川~深大寺、奥多摩湖、昇仙峡、そして今回の鎌倉・・・良くぞ重い自転車を担いで頑張ったものです。結論は、「健康って有難い!」ということでした。お互いにまだまだ健康!来年は伊豆半島を走ろう!ということになりました。

旅の終り、我々への今年最後のプレゼントは・・・相模湾越しの、雲ひとつない美しい夕焼けの富士山でした。