Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

スイスからパリへ

2005年06月06日 | スイス
スイスの周遊を終え、パリに着きました。
今回もまた、奇跡的といえるほどの好天に恵まれた幸運を天に感謝しております。既に麓のインターラーケンから、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が惜し気もなくその全貌を見せてくれました。マッターホルンもまた、ツェルマット到着時点より雲一つない美しい姿で我々を迎えてくれました。刻、一刻と黄金色を増すご来光も印象的でした。

名峰の最後はフランス領のモンブランです。富士山よりも高い3842メートルの展望台に登った時には周り一面は厚い雲で覆われ寒さに震えておりました。ところが、突然雲の切れ目から一条の光が差し込んだかと思うと、あっと言う間に晴れ間が広がり、見る見るうちにモンブラン、グランドジョラスなどの4千メートル超の山々を明るく照らし始めたのです。何という幸運でしょうか。

シャモニーのホテルの窓からは魔の山と恐れられたモンブランの頂を眺めながら、今回の旅で訪れたスイスの名峰の数々に思いを巡らせました。観光立国スイス・・・・その、外国人観光客を迎え入れる姿勢に、日本はもっと学ばなければならないと痛切に考えさせられました。

天気の神様が、あれだけスイスの山々を晴らしてあげたのだから、パリは我慢しろと、言っているのでしょうか・・・ここパリは雨に煙っています。これより新たに展示室の移転を終えたルーブル美術館のモナリザに再開してまいります。モナリザの向い側の壁面には、ルーブル美術館最大の大作、カナの婚礼(ベロネーゼ作)が置かれているとのこと。ルーブルの至宝を同じ部屋で観賞できる幸せを体験してまいります。