インプラントでのあれこれ・・・

インプラントに対してちょっと詳しく・・・

せっかくインプラント治療を行ったのに

2017年03月31日 | 日記
せっかくインプラント治療を行ったのに、それから以前と比べて息のニオイが気になるという話も一部で見られます。


義歯なのに本物の歯より臭うの?とお思いの方もいるでしょう。


これには、インプラントと隣の歯の間などに溜まった食べ物が口臭の元となっていたり、インプラント粘膜周囲炎や、それがさらに悪化したインプラント周囲炎になっている可能性も考えられます。


こうした症状に気付いたら、放っておかずに診察を受けてください。


歯科治療の中でも、インプラント治療が難しいとされるのは、治療に失敗した場合、再度同じ治療を行えなくなる点です。


義歯の中でも、入れ歯やブリッジと違い、人工歯根とあごの骨を結合させてしまうので万一、人工物のインプラントと自分の骨が周辺組織によってなじむことなくインプラントがしっかり固定されないというアクシデントがあれば再び手術を行ってはじめの手術時より、大きく骨を削る羽目になります。


そして、インプラントの埋入にはあごの骨を削るので、周辺の神経を損傷する危険性もあります。


歯を抜いたところにも人工歯を装着できて便利なインプラント。


ですが、便利な反面、他の治療法と同様、注意すべき点があります。


何かと言うと、インプラント治療を受けられる人は限られているということです。


これは重要な事実です。


インプラントは、骨に器具を埋め込むという、患者さんの負担も大きい治療です。


糖尿病や心臓病を抱えていて免疫力・抵抗力に難のある方や、アゴの骨が弱っている方、骨が減ってしまっている方なども、歯科医院でインプラント治療の適用は不可能と判断されてしまうかもしれません。


インプラント治療の成果を左右する生活習慣はいくつかありますが、その中でも喫煙の影響は無視できないものがあります。


インプラント治療の完了までには数ヶ月みるべきですが、埋入手術後、周辺組織が回復して、人工歯根とあごの骨がしっかりつながることが治療成功の絶対条件となります。


組織の形成や血液循環に対し、ニコチンや一酸化炭素などは確実にマイナスの作用があります。


この治療ができるだけ早く終わって欲しいと思うなら、治療が無事終わるまでの間と思ってがんばって禁煙に励みましょう。


歯科医によっては、この患者にはインプラント治療を適用できないとしてインプラントの埋入まで行けないこともあります。


けれども、その理由が「あごの骨に強度や厚みが足りない」とか、「あごの骨のサイズが足りず、インプラントを入れられない」であれば治療を断念するのは早すぎるかもしれません。


歯科医の腕と設備次第で、かなり困難なケースでも治療は決して不可能ではありません。


通える範囲で、できるだけ最先端の治療を提供している歯科医院を探すことが必要です。