言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

スペインオムレツは古代ローマの言葉から

2007年04月30日 | 食の話し
ヨーロッパの食文化も様々です。
概してドイツ・イギリスに比べると、地中海沿岸のラテン系の諸国は食が豊かです。
国民性としても食に対する意識が高い。
世界の食をリードしてきたフランス。
歌と食と愛を人生と考えるイタリア。

スペインも例外ではありません。
食事にかける時間の長さといったら…働いている時間よりも長いのでは?
と思うほどです。

しかし、よく考えてみると、フランスやイタリアに比べると「国民的メニュー」というのがスペインの場合あまり見当たりません。
「パエリア」と「スペイン風オムレツ」くらいでしょうか。

スペインは地方色が強く、全国的な食文化の発達というのが希薄だったようです。

スペイン風オムレツは、簡単にいうと円盤状の巨大な卵焼きです。
地方によって中にいろいろな具を入れますが、欠かせないのはジャガイモです。
ビールや白ワインとよく合います。

ちなみにスペイン風オムレツは、日本の言い方。
スペインでは「トルティージャ」と言います。

古代ローマでは、円形の皿状の菓子のことをさす「トルタ」という言葉がありました。
この「トルタ」からトルティージャという言葉が生まれたと考えられます。
ちなみに菓子の「タルト」も同じ語源。
またメキシコに、トウモロコシで作った丸い円盤状の食べ物がありますが、これもスペイン語では「トルティーヤ」と呼ばれ、同じ語源です。
このメキシコのトルティーヤは、スペイン風オムレツのトルティージャとはまったく違う食べ物なのですが、形状が似ているというだけでスペインの人たちがつけたのでしょう。

料理の言葉も、語源をたどると面白い発見がたくさんあります。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/6bda707afd05a7fb81a1dd403ea770ed


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