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哲学入門42 マルクス唯物史観

2019-03-01 05:24:50 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第42回は、マルクス唯物史観 です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=RS5tlDKjiEE



マルクスの位置づけを見ておきましょう。

ごく簡単なものですが


マルクスは資本主義の矛盾を何とかしようと考えました。
貧困からの解放と新たな連帯を創り出す革命によって、人間疎外の克服を呼びかけました。

それが、彼の死後30年たって、ロシア革命という形になってあらわれました。

資本主義の商品経済は、労働力を商品として売買し、貨幣という「神」を絶対視し、人々を物心崇拝に陥らせます。
人間(労働力)は、商品と置き換えられ、人間の尊厳は失っていきます。
人間に関するあらゆることが物象化(物に換算すること)がおきます。

物を持つ人が価値があると思われたのです。
物の豊かさが成功であり幸福とされたのです。

マルクスは、物質的な貧困は、精神的な貧困をもたらすと考えました。
それは人間疎外と呼ぶようになりました。

疎外からの解放をするには、資本主義の仕組みを抜本的に改革し、生産手段の私有を廃した社会主義社会を創り出す必要があるとしたのです。

次回に続きます。




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