すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

老々介護

2012-06-28 21:20:13 | ひとりごと
 ある担当様の話である。そこはご高齢のご夫婦で、奥様がご主人を介護している。介護しているからと言って、奥様が若いわけでもなく、身体もだが勿論しっかりものでも、それなりに物忘れもするお年である。そして、我が家のキヨちゃんではないが、背丈の小柄な奥様が、見上げるようなだんな様を介護しているのだ。
 ご主人は認知症はないが、御身体の方に障害があり起きてから寝るまで何かしら介護が必要だ。そして、寝たきりではなく介助で歩いたり出来る分、おトイレや外出など余計大変である。
 しかも、生活は2階が主である。普通に考えれば、1階の方が良いに決まっているが、優しい奥様は
 「滅多に外に出ないお父さんに、2階からの眺めを取り上げるのは可哀想。」
とおっしゃる。だから、1階の台所からバケツでお湯を運んで身体を拭いたりする。そして、支えて30度はあろうかという急な階段を支えて下りてくる。
 すでに奥様は、一度介護中に捻挫している。そして、一度介護中ではなかったが、階段を踏み外して落ちている。
 サービスは計画し、使ってもいるが、体調や気分で休みがちである。その分、奥様の負担も増える。
 認知症の独居という方も、田舎には多く、これも問題だが、老々介護も大きな問題だ。一人倒れたら、共倒れ・・・なのだ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (スバル)
2012-06-28 22:08:27
こんばんは!
老老介護、よくニュースで見る
悲しい事件があります。
わかるような気がします。
介護ってホントに大変です。
やってみないとその辛さはわからないですもんね。
そんな辛い事を
娘にはさせたくないです。
長生きも程々がいいです。
そのほうが世のため人のためだと思ってしまいます。
スバル様 (すずしろ)
2012-06-29 21:15:40
多分、親の立場と娘の立場でも違いますよね。自分では人の世話にはなりたくないと思いますが、自分の親にはどんな状態でも生きていて欲しいと思いますものね。
Unknown (さきしなてるりん)
2012-07-02 18:10:02
老々介護のニュースを聞くたび、苦しさばかり感じています。ただその程度によっては介護をすることが、介護する人に張り合いを与えていることもあります。大変なところは社会的資源を使って、できるところの介護は老いてもやり続けることが、当人の生きがいを作ることがあるというような、、、
さきしなてるりん様 (すずしろ)
2012-07-02 23:11:34
おっしゃるとおりです。母もそうでした。父を看る事が生きがいでしたし。
それをフォローしていくのですが、資源、思い、環境などうまく調整できない現実があります。

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