すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

素直な子供たちのその後

2023-01-30 21:33:55 | ひとりごと
 昨日は久しぶりに大学時代の友人に会いに行った。お互いコロナ禍の遠慮もあり、長らく会っていなかった。時々ラインなどで連絡はしていたので、状況は把握しているつもりだったのに、私の中では時計が止まっていた。
 久しぶりに子どもたちにも会えるかも・・・と期待していたが、もう二人とも独立していた。時間の経つのは早いものだ。二人してうちのキヨちゃんに手作りのお守りをくれたのはいつだったか?( 「手作りのお守り」参照)。
 そう言えば娘さんの方は中学生の時に子供二人を残してフードコートで休憩していた親に説教したと言う逸話の持ち主だ。(
男前な話」参照)。
 そんな二人、お兄ちゃんの方は今自衛隊に入っていると言う。見せてもらった制服姿がまぶしかった。妹の方も、
 「家にいたらお母さんに甘えるから。」
と他県に下宿して働いていると言う。写真で見ると、しばらく見ないうちに、モデルさんのようなきれいな女性になっていた。あ・・・年を取るはずね・・・。
 自分に子供がいないと、こういう時間の流れが分かりにくい。でも、話に出てくる彼らは、素直なまま、正義感の強いまま大人になっているようで、とても嬉しかった。
 そして私も久しぶりに友人と「くだらないおしゃべり」で大笑いして楽しかった。たまにはこういう時間が欲しい。

*今日はシジュウカラも頑張ってエサを取っていた。

     

*今夜は唐揚げ。

     

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憧れるもの

2023-01-28 20:30:10 | ひとりごと
 昔から不器用で「真っすぐな線が描けない」と通信簿に書かれたり、根気よく何かを作ったり、想像を膨らませて何かを作ったりは苦手だった。気が短いのと、丁寧さに欠けるからなので、稀に気に入って根気良くすると、佳作程度の評価は貰ったことはある。
 そんな具合なので、きれいな字が書ける人、イラストや絵画などを上手に描ける人、工作などが出来る人、料理をしても盛り付けの得意な人、くりりんみたいに洗濯物を同じサイズにきっちり畳める人・・・などは、昔から羨望のまなざしで見てしまう。
 少しは努力すればいいのだろうが、こればかりはセンスの問題や生まれ持った才の問題もあって、いかんともしがたい部分がある。
 こんな田舎から出ても大阪でパティシエをしている同級生がいる。幼馴染で、ケーキとは無縁の存在だったので本当にびっくりしている。私たちの頃は「女子は家庭科、男子は技術」の時代なので、彼が料理が出来るかどうかも知らなかった。いつそれを目指したのかいつか聞いてみたい。その奥様は似顔絵ケーキなどもしているというので、やはり憧れてしまう。
 そんな今日、徳島新聞の記事で「阿波の名工」シリーズの写真に釘付けになった。

     

     

 一瞬記事を観ないでワンちゃんの写真だけ目についたので、フエルト細工かと思った。それでもかなり綺麗な作品だと思ってみていたら、お菓子だと言うからびっくりだ。世の中にはこういう才能にあふれた人がいるのだな・・・と、そしてそう遠くないところにいるのだな・・・と感動した。
 デイサービスの職員だった頃、不器用な私でも出来る工作を探しては、利用者様と一緒に作った。不器用だけど、案外嫌いではない。
 時間は出来たし、何か習おうかな???

*今日も雪

     


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好きな家事と苦手な家事。

2023-01-26 20:09:34 | ひとりごと
 家にいるようになって、毎日寒波で屋外に出るのも億劫な日が続いてるので、家事のない時間はほぼキヨちゃんとこたつに入り、読書をすることが日課となった。
 時間があるので、仕事が終わって大急ぎで夕飯を作っていた時と違い、早めに準備が出来るのは嬉しい。
 私は料理は好きだ。ただ、好きな事と得意な事は別物だ。レパートリーも少なければ、決して上手でもない。ただ好きなだけ。これに実力が備わってくれれば言うことないのだが。
 逆に掃除や片づけは苦手だ。洗濯は好きだが掃除は苦手。そして片づけはもっと不得意だ。勿論、綺麗な部屋が好きだし、ゴミ屋敷にするつもりは毛頭ないし、それなりにしてはいるが・・・・苦手。
 なので、ついつい、寒いからとか色々言い訳をしてさぼってしまう。
 さて、料理が好きで時間があるので、最近、
 「何が食べたい?」
とリクエストを聞くことがる。ただ、何でもできるわけではないのに、ハードルを上げてくるときがあって困る。なるべく簡単な物・・・をチョイスしてはくれているのだが、不器用さは否めない。
 今日は「タルトタタン」をリクエストされた。頂き物のりんごがまだ残っていたので、ホットケーキミックスでリンゴケーキとも思っていたが、なるほどタルトタタンもリンゴを使う。アップルパイとの違いは表面がキャラメリゼされていると言う事だろうか?
 冷凍のパイシートを使えば簡単・・・なように書いてあったが、普段作らないので浅めの耐熱皿が無い。小さい耐熱皿は大体グラタンなどに使うので深い。何とかなるかな・・・とやってみたが、やはり上手くいかず、見事に不細工な出来。しかもキャラメリゼが「砂糖適量」の適量をしくじり、十分出来なかった。
 とりあえず出来上がったものをカットして出したら、味は良かったらしい。やれやれ・・・、まあ味は材料が決まっているし、パイが出来上がってるから当たり前か・・・。

     

 次はちゃんとリベンジしよう。

 *牛肉とほうれん草の胡麻和え

     


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雪になりました

2023-01-24 20:22:48 | ひとりごと
 今日は全国的に雪らしかった。徳島県でも暖かい南の方の友人からも、雪景色の写真が送られてきた。
 今朝は雨だったのだが、昼から雪の予報は当たり、見事に雪景色に。
 
     

 寒いので、結局キヨちゃんとコタツの守りに。
 くりりんは仕事で、台湾からのツアー客が雪景色に大はしゃぎだったらしいが、船の引き綱まで凍りつきほどくのも大変だったらしい。
 今夜から明け方氷点下になると言うから、今夜は風呂も台所も水は出したままに。
 風雪のせいか、時々停電もして不安もある。
 被害がないと良いな。

※豚バラブロックと大根の揚げ煮

     



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映画鑑賞~Dr.コトー診療所~

2023-01-23 20:23:19 | うちのキヨちゃん
 今日はくりりんの、そして25日はキヨちゃんの誕生日だ。そのお祝いも兼ねて、くりりんのお休みに合わせて3人でお出掛けした。それは本当に久々の映画鑑賞である。
 くりりんは去年か一昨年かに一人で映画館に行った事があったが、私はコロナ以降仕事柄映画館や観劇は控えていたし、それより前はくりりんとお休みが合わなかったので、2014年が最後だった気がする。キヨちゃんに至っては、公民館で映画を一緒に診たのが何年前だったろう?
 「うち、映画館に行った事がある。行ってみたらそこかどうか分かる。」
と言っていたが、その映画館は比較的新しいし、まずキヨちゃんが誰かと映画に行ったと言う記憶もない。そして聞いてみると、
 「父ちゃんと行った。」
というではないか・・・・。えっと父が亡くなったのは2008年。そしてその随分前から闘病中で、その前は現役で働いていたし、近くに映画館もなし・・・。もしや青春時代の「活動写真」のことではなかろうか???まあ、とにかく映画に行くことにしたのだが、作品は「Dr.コトー診療所」である。
 私はテレビドラマの時から大ファンで1シリーズも2シリーズも欠かさず見ていたが、キヨちゃんは放送時間的に寝ている時間だったので、当時は観ていなかったと思う。ただ、映画が公開されることもあって、昨年昼に再放送が一気に行われ、キヨちゃんが毎日楽しみに観ることになった。そして毎日のように、
 「先生がすごくいい。」
と話し、映画の宣伝で白髪になったコトー先生に少なからずショックを受けていた。まあ、ファーストシーズンから20年である。
 なので、この作品なら是非ともキヨちゃんに見せたいと思ったのだ。そして九州に行く前に、遠出や長い時間座る練習も兼ねて。
 さて、うちの田舎には映画館は無い。それどころか隣町にもない。なので、「最寄り?」の映画館まで車で1時間20分くらいかかる。平日なので昼1番の放映が無く、8時前には出発しなくては・・・と相談していたら、朝起きると雪!なので、通勤ラッシュや雪の影響も心配して半時間繰り上げて出発した。
 隣町までは重たい雪で国道に竹がしなだれかかっているほどだったが、県境を越えると雨だった。思ったよりも早く着いたが、お陰で慌てずに準備できた。
 まず、1階で車いすを借り(シネマの1階には1台しかなかった。危ない危ない)、家から持っていた座布団やクッションでキヨちゃんが楽なように準備。予め予約しておいた車いす席と並んで家族席についた。
 映画は本当に素晴らしかった。ネタバレになるので内容は書かないが、まるで知っている家族にあったようなノスタルジックな気分になった。一緒に泣いたり笑ったりしながら、素敵な時間が持てた。
 キヨちゃんも、
 「長生きして良かった。こんな大きな場所で先生の映画が観れた。」
と喜んでいた。
 ささやかだけどキヨちゃんにはいいプレゼントになったようだ。


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パン教室8回目

2023-01-21 19:53:18 | うちのキヨちゃん
 今日はキヨちゃんのパン教室だった。いつも通り行くまでは「たいそい」「しんどい」「足が痛い」「手が痛い」とごねるのだが、とりあえず寒い間は午後にしていることもあり、
 「九州へ行くためにも全然歩かんわけにはいかんので、練習と思って頑張ろう。」
と連れ出した。
 今日のパンは餡を練りこんだミニ食パンである。時々私や先生が疲れたキヨちゃんの代わりに捏ねたりしたが、何だかんだキヨちゃんやおばちゃんの方が手馴れているので、仕上がってみると二人の方が素晴らしくきれいに仕上がる。ま、こればかりは仕方ないか。

     

 そして、何だかんだ言っていても、行けばおばちゃんとお喋りも弾むし(大体同じ話のルーティンだが)、出来上がると嬉しくて人にも食べさせたくなるし、甥っ子たちに自慢もしたくなる。
 そして満面の笑顔である。

     

 確かに石段を登るのがボチボチ辛くはなってきているので、これから先は方法を考えなくてはならない時期が来るかもしれない。何ともならないなら、おんぶしていくだけさ・・・ってことは、私が体力つけなきゃ・・・。

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西の魔女が死んだ

2023-01-20 09:34:26 | ひとりごと
 先日新聞で見つけて気になっていた映画を観た。2008年の映画だが、テレビ放送まで私は知らなかった。その映画はとても優しい映画
「西の魔女が死んだ」
と言う映画だ。
 古い映画ファンなら、そして映画に詳しくなくても名前くらいは知っている「シャーリー・マクレーン」の娘さんであるサチ・パーカーさんが流暢な日本語でおばあちゃん役を演じている。
 キム兄(木村祐一さん)がなかなかいい味を出している。中学生くらいの女の子が、絶対に関わりたくないような、不愛想で怪しげで不器用な男を演じている。
 物語は中学に上がった途端に馴染めず不登校になった女の子が、おばあちゃんの家で過ごすひと月あまりの成長を描いている。全般にやさしい物語だが、思春期の女の子の潔癖さから、どうしても受け入れられない事などから、ぶつかってしまい、上手くいかないことも出てくるが、ラスト数秒の描写で、私はかなり胸を打たれた。
 気になって、くりりんに古本屋で原作本を探してもらった。

     

 映画で登場する人物で出ない人もいるが、概ね映画通りだ。ただ植物などのデティールで盛りこめなかったものもあるようで、それがあるとないでは、キム兄の存在感ももっと良かったのにな・・・と思った。小説自体はそれほど長い物ではないので、一気に読めてしまった。また、小説にはその後の少女の話も載っており、こちらもすごく良かった。
 読書できる時間も出来たことだし、この方の他の作品も探してみようかな。

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長めの冬休み的な・・・。

2023-01-18 08:37:46 | ひとりごと
 まだ、仕事を辞めた生活に馴染まない。毎日家にいられるので、出来ることも沢山あるが、まだ年末年始に長めに休みを貰った程度の感覚から抜け出せない。
 リュウの事も徐々に慣れてはきたが、やはりどうしても寂しさが出てくる。今まで飼ってきた犬たち(じいやんの頃にいた犬たちは別として、ラグ・クリ)、猫(くろべえ)も見送ってきたし悲しかったが、思い出になっている。
 クリもガンだったので闘病生活だったが、リュウほど長い闘病ではなく、おむつはしないままだった。まだキヨちゃんも若かったので、私がいない間はキヨちゃんが抱いて排泄に連れて行っていた。父の介護と同時進行だったが、案外父もしっかりしてくれていたので助かった。クリの場合は枯れるように徐々に・・・であった。
 その点、リュウは家族総出でほぼひと月濃い介護が出来たので、おそらく仕事をしていなければ・・・を除けば、これ以上は出来なかったと思う。
 リュウが旅立ったので、リュウを置いて出かける心配だけは無くなった。なので、キヨちゃんをこれからどこかに連れて行くときも、時間にとらわれずに出かけてみようと思う。
 まずは、今の生活に自分が慣れ、徐々に計画的に動けるようにならないと。


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退職

2023-01-14 11:04:40 | ひとりごと
 昨日、26年勤めた会社を退職した。
 実はもう半年以上前から相談していて、12月の請求が終わるまで・・・と決めていたのだ。
 以前8年勤めた会社を退職して田舎に戻る時は、父の介護をそろそろ・・・と言うタイミングだった。そして今度はキヨちゃんの為に時間を作ろうと決めていた。
 とは言え、キヨちゃんはまだ父のように介護が必要というほどではないが、不自由なコロナ禍、何とかキヨちゃんの進行性の病気が進む前に、連れていきたい場所がいくつもあるのだ。そして、出来なくなっている事のフォローも徐々に必要になっている。
 人手のないこの職場で、定年でもないのに辞めてしまうのは、勿体ないとも言われ、また辞める側としても申し訳ない気持ちがあったが、そんな私にもお疲れさまと沢山の労いの言葉をいただいた。

     

     

     

     

     

 そして、これはくりりんから。

     

 有難い話だが、時間を手に入れた今、リュウがいないことは本当に悲しい。今日から毎日そばにいてやれるはずだった。
 一時期奇跡的に体調が良くなった時、キヨちゃんを連れていく予定の法事が、8月から4月に前倒しにするかもしれないとの連絡があった。正直悩んだ。状態から、リュウが春まで生きられるかは微妙だったが、小康状態なら前のように親戚に頼んだが、おむつをして介護している状態では、入院させるしかない。
 けれど、それを犬には理解できない。何故、こんなにそばにいて欲しいのに、どこに行ったの?と思うに違いない。そんな風に家族で悩んで相談していた。
 そんな気持ちを知ってか知らずか、リュウは春どころか私の退職も待てなかった。ただ、ちゃんと家族で見送れる日に旅立ち、一人でおむつを替えたこともないくりりんも留守中介護し、キヨちゃんも付ききりでいてくれた。そういう意味では、ギリギリまで頑張ってくれたのだとは思う。
 キヨちゃんが寂しがるので、その日のうちに目につくところからリュウの物は片づけた。回復の兆しが見えて、買いだめしたエサやおやつは親戚などに貰ってもらった。そして、おむつは動物病院へ持っていくつもりだ。
 晴れ晴れと、自分自身にも「ご苦労様でした」と言ってやりたいが、今はまだリュウの事でいっぱいだ。


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リュウ君、旅立つ

2023-01-11 20:51:57 | ひとりごと
 今日、リュウが旅立った。
 リュウは本当に本当に最後までいい子だった。
 年を越せないかと思ったほどだったのに、それから一時期元気を取り戻し、何でも食べるようになった。
 心配で家庭内別居して居間で寝ていた時も、私の体力が限界になる前に、2時間おきに鳴くのをやめて、23時から朝6時までは静かに寝るようになり、ここ数日は私もベッドで眠れた。
 それでも徐々に悪くなるのは見えていて、重すぎる体に痩せた足で何とか踏ん張っていた。おしっこもウンチ君も鳴いて教えて、おむつに出る前に間に合うことも何度もあった。
 この前は久々に庭にも出られた。夕べは少しだけど牛肉をあげたら嬉しそうに食べた。
 でも、夕べのご飯は3分の1ほど残した。そして、皿の水が飲めなくなった。そこからは、シリンジでほんの少し口を濡らしてみて、舐めるようなら注ぎ込んだ。けれど、決定的な物を見てしまう。おむつ交換の時、肛門が開いていた・・・。
 今日はキヨちゃんの通院日。キヨちゃんも私も気が気ではなかったが、幸いにもたまたまくりりんがお休みになり、くりりんが留守中はついていてくれた。
 病院の後は大急ぎで帰ろうとするのに、いつもはすぐに出来る薬が出来ない。キヨちゃんも待たせられないし、薬は出直すことにいて戻った。
 留守中にくりりんが一度おむつを替えてくれてた。そのうちに薬が出来たと電話。薬局まで車で片道30分。急いでいたので、ガソリンも入れてないし灯油も買ってない。振り込みをしなくてはならない事もあった。でも、リュウを思えば、気が気でない。
 「一緒に行くよ。手分けしたら早い。」
とくりりん。
 キヨちゃんに任せて大急ぎで用事を済ませ戻った。その間、キヨちゃんは土間に座り込んで、リュウを撫でてくれていた。途中お水をたくさん飲んだと言う。シリンジからはキヨちゃんでは無理だ。それを分かっていたのか、キヨちゃんからは顔をあげて皿から水を飲んだらしい。
 リュウの便が緩くなってから、肛門が荒れていたので、おむつ交換の時に塗るつもりで新しいオロナインを買ってきていた。戻ってすぐにリュウがサインを出した。見るとウンチ君が出ていたので、くりりんを呼んで二人でおむつを替えた。お尻を拭き終わる頃、急にその時は来た。
 あまりに急だった。泣きながら、もう息をしなくなったリュウのお尻にオロナインを塗ってやった。
 よく頑張ったと思う。葬儀場の方から、
 「こんなひどい病気の子は見たことが無い。」
と言われた。リュウの腫瘍は大きな大きなおなかの腫瘍の他、背骨に沿って頭の中まで続いていた。
 奇跡的に元気でいられたのか、我慢していたのか分からない。でも、本当にしんどい息の中でも、ずっとずっといい子で、ずっとずっと頑張り屋さんだった。
 リュウ、もうしばらく私の部屋にいようね。落ち着いたらくろべえの所に行こうね。
 今までいっぱいいっぱい愛をありがとう。幸せな14年だったよ。

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