雨の中の道つくり

　何とか・・・月末が終わった。とりあえず、行かなくてはいけない所には行った。が、書類は随分残っている。そして昨日は福祉まつりだった。
　本当はキヨちゃんも行きたそうだったのだが、私は開催側だし、くりりんは仕事。送迎バスの場所まで一人では行けないし、もし誰か「連れ」がいたらおいでねと言っていた。しかし結局相手が見つからず、キヨちゃんは来なかった。
　連日の仕事の疲れと、月末の疲れと、まつりの疲れの後。キヨちゃんの我慢もあるので、昨日は何とか18時半には帰宅した。何も買う暇は無かったのだが、同僚がお寿司とおこわを分けてくれた。よくまあ貰ったものだ。帰るとキヨちゃんが、
　「お寿司とか焼きそばとか買ってくるかな～っと思いよった。」
とお土産を期待していた様子。やれやれ、セーフである。
　さて、その疲れもあったが、今日は地域の道つくりである。朝７時半からと言っていたが、雨の心配もあって６時45分には作業を始めてくれていた。７時過ぎに急いで合流。
　とは言え、１０戸ある私の地域だが、２軒は空き家でたまに遠方の家族が戻る状態。２軒は長期間の留守宅。１軒は高齢者独居。まあ、他の留守宅もいたとしても高齢者宅である。
　田舎はどこもそんな状態なので、人を雇ってくれたり、遠方の子供さんが戻ってくれたりする場合もあるが、空き家になってしまうとそれも出来ない。いずれは、この少ない人数で仕事をする事になる・・・と言うか、今日の最年少が私なのだから、何年か先は年寄りしかいない・・・じゃないか。
　とにかく、雨の中合羽を着て作業。途中我が家と、もう１軒で休憩をした。雨にぬれた木の葉は重く大変だった。雨い濡れると体力も奪われた。途中、何だか手と顔がヒリヒリすると思ったら、小さい蟻が沢山たかっていた。どうやら大きな草を引く時に巣を破壊したらしい。そう言えば、キヨちゃんから聞いた話では、赤ちゃんの頃茶摘みの時、木の陰で私を籠に入れて作業していたら、蟻にたかられて大泣きしていたと言っていたので、狙われやすいのかな？
　１１時過ぎに作業を終え、シャワーを浴びて痛い顔をすっぴんにした。
　昼からは、近所の知人の家に住宅改修の相談に行く約束だったので、その訪問の後でようやく一息ついたのだが、何だかふらふらする感じだった。
　何とか７月最初の週で書類を片づけなきゃ。２週目にはキヨちゃんを福岡に連れて行く予定だ。だから、体調も整えなくては。


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気持ちと身体が付いていかない日

　今日はお休みを取った。本当は月末でとても休んでいる状況では無いのだが、所謂「働き改革」で６日連続勤務は出来ないらしい。とは言え、代休に出来る日も無かったので、結局お休みにした。
　お休みであっても、何人もの職員はタイムカードを押さずに仕事している。そして、早く行ったり残業したりは日常茶飯事だ。勿論、申請すれば手当は出るだろうが、出せる職員はほぼいない。
　私の場合、朝６時過ぎに出勤して、なるべく早めに残業を切り上げようとする日はあるが、休みと決めた日は休みたい。何しろ、キヨちゃんの用事もある。
　朝曖昧にしていた休みを伝えると、キヨちゃんは大喜び。何しろ「クゼツ」が多かったキヨちゃん、伯母に触発されて、現在張り切り婆ちゃんなのである。なので、キヨちゃんに従って畑の上の木の枝や草を少し伐採したり、ちょっとだけ手伝った。
　その後、簡単に掃除を済ませて午後洗濯物を畳んだ以外は、どうしても身体が重くて動けなかった。リュウのブラッシングをしたのがせいぜいだ。結局転がってしまう。
　多分身体の疲労もあるのだが、心もちょっと重い。今の仕事は嫌いでは無い。デイなどは全く慣れない場所だが、スタッフがフォローしてくれる。ケアマネ業務は大変だが、今中心に動いてくれている職員は、本当に頑張り屋さんであり、その点心配していない。
　けれど、それでも私自身が色々と、鬱々と考えてしまう日が多い。
　どこも、きっと同じような状態なのだろうな・・・。

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キヨちゃんの心配事

　実は昨日キヨちゃんの姉が乳癌の手術をした。癌が分かったのが先月だったか、家族から電話があり、年齢的にも90歳を過ぎているのだしどうするか・・・という問題だったのだが、治療はともかく、乳癌は置いておくと傷が表に出てくるので、やはり取った方が良いだろうと言う話になったらしい。
　それからキヨちゃんはずっと心配で、事あるごとに泣いてしまう。大丈夫だからとくれた電話にすら、心配で涙が出て聞けない。
　そんな状態だから、昨日はきっと一日何も手に付かないと分かっていたので、残業しないで帰れるように頑張ろうと、早朝から出勤し、ケアマネのデスクワークをしてからデイに行き、デイが終わってから急いでケアマネの業務をこなしていた。
　途中、術後の経過を聞こうと思っていたら、キヨちゃんから電話。
　「今日なあ、電話したけど、まだだった。」
　「うん、15時半からって言いよったけん、後で私が電話する。まっといて。」
分かっていてもいてもたってもいられないのだろう。
　夕方従兄に電話。幸い3時間を予定していた手術は２時間で済み、リンパ節などへの転移も無く、患部は完璧に取りきったとのことだった。まだ伯母は麻酔が効いているので意識の方ははっきりしない。
　その事をキヨちゃんに伝えたら、安心はしたが脱力してしまい、どうでもこれは帰るしかないと、仕事は放りだして家路についた。
　とりあえず簡単におかずを作って、少しは食べる事が出来た。
　そして今日。仕事から戻ると、キヨちゃんの表情は明るかった。従兄が病室から電話して、伯母と携帯で少し話が出来たのだそうだ。
　「もう、『キヨちゃんね？無理せられんとよ。』って言われた途端、涙が出て何も話せなんだ。」
　やっぱり来月は福岡に連れて行こう。でも、ここを乗り切ったキヨちゃんは、
　「姉さんの１００歳のお祝いまで頑張りたい。」
と意欲が出てきた。
　頑張れキヨちゃん！そして・・・・。ってことは、が、頑張れ私（笑）。

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草刈り

今日は土曜振り替えのお休み。
朝ゆっくり目にリュウのお散歩をして、それからくりりんを送り出し、掃除に。
キヨちゃんは、リハビリだったので、その間に草刈りを一時間半位した。
梅雨に入らない暑い日。日焼け止めなんか役に立たない。顔は火照るし、何か腕とかチクチクするし。
すっかり疲れたので、シャワーを浴びて昼からは少しお昼寝した。
明日から月末。
頑張らねば。

卵三昧

仕事から帰ると、キヨちゃんは寝室にいた。
今日は美容院に髪を染めに行き、買い物もしてきていたが、食事を作る気力はなかったようだ。それでも、途中までしてくれていた。
パスタが茹でてある。
小松菜も茹でてある。
買ったチキンカツがある。
しかし、炊飯は出来ていない。
そして、卵がパックごと置いてあるが、これが見事に割れていた。
聞いてみると、卵を持ったまま転んだらしい。幸い怪我はないのだが、卵はヒビが入っているとか言うレベルではなく、見事にぐしゃりである。
で、とりあえず、カツとじにしたが、炊飯は間に合わない。しかもパスタがある。
優しいくりりんは、
「ペペロンチーノにしてくれたら、カツとじアテにビール飲むよ。」
と言ってくれた。
そして、
「今日卵食べてないから良かった。」
と卵三昧のカツとじにフォローしてくれた。
キヨちゃんも少しは食べてくれたし、まあ、良しとしよう。

梅雨入りしたのかな？

　昨日から雨降りだ。この冬雪が無かったし、雨も少ないので水が足りないくらいだから、恵みの雨だ。どかっと降らずに、こんな感じで降ってくれたら、雨も土に浸みるかな。
　昨日は雷も鳴ったのでリュウはビクビクだった。私がが帰るまでご飯は食べられず、勝手口に入ってようやく食べ、夜は玄関で寝た。
　何となく、身体や心が疲れた時は、リュウやくろべえがいてくれるだけで癒される。
　ただ、暖かくなってキヨちゃんにまとわりつかなくなったくろべえが、ここ数日寒いのかまたつきまとい、一昨日の夜、キヨちゃんがトイレに行った時に、足にもつれてキヨちゃんが転倒した。顔を打ったようだが、幸い大事は無かった。
　さて、今からリュウを連れて遠出しようかな？雨が止んだら。
　でも、晴れたら玉ねぎを収穫したいとキヨちゃん。


　　　　　

　　　　　

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野趣のある思い出の味

　今日、会社に「ユスラウメ」の差し入れがあった。とても懐かしく、皆でいただきながら思い出の山の味を語った。

　　　　　


　「ユスラウメ」も美味しいが、「グユミ」も美味しかった。ただ、これは少し皮に近い部分に渋みがあって、よく熟れた物を選んでいたっけ。

　　　　　


　「野イチゴ」は親戚のおばちゃんが、すごく沢山摘んで、萱の芯に通して首飾りみたいにして持ってきてくれた。甘くて贅沢な味だった。
　「桑の実」は口の中が紫になるからばれるのに、よく木登りして食べては叱られた。食べて良いはずのものなのに、怒られていたのは木登りが危険だったからだろうか？

　　　　　


　「アケビ」も山で採れたので（私は見つけられなかったけど、貰っては食べてた）、みんな食べていたらしい。今では道の駅なんかで売っていて、実の方で無くて皮の方を天ぷらにするとか？？？不思議だ。
　そう言えば、食用のお花とかではなく、山の中のお花でも食べられる物があって食べてたなあ・・・。山リンゴもちょっとかじったり。
　でも、皆感じている事は、昔あんなに美味しかったのに、今食べてみるとそうでもない、もっと言うと美味しくないことだ。
　美味しい物が溢れていて、舌が贅沢になったんだろうな・・・。
　ただ、懐かしい味はやっぱり懐かしくて良い。

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これ以上、幼い命が奪われない方法は無いのだろうか？

　また、親による虐待で2歳の女の子が殺された。体重僅か６キロ・・・。子犬と変わらない。うちのくろべえだって、若い頃は５キロはあった。
　叩かれるのも、火傷を負わされるのも痛いし辛いと思うが、「ひもじい」のは本当に辛かったろう。
　警察も把握していた。児童相談所も把握していた。なのに、何故事件になるまで誰も救えないのだろう。
　他人はどうする事も出来ない。例え友人でも親戚でも「親」の前には無力だ。その為に警察や児童相談所があるのではないか？
　みすみす泥棒を取り逃がしたというのとはわけが違う。命にかかわることなのに、助けを求める事も出来ないのに・・・。
　やりきれない。

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キヨちゃん畑事情

　うちのキヨちゃんは今年とうとう茶畑を諦める事になったが、小さい畑は生きがいとして続けている。野菜も花もどちらも好きでやっているし、無理さえしなければその方がいいと思う。
　しかし、どうしても畑にしても畑周りの環境にしても、もはやキヨちゃんだけでは継続できない。かと言って、私たちが出来る事はたかが知れている。
　なので、キヨちゃんはよく色んな人を雇って仕事をする。これ、結構な出費であるが、これもキヨちゃんが好きでやる事だからいいのだが、時々こちらに請求が来る。
　何をするのも相談があって、一緒に出す事に何の異論も無いのだが、キヨちゃんの勝手で始めて、高かったから半分払え・・・は困るのだ。それならもっと安くつく方法も十分ある。
　キヨちゃんは頼みやすいということもあり、よく近所の人を頼むのだが、これは人材センターなどに頼むよりどうしても割高になるし、気も使う。なので、私たちがするのなら専門に頼むのだが、先日もその支払いの件でキヨちゃんとケンカになった。
　理由は上に書いた通りで、勝手に決めてからの支払いはしないと言ったのだ。後だしじゃんけんは困る。しかしキヨちゃん的には納得がいかなかったらしい。で、ケンカになった。
　さて、今日はお休み。草刈りと畑仕事、どの道誰かを雇うだろうが、とりあえず少しでも出費を抑えるためにも、私は草刈りをした。勿論、私なので２時間半かかってもなかなか十分な事は出来ない。
　畑も手伝うつもりでいたが、先日までの仕事の支払いの後、持ち合わせていなかった釣りを払いに来てくれたタイミングで、釣りだけ貰いにくかったのか、結局その場で仕事をしてもらい、釣り以上の支払いをしているキヨちゃん。
　「趣味を超えて道楽の域だよね。」
くりりんも言うはずである。
　まあ、キヨちゃんのしたい事をしたいうちにしてもらうのはいい。ただ、自分でしておいて「クゼツ」が出るのは勘弁してほしい。う～ん、機嫌よく「道楽」してくれ。
　

　＊ま、こんなもんかな

　　　　

　＊休みの日のリュウは甘えん坊

　　　　　

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女3人揃ったら～♪

　今日はキヨちゃんの松山での受診日。本当はもっと先でも良かったのだが、ちょうど後縦靭帯骨化症の医師の書類を頼まなくてはならなかったので、休みに合わせて受診した。
　私が運転して行くのは２度目だが、まだ道を覚えていないのでナビ任せ。ナビが賢いのかどうなのか、渋滞を避けようと何度も再検索をするので、後５分位と思うのにあちこち振り回された。
　何とか予定と同じくらいの時間には到着。待ち時間、明らかに認知症であろうお婆ちゃんを、職員さんが連れて来ていたが、
　「どこも悪くないのに連れて来られた。騙された。」
と職員さんを困らせ、私たちが帰る頃にはとうとう病院から出て行ってしまい、職員さんと看護師さんが追いかけていたが、果たしてどうなっただろう・・・。
　受診は昼までに終わり、帰りがけにキヨちゃんのお友達にお土産を買った。実はキヨちゃんの行っているデイに隣接した軽費老人ホームにお友達が二人いるのだが、デイに行った日は時間的な余裕が無く、ゆっくりと話せないと言うので、受診の後連れて行くことにしたのだ。
　お昼ご飯はパーキングエリアで済ませ（案の定普段食べないキヨちゃん、こういう所ではラーメン１杯きっちり食べる）、そのまま自宅へ。
　洗濯物を取り込むだけ取り込んでからホームへ行った。それぞれの部屋を訪ねたのではなんなので、一人の部屋にもう一人のお友達に来てもらって話を始めた。
　初めは私もいたのだが、友達だけの方が言いたい事が言えるだろうからと、私は事務所に行き、電話を待つことにした。
　しかし、女３人揃ったら何とか・・・である。１時間が経とうとしても連絡が無いので、これでは夕飯の時間にかかったり、私も家での用事もあるので部屋を訪ねた。
　するとキヨちゃん、
　「あれ？まだおったん？」
・・・・・・。おい、私はタクシー運転手か・・・。どうやって帰るつもりじゃ。
　「まあ、話が付きなくてね。」
とおばちゃんたちも「そろそろ」と言いつつ、その後からも１０分ほど話は続いた。
　まあ、でもたまには良い。帰りは３人とも笑顔だった。きっと泣いたり怒ったりもしたのだろうけど・・・。
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