デマも飛び交う新型コロナウイルス

　たかが肺炎、されど肺炎。
　新型とは言え、普通の肺炎と同じでそれほど恐れる事は無い・・・と報道もされていたし、そうだ冷静になれと思ってもいた。ただ、高齢者を介護する職場としては「たかが」では済まされない怖さはあった。
　しかし、今に至っては、楽観は出来ない。
　「発熱のある人のデイ受け入れはしないように。」
に始まり、当然職員の出勤前の検温も必須となった。
　「家族、特に子供に熱が出て学校休むようになったら、親も仕事に出られないので大変だよね。」
と話していた矢先に、ついに学校も休校となった。
　賛否両論はあろう。子供を持つ親は対応に困るだろうし、その職場も混乱する。しかし、議論をしている暇が無いのも事実だ。
　今高齢で、基礎疾患もあるキヨちゃんを連れ出すのも不安だが、通院は必要だ。買い物にだって、美容院にだって行きたいだろう。どこにあるか分からないウイルスに怯えて、何も出来ないのも困る。
　多方面から情報も貰うが、かなり出回ったデモも多い。無理も無い、誰かからのデマがいつの間にかまことしやかに伝わり、善意のメールに乗っかる。本当の事が分からないから、よほどいい加減な内容で無い限り、信じてしまう。
　基本、とにかく基本だ。手を洗おう、うがいをしよう、マスクは・・・不足しているけれど何とか予防しよう。免疫を上げよう。個人で出来る事はやる。だから、本当に早く、お薬を！根絶を！


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キヨちゃんフェイバリット

　うちのキヨちゃんのお気に入りは、ご存知「松潤」である。そして、嵐のメンバーはフルネームではないけれど、ちゃんと名前も言える。
　しかし、大好きなフィギュアスケートの羽生結弦選手は名前が難しくて読めない。
　「何て読むん?書いて。」
ある日キヨちゃんに頼まれたので、大きく平仮名で「はにゅうゆづる」と書いた。
　さて、最近又キヨちゃんに名前を書いてくれと頼まれた人がいる。彼が最近のお気に入りだ。
　「でがわてつろう」
そう、出川哲朗さんである。
　家はくりりんも私も出川さんが好きだが、キヨちゃんは意外だった。面食いキヨちゃん????

いつまで続くのだろう・・・新型コロナウイルスの脅威

　忙しい月末、何とか仕事をこなしながら、早めに家路につく毎日。職場でも訪問先でもやはり「新型コロナウイルス」の話題になる。
　くりりんは連日「暇」である。この状態が何カ月も続くと、職場も仕事をさせてもらっている場所も対策を考えなくてはならないだろう。
　研修などもリスクが高いので中止にすべきか・・・と話が合った。さもありなん。
　今の所、四国で発症のニュースは無いが、いつ何時やってくるか分からない。一日も早く「薬」や治療法が確立しないと不安である。
　人が動かないと経済も動かない。状況を考えるとなるべく高齢者の外出は控えたいが、デイや病院はそうもいかない。人が集まる所はそれなりに怖い。だからなるべく笑って免疫を上げよう・・・くらいだろうか。
　手洗い、うがい、マスクなど、コロナ対策がインフルエンザ流行の歯止めになっているらしい。なるほど、基本は大事である。
　しかし、本当に早く何とかしないと、ストレスで皆病気になりそうだ。
　
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私的にはデートだけれど・・・

　珍しくくりりんとお休みが合った。いつもなら繁忙期のくりりんだが、コロナ騒ぎで閑散としているらしい。なので、比較的お休みが入りやすい。もっとも私が調整以外は土日が基本なので、キヨちゃんの病院でもない限り、なかなかくりりんと合わないし、くりりんのお休みはギリで無いと分からない。だから、本当に久しぶりだ。
　結婚記念の月だが、これと言って何も二人でしていなかったので、どこかに出掛けようと話したのだが、どうしてもキヨちゃんを置いて行くので、別に介護が必要な年寄りでなくても、やはり長い時間は空けにくい。
　初めは映画を考えていたが、今狭い空間に行くのはちょっとためらわれる。そして、映画館もそこそこ遠いし、今観たい映画も無い。
　ならば、くりりんがスケートに行こうと言い出した。私は2回しか行った事が無いし（何しろスケート場が近くに無い）、観る専門で２回とも何とか歩けた程度だ。少し遠いが、朝出かけて２時間くらい滞在して急いで戻れば、キヨちゃんのご機嫌も損ねないだろうと。
　しかし、結局朝になると色々考えてしまい、
　「で、どうしたいの？」
と言う事になり、お昼を食べて買い物する・・・だけになった。
　朝キヨちゃんに出掛ける事だけ伝え、頼まれた買い物メモを貰う。お腹の調子が悪くて失敗したと言うので、トイレ掃除と洗濯も３回。ついでに自分たちのリネン交換もして、マットレスの方向転換、窓ふきも少しして。キヨちゃんに頼まれて大根を１５本ほどくりりんと収穫して運んだが、霜でキンキンに冷えた大根。二人とも手が痺れるほどだった。
　私が掃除している間に、くりりんは自分の靴磨き（くりりんはマメ）。何だかんだ１１時までバタバタしたので、それから出掛けた。
　おしゃれにどこかで・・・なんてすることもなく、回転寿司でお昼をしっかり食べて、それからほぼ日用品の買い出し。私の欲しかったスケジュール帳を何軒も探しまわりようやくゲット。キヨちゃんに半額になった松潤のカレンダーをお土産にして、１６時過ぎには自宅に戻った。
　「若い頃な、定年になったら二人であちこち行こうなって話していたのに、その年になってみると親の介護がついてきて、出来ないもんよ。行けるうちに行っておけば良かったなあって今話してるところよ。」
と笑いながら話してくれたご近所さんの言葉がよぎった。これからはもっとそうなるだろうな。私的にはくりりんといられたら、買い物でも家でＤＶＤでもデートだけど、くりりんには気の毒している。


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雪は少しは必要かも・・・

　昨夜から今朝にかけて大雪の予報だったので、私たちに限らず、キヨちゃんまで警戒していた。凍結も困るので、山水はちょろちょろ出しっぱなしし、時々外も見た。しかし寒いけれどお月夜だった。
　朝起きてみても薄っすらフロントガラスに乗っている程度。もっとももっと山間部や隣町は少し車の屋根に積もっていたようだ。
　それにしても暖冬である。キヨちゃんの野菜もお化けみたいになっているが、生産農家は悲鳴を上げているだろう。買う方は安くていいのだが・・・。
　高齢者と一緒にいる事が多いので、勿論暖かい方が有難いが、やはり水の心配がある。雨が降ると流れてしまうし、一度に降られると怖い。その点、雪は山にとどまってじっくり保水してくれるのだと思う。
　あんまり大雪も困るが、山が夏の水を蓄えられるよう少し降って欲しいな、雪。

＊ちょっと反省顔のくろべえ。

　　　　　

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くろべえ爺さんなのか、はたまた侵入者か

　朝、居間に入ると明らかに猫のおしっこの臭い。くりりんとあちこち探すが分からない。気のせいかな?神経質になってるのかな?と思ってたら、カーペットの端に小さなシミ。
　とりあえず、カバーはつまみ洗いし、カーペットは専用のスプレーをして、新聞紙でガード。
　いつも裏口を開けているが、裏口までの途中の障子が閉まっている。おそらく、夜中キヨちゃんが起きた時にうっかり閉めたのだろう。これでは外に出られない。
　キヨちゃんが起きてきたので、そういうと、
「母ちゃんは閉めてない」
と言い張る。
「いや、閉まってたけん。だからおしっこしたんちゃう?」
「夕べは起きたらくろべえ暴れてそこら中毛だらけで掃除大変やった。」
　そうなんだ。ならば、
「ほんなら、その後閉めたけんちゃう?」
と言うと、
「いや、その時もうシッコしとった!」
？！？！？！？！
　おいおい、なら、おしっこも掃除しといてよ。
　とにかく、そんなことがあったのだが、夜になって、違う場所にもいくつか臭いが。
　もしかして、前のように侵入者がしたのかもしれない。なので、今夜は裏口を閉めて中をフルオープンにすることにした。
　何にしても、たまらない!

キヨちゃんとくろべえとまあ君と。

　キヨちゃんも年寄りだが、くろべえも良い歳である。年の割に元気だと思うのもキヨちゃんと一緒だ。
　今まではキヨちゃんが連れて寝ていたのだが、何度も起こされるのが辛くなってきたので、今は居間の炬燵を最低温度でつけたまま、裏口（リュウがいる）のドアを少し開けたままで、くろべえは居間の炬燵周辺で寝ている。ここなら、水もご飯も暖房もあって、いざとなれば人を起こさなくても出て行ける。
　ところが、歳をとって炬燵から這いだすことは簡単だが、布団を頭で押し上げて入る事が十分出来ない時が出てきた。それで、今は発泡スチロールで少し隙間を開けて置いている。
　それでキヨちゃんも熟睡できるのだが、夜中に起きて来て寂しそうにしているくろべえを見ると、ついつい抱いて寝室に連れて行ってしまう。で、朝方、
　「もう！何回も起こすな！もう来るな！」
とくろべえとケンカしている。これ、くろべえにしてみれば理不尽な話である。
　そしてキヨちゃんが大好きなまあ君。いよいよ明日は大学受験である。バレンタインにチョコを贈ったのだが、電話では無くわざわざ学校帰りに立ち寄ってくれたので、キヨちゃん感動しきり。
　「もうな、ちゃんとカバン下ろしてな、挨拶してな。可愛い～～～！！！」
である。そして、
　「まあ君がおらんなったら寂しいって言うたら、そんなこと言うたらいかんって。」
　「受験頑張れよって言うので精一杯で、後はもう涙が出てどうしようもなかった。」
と言う。
　どうか、くろべえがなるべく長生きしてくれて、まあ君が時々下宿先からでも帰ってきたら顔を見せて欲しい。キヨちゃんの「生きがい」だから。

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7年目の花束

　何だかんだ、7年目の結婚記念日である。
　くりりんからは、恒例のバラを貰った。二人共仕事だし、キヨちゃんがいるし、コンビニスイーツでお祝い。
　ところが、何とたまたまご近所から豪華なお寿司を頂いたので、思いがけなくご馳走となった。
　コロナウィルスが終息したら、映画でも行きたいな。
　又1年宜しくね。

ちょっと、いや結構心配なキヨちゃん。

　うちのデイサービスでも、脳トレやレク活動して色々やっているのだが、中にはとても頭の良い方がいて、知恵の輪だろうが細かいジグソーパズルだろうがあっという間に出来てしまって、提供するものが無い時がある。
　そこで、間に合わせに（あくまで間に合わせ。きっとすぐクリアしてしまうので、とりあえず新しいものを）段ボールと色が実を使って並べ替えの文字パズルを作ってみた。
　例えば7文字から13文字くらいのことわざとか歌のタイトルなんかを書いて、バラバラにしたカードである。これを並べ替えて貰うと言うもの。
　休みに家にある材料で作ったので、とりあえず7文字、8文字、10文字、13文字を２種類ずつ。色違いのカードにしてみた。
　そこで、試しにキヨちゃんにしてもらったのだが・・・。
　ちょっと困ってしまった。まず、並べ替えると言う事の理解に時間がかかった。そしてその次は先に進まない。例えば小さい「ゅ」などは「ちゅ」とか「しゅ」などの続きだと容易に分かりそうなものだが、とんでもない位置に置いてしまう。
　「母さん、これは小さい「ゅ」でよ。」
と言っても悩む。
　そして衝撃的だったのは「ん」を横に倒した状態で並べた事である。もはや横にしたら「ん」ですらない。
　更に、答えを並べてみてもすらすら読めない。
　キヨちゃんは決して活字離れしていない。私なんかよりもずっと新聞に目を通す。そして、
　「今日の読者の手紙が良かった。」
と報告がある。なのに・・・である。
　「お母さん普段字を書いたりしないからじゃない？」
とくりりんはフォローしたが、私は動揺した。
　そして・・・である。
　今日は毎年来てくれる「三番叟」の日である。前々から今日来るとご近所から聞いていて、朝なかなか起きないキヨちゃんに声をかけた。
　「今日は三番叟さんがいつ来るか分からないから起きて。」
そうして玄関の鍵を開けて、電気もつけていたが、もう一度行くと電気を消してまた寝ている。
　「だから、三番叟が・・・。」
　「おお、ほうじゃほうじゃ。」
ようやく起きるキヨちゃん。
　それから私は仕事に出たが、たまたま休みだったくりりん。一緒に三番叟にお払いして貰ったとラインが来た。その中に、
　「お母さん、三番叟さんに『３月に来ると思ってました。』と言ってたよ（笑）」
と書かれてあった。
　もう、これは本当に心配である。
　齢９０間近。来月の脳外科ではやはり認知症検査をすべきかな・・・。


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心が震える・・・フィギュアスケート

　最近、書く事があまり無くなったが、私のフィギュア熱が冷めているはずも無く、シーズン中はくりりんとチャンネル争い（だいたいくりりんが録画で我慢してくれる）となる。キヨちゃんは勿論観るのだが、夜なら寝室で見るので私とは別になる。
　昨今、女子も男子もジャンプのレベルがとんでも無い事になり、昔夢だった４回転は当り前、今では高難度の４回転を複数回入れないと勝てないという時代に。
　なので、勿論切磋琢磨してレベルが上がるのは良い事でもあると思うのだけれど、その一方で芸術性はどうなのだ・・・と思わずにはいられなかった。
　昨年末の全日本選手権。高橋大輔選手のシングル最後の演技。不運にも直前に怪我をして万全ではない状態だったのだが、３３歳という年齢では考えられないほどのハードなダンス。かっこ良すぎて涙が出た。
　羽生選手もこの４回転時代に、これ以上ないほどの最高難度のプログラムを行ったが、それはとても厳しい世界だった。
　そんな中、ジェイソン・ブラウン選手など４回転なしでも圧巻のパフォーマンスを見せる選手もいる。ぶれない、芯がある。
　そして、その答えを羽生選手が見せてくれた。「自分らしい、自分でいられる」ことへの回帰。
　今夜のＳＰは心が震える演技だった。彼の実力があれば、高難度の事をぎゅうぎゅうに詰め込む事も可能ではある。でも、美しい心震える演技はそう言う事では無い。
　今夜叩きだした成果最高得点は、その結果ではあるが、本当はもっと「出来映え点」がどの選手にもきちんと反映されて欲しい。ジャンプが跳べたから・・・ではなく、いかにクリアに跳べたか、ちゃんと見て欲しい。
　明日の女子。女子も高難度の演技が予想される。ロシア勢が出る世界選手権ではもっとである。だからこそ、ひとつひとつの出来栄えをもっと評価して欲しい。


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