文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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NHK特集番組「戦争をどう裁くか」に対して、安倍さんや中川昭一氏らが圧力を加え、改変させたとの1月12日付報道について

2018年04月27日 15時09分35秒 | 日記

以下は先日発売された月刊誌HANADAセレクションで、『諸君!』2005年12月号に掲載された、「逃げる気か、朝日!」 安倍晋三自民党幹事長代理、からである。

朝日新聞社が新聞社であること自体がおかしい事はこの記事でも明らかだろう。

見出し以外の文中強調は私

お手盛り委員会の見解

―NHK特集番組「戦争をどう裁くか」に対して、安倍さんや中川昭一氏らが圧力を加え、改変させたとの1月12日付報道について、朝日がつくった「『NHK報道』委員会」(以下「委員会」と略)という組織が「相当の理由」があったとの結論を出し、9月30日、それを受けて朝日新聞の秋山耿太郎社長が記者会見を開きました。その内容は、取材が不十分だったと認めながら、“訂正はしない”という、ひじょうに不可解なものでした。まず、今回の朝日が行った検証についてどのようなご感想をお持ちですか。

安倍 はじめに「結論ありき」で、朝日新聞としては、なんとか幕引きにしたいと考えたのでしょう。

そのために利用したのが客観性を装って作られた委員会です。

しかし、この委員会のメンバー構成をひとめみれば、とても紙面に謳われているような中立的な「朝日新聞社が委嘱した第三者機関」(10月1日付)とは思えませんでした。 

というのも、社外識者とされる4人のメンバーのうち、原寿雄(元共同通信編集主幹)、本林徹(前日弁連会長)、長谷部恭男(東大大学院教授)の3氏は、朝日の「報道と人権委員会」の現委員、もう1人の丹羽宇一郎氏(伊藤忠商事会長)も、4人いる朝日の「紙面審議会」のメンバーだからです。

完全な意味での社外識者という「第三者」ではなく、常日頃から朝日と密接な関係にある方々ばかりなのです。

「これでは公正・公平な第三者機関なのではないお手盛り委員会である」という印象を持って当然でしょうし、私もそういう印象を強く感じました。 

実際、どのような結論だったか、別表(245ページ)にもありますが、まず今回の問題の核心のひとつである我々への取材に関する録音テープの有無について十分な追及がなされていません。

あれほど詳細なやりとりが紙面化(7月25日付)され、また月刊『現代』9月号にも流出しているわけですから、常識人であれば「テープがあるはず」と考えるのが当然です。

もしテープが出てくれば、それをチェックすることによって、今まで活字化されていた内容が正しくないことが判明するかもしれない。

針小棒大というか、ひっかけるような質問の仕方であったことが明らかになる可能性もでてきます。

ウォーターゲート事件のようにテープそのものに改竄の跡が見つかるかもしれない。

そんな初歩的な、誰でも思いつくことを全くやっていないのです。 

さらに、委員会は、朝日の本田記者など社内関係者にヒヤリングしただけで、対立する当事者である私や中川昭一さん、元NHK放送総局長の松尾武さんから話を聞くことすらしていない。

3人とも、朝日の報道が「事実と違う」と一貫して抗議しているのですから「もう一方の主張も聞きたい」と思うのが自然の流れだと思います。

ところが、「事実を聞きたい」という申し込みすらない。

委員会のこのような態度には、唖然とするばかりです。 

秋山社長は、そんな委員会の人選について悪怯れることもなく「いずれも大変識見があり、かつ、メディアの事情に通じた人で、公正に、客観的に判断をしていただいたと思う」と会見で語っています。

一方、委員会も委員会で、9月30日の会見では、真実解明のための法廷や裁判所ではない。誤解のないようにお願いしたい」(長谷部委員)と明かすなど、開き直っているようにも見えます。

この稿続く。


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