以下は前章の続きである。
同コラムの結びは以下だった。
《彼(大石誠之助)の遺志を継ごうとする人たちが、紀伊半島にいる。投げかけられた思いを受け止めたい)
このまま読むと、改正組織犯罪処罰法や憲法改正に反対することが大石氏の遺志だという意味となる。
だが、これは朝日新聞の意思、天声人語筆者の意図なのである。
その政治的な意思の拡散に、大逆事件の犠牲者までをも利用するのである。
こざかしいすりかえ
朝日新聞が毎週日曜に掲載する「日曜に想う」というコラムも売り物の一つなのだという。
だが、昨年12月31日のこのコラムを読んで苦笑させられた。
このコラムの筆法も奇妙にゆがんでいたからだ。
筆者は編集委員の大野博人記者、見出しは「もっと『複雑』な自画像を」となっていた。
この稿続く。