以下の高山正之の著作を購読した人たちは皆、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を再認識したはずである。
落合恵子の記事にみる『朝日新聞』の堕落を斬る
記事のウラ取りもせず嘘を承知で掲載する汚さが続く
毛沢東を崇めた広岡朝日社長
歴史は結構、固定観念で見てしまうものだ。
隣の支那についてもそうだ。
心の底ではつい大した国だと思っている。
実際は記憶にある戦後だけ見ても、まともではなかった。
屍の山を築いて出てきた毛沢東がやったことは、原材料も耕地もそのままでコメと鉄の生産量を倍にしろという大躍進政策だ。
結果は大飢饉を生み、3千万人が死んだ。
毛沢東本人は耕地の均等配分とか善政を施したという李自成に自らをなぞらえる。
実際、北京の北、明王十三陵の前に毛の顔をした李自成像が建っているが、毛の実際は虐殺と圧政を恣にした明の洪武帝に似る。
中略
そんな毛を桑原武夫や朝日新聞の広岡知男は神のように崇めた。
毛だけじゃない。
唐も漢も明も目がくらむほどの大国だったと思い込んできた。
しかし例えば秀吉がその明をやっつけに出兵した兵員数は13万人、いまでいえば10個師団に上った。
対して明が準備できたのは5万人だけ。
国力戦力は圧倒的に日本の方が高かった。
しかし、日本の歴史書は「何と無謀な」でお終い。
「支那は大きい」の固定観念でしか考えようとはしなかった。
いまの支那の実情を知っているのは、そこに常駐している各紙特派員ぐらいだろうが、彼らもまた政治的に動く。
「支那は大国」という虚像を読者に信じさせれば、彼らは大事にされる。
だから彼らの報道記事は支那の虚像を大きくすることだけに専念する。
この稿続く。