ただ賞の剥奪はなかった。だって記事はピューリッツァーが望んだように実にもっともらしく書かれていたから。と題して2018-07-12に発信した章を再読した私は何度か大笑いしてしまった。
高山正之が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明する見事な論文である。
以下は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之の最新刊からの続きである。
読者は今すぐに最寄りの書店に購読に向かわなければならない。
世界中の人たちは、私の英訳を読んでいただき、本当の真実…特に朝日新聞が日本を代表する新聞社である等とはとんでもない思い違いである事を知らなければならない。
本多勝一を彷彿させる朝日編集委員の不見識
AIIBをコラムで誉めそやし安倍政権を批判するが
笠信太郎が嘯く「日本のNT」
ニューヨーク・タイムズはザルツバーガーの昔から偉そうに「ウチが書けばそれがニュースだ」といってきた。
だってもう20ものピューリッツァー賞を取っているのだからと。
しかしピューリッツァーは「UFOに攫われた」とか「日本軍が旅順で5万人も大虐殺した」とか嘘八百を並べ立ててきたイエローペーパーの代表格ニューヨーク・ワールド紙のオーナーだ。
いかにもっともらしく嘘を書けるかがこの賞の選考基準とさえいわれた。
実際ニューヨーク・タイムズは嘘を山と書いた。
日本海海戦で「日本艦隊がロシア装甲戦艦12隻を沈めた」の一報が届いたとき、黄色が白人に勝つはずはない。
一報が間違っていると断じて「ロシア艦の水兵が反乱を起こしキングピンを抜いた」という嘘を載せた。
同紙のピューリッツァー賞受賞記事も嘘が多い。
スターリンを絶賛して受賞したウォルター・デュランテイは後にウクライナ移民から嘘を書いたと訴えられた。
コロンビア大が調査したら、スターリンの治世は地獄そのものだったとわかった。ウクライナでは移民の訴え通り何百万もが飢餓と虐殺で死んでいた。
コロンビア大はデュランテイの記事に一片の信憑性もないと結論した。
ただ賞の剥奪はなかった。
だって記事はピューリッツァーが望んだように実にもっともらしく書かれていたから。
笠信太郎はそんな実態を知ってか知らずか「朝日新聞は日本のニューヨーク・タイムズだ」とかいい始めた。
「ウチが書けばそれがニュースだ」と。
あとはニューヨーク・タイムズをそっくり真似た。
デュランテイ役は北京支局の秋岡家栄だった。
3千万人を殺した毛沢東を慈愛溢れる指導者に仕立て、目の前で展開される血生臭い文革をとてもいいことと称えた。
この稿続く。