文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

だが、「朝日新聞」の事例で明らかなように、日本に対する不条理な非難の殆んどは日本人が原因を作って

2018年02月09日 21時53分48秒 | 日記

以下は今週号の週刊新潮に掲載されている櫻井よしこさんの連載コラムからである。

前章の高山正之の前に彼女の連載コラムはある。

この二つだけで、週刊新潮は永遠に不滅だろう。

このコラムを読んだ人たちは、皆、櫻井よしこさんにこそ国民栄誉賞は与えられるべきであるとの私の論説に同意するだろう。

戦中世代の歴史証言を真摯に聞け

昨年10月の第19回中国共産党大会で習近平国家主席がとりわけ強調したのが国民教育の重要性である。

中国での教育は、中国共産党が如何に優れた愛国の党であるかを軸とし、中華民族の偉大さを徹底的に教える内容だ。

共産党に対する国民の忠誠と中華民族の誇り、そこに強い経済力と抜きん出た軍事力を加えて国家の柱とする。

こうして中国は21世紀中葉には世界の諸民族の中にそびえ立つ存在になるという戦略だ。 

このような中国の教育とは真逆の路線を歩んでいるのが、日本の教育現場に根を張る日教組の教員たちだろう。

2月4日付の「産経新聞」が静岡県で開催された日教組教研集会の様子を報じていた。 

平和教育の実践例として、昭和6年の満州事変から20年の大東亜戦争終結までを「15年戦争」として小学生に教える事例が報告されたそうだ。

だが、満州事変から15年間、ずっと戦争行為が継続されていた事実はない。

小学生にそのように教えるのは不適切であろう。 

また、郷土愛を育むために郷土の英雄について教えることは、「現状肯定の危険性」があり、「社会の矛盾や格差、搾取、支配者の狙いなど」にも注意を向けさせるべきだとの指摘が相次いだという。 

中国が、共産党統治の下で法治、公平性、人権など、大事な価値観の多くを欠落させていることは周知の事実だ。

だが、彼らは13億の国民のみならず全世界に向けて中国が優れた国だと偽りの教育をする。

対照的に日教組は、中国より余程まともなわが国を相も変わらず批判し、反日教育を実践する。

こんな教育で育てられる子供たちは、どんな大人にされてしまうのだろうか。 

これまで日本が中国や韓国から歴史問題で事実に反する非難を浴びせられてきたのは周知のとおりだ。

だが、「朝日新聞」の事例で明らかなように、日本に対する不条理な非難の殆んどは日本人が原因を作ってきたのである。

日本人が、日本の歴史を暗黒の侵略の歴史と見做して、捏造話も盛り込んで、内外に広げてきた。

この稿続く。

 


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