以下は前章の続きである。
5%の論理
木佐
先日、『「反日」という病』の読者の方から谷沢永一さんの『反日的日本人の思想-国民を誤導した12人への告発状』(PHP研究所)を読むといい、とお手紙をいただいたんです。
そこには、朝日の人格形成につながることが書かれていました。
長谷川
と、いいますと……。
木佐
まず、日本の左翼は1932年に、ロシアを本拠とする国際共産党組織コミンテルンが日本共産党に向けて出した「32年テーゼ」(「日本における情勢と日本共産党の任務についてのテーゼ」)を崇め奉って聖典化しました。
「32年テーゼ」は「日本は強盗的帝国主義」「帝国主義的強盗戦争を行っている」「日本の独占資本主義は絶対主義的な軍事的・封建的帝国主義である」などと、日本を上から目線で見下していたひどい内容です。
長谷川
まるで日本共産党そのものですね。
木佐
谷沢さんによると、今日に至るまでわが国の左翼人は誰ひとり、「32年テーゼ」を批判せず、絶対的な心の拠り所としてきたそうです。 どうも共産党だけでなく、朝日新聞の深層にこのような思想が眠っているのでは、と思えます。
長谷川
社内にいた経験から言うと、多くが「32年テーゼ」を意識して働いていたとは思えません。
でも一部の人たちが「32年テーゼ」を強く意識して、そうした人たちが核となって反日的な傾向が戦前から形成されていったとは言えるかもしれません。
木佐
そこなんです。
共産主義者は「組織を操るノウハウ」として、組織の5%を赤化したら、その組織全体を意のままにできるというんです。共産主義者にとって常識なんだとか。
長谷川
そういえば、私が在籍していた時代の中の、それも1970年前後ですが、「日本が共産主義政権になった場合、きちんとそれに対応する社内の体制は用意されている」という話を耳にしたことがあります。
木佐
それは「5%」側の声かもしれません。
長谷川
当時は「何をバカなことを」と末端の私は聞き流していましたが、お話を聞くと、私が知らなかっただけで、組織の上層部も共産主義者か、その同調者が支配的だったのかもしれません。
木佐
それは貴重な体験談ですね。
しかし、朝日はいつから左傾化していったのか。
この稿続く。