末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

八尾市成人式 その1 青年に訴えました 

2011-01-10 15:44:33 | Weblog




 午後1時から2時まで会場前で新成人の青年労働者・学生に対して、以下のことを訴えました。

 新成人のみなさん。あけましておめでとうございます。そして成人式おめでとうございます。
 学校で学費が値上がりして、払えなくてローン地獄になった。就活してもなかなか仕事が見つからない。サービス残業や過労死寸前。このようは怒りと不安の声をたくさん聞いています。 いまや青年の約半数が非正規雇用。いくら働いても年収200万以下のワーキングプアは1100万人を超えています。生き残りのために仲間同士で必死に競争させられ、悩んで自殺に追い込まれる労働者が年間3万人を超えている。秋葉原事件やマツダ事件が起こる。今の社会はおかしい。変えなければならない。
 なのに菅政権は新成長戦略で「正規を全部非正規に置き換える」と言い、12月八尾市議会では、3年たったら首にする任期付職員条例を可決しました。国も八尾市ももっと労働者の首切りと非正規化をすすめると決めたのです。私は首切り自由・9割非正規化に絶対反対です。
 こんな状況に対して、「自分の努力が足りなかったんじゃないか」と絶望的になることだってあるでしょう。
 しかし皆さん。世界を見れば、資本主義体制自体が完全に行き詰まり、一つの社会として成り立たないところに来ていることが明らかです。世界恐慌の中で、政治、経済の基軸を担って来たアメリカ資本主義の財政が破綻し、ドルの大暴落から国家そのものの破綻に行き着こうとしています。
 アメリカはその生き残りをかけて、侵略戦争・世界戦争に踏み出し、アフガンやイラクの軍隊を増強し、1月7日報道では核兵器をも使った軍事費の増強を発表したばかり。
 昨年11月23日に韓国軍と北朝鮮軍のヨンピョンドで起こった砲撃戦は、北朝鮮の反労働者的な軍事対抗につけ込み、餌食にするという、アメリカと日本の朝鮮侵略戦争・作戦5030が引き起こしたものです。遠くの国ではなくついに「目の前で戦争がはじまった」のです。
 これに呼応して、12月八尾市議会では、「北朝鮮に抗議する」「日本の領土」を主張せよと、戦争をあおる決議と意見書が共産党を含む全会派の一致で決議されました。残念ながらこれに反対する議員は私一人しかいません。戦争の足音はすぐそこまで来ています。
 しかしみなさん。資本主義が戦争に突入する時代は、決して暗黒や絶望の時代ではありません。世界の労働者と団結してストやデモや工場占拠に立ち上がり、青年労働者の未来を奪い取った資本主義をひっくり返す時代です。その闘いは世界中で始まっています。私は、八尾北医療センター労組とともに、イラク戦争に反対してストライキで闘うアメリカの労働者、資本と闘うことで朝鮮侵略戦争を阻止する韓国・民主労総の労働者と合流してきました。この労働者・労働組合の団結こそが、大恐慌と戦争の時代に、すべての青年労働者の未来を切り開く道です。
 歴史を振り返れば、第一次世界戦争も、第二次世界戦争も、そこへ行き着く過程は労働者の団結が徹底的に破壊され、労働組合が資本家階級の行う戦争に率先協力する過程でした。そして行き着いた先が、他国の労働者同士が殺し合いをさせられる戦争だったのです。
 今こそ朝鮮侵略戦争に絶対反対を貫く労働組合をつくりだしましょう。そういう組合が、職場でも資本の外注化攻撃、合理化攻撃とも徹底的に闘う力をもっています。それこそが労働組合の本来の姿です。
 現場労働者が職場支配権を握りしめて、資本の合理化攻撃や民営化攻撃と誇りをもって闘い続けている限り、権力・資本が戦争をやることは絶対に不可能です。労働者に「国境」や「領土」はありません。国際連帯で戦争は止められます。
 大恐慌と国家財政の破たんにあえぐ菅民主党政権は、最大の課題を「公務員労働者の首切り」と宣言し、八尾田中市長もこの6年間で208名の人員を減らし外注化、非正規化を進めています。資本家が作り出した赤字を労働者に押し付け、労働者の首を切ることによってしか生きられない資本主義なんか終わりです。
 1987年の国鉄分割民営化以来、国は民営化・規制緩和を推進し、それによってあたかも労働者の暮らしがよくなるかのような幻想を振りまいてきました。しかし、現実は、一部の資本家が私腹を肥やし、結局は2000万と言われる青年労働者の多くが非正規雇用・派遣雇用におとしいれられてきました。
 この国鉄分割。民営化攻撃に対して、絶対反対を貫き闘ってきたのが動労千葉であり、1047名解雇撤回を掲げて貫いてきた国鉄労働運動です。追いつめられた民主党政権は、これまでと次元を画す大量解雇攻撃を行うために、労組幹部に総屈服を迫り、あらゆる組合的団結を根こそぎにする、昨年4.9和解攻撃をかけてきました。解雇撤回はおろか、雇用も年金もなしに「国鉄分割民営化は正しかった」「国家的不当労働行為はなかった」と全面屈服する内容であり、労組幹部の歴史的な裏切りです。
 しかしこれを打ち破る闘いが、関西生コンのゼネスト、動労千葉のストライキと大勝利し、6月13日の「国鉄闘争の火を消すな」国鉄全国運動、11月全国労働者集会の大成功につながっています。これと一体で、八尾では公営住宅の民営化反対、八尾北医療センターの民営化反対の闘いが八尾市の800事業民営化を追い詰めています。
 青年労働者・学生の皆さん。八尾から時代を変えるのは皆さんの怒りと誇り、そして団結です。戦争と大失業の政治を打ち破って、未来を切り開くために共に闘いましょう。

★当面する闘争スケデュール

★4月統一地方選 私の決意

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