NBA Playoff 2006 Conf.Final

2006年05月30日 | NBA
====NBA Playoff 2006 Conf. Final====

今季のカンファレンス(Conf.)ファイナルの対戦はEastが昨年の覇者Detroit Pistons x Miami Heat、WestがDallas Mavericks x Phoenix Sunsという対戦になった。SemifinalはMiami以外はすべて7戦までもつれる接戦となった。DetroitがPlayoffに入って結構星を落としているのがちょっと意外であるが。さて今回はEastern conf.finalに進んだMiami Heatにスポットを当ててみよう。

1988年、NBAに新しく2チームが加わった。Miami HeatとOrland Magicである。くしくも同じフロリダ州である。Miamiは'92年に早くもPlayoffに進出するが、Charlotte(現在New Orleans)のエースセンターであったAlonzo Mourning(Zo)が加入してからPlayoff常連、強豪の仲間入りをした。Orlandはそれよりも前にShaqeal O'nealをドラフト一位で獲得、翌年Anfini"Penny"Hardawayを三位で獲得、'96年にはNBA Finalまで進む。SaqがLakersに移籍するまでEastの強豪であった。そしてMiamiは歴代のセンターでも指折りのディフェンシブセンターZoが持病の腎臓病を悪化させるまでPlayoff常連であった。Zoが引退状態に追い込まれるとドアマットチームに成り下がった。

ZoはShaqがドラフト一位で指名された年の二位だった。Shaqの存在が無ければ新人王確実であっただろう。彼は高校生の時、'88年のソウルオリンピックのUSAチームの候補に上がっていた程である。リバウンドがめちゃ強く、さらにブロックショットは歴代に数えられる選手である。そしてAntoine Walkerは元Bostonのエースでボールハンドリングやパスも上手く、リバウンドも強い。

Lakersに移籍後悲願のチャンピオンリング、そして3ピートを成し遂げたSaqであるが、もう一人のエースKobe Bryantとの確執から移籍を決意、その先がMiamiであった。New jerseyから戻ってきたZoとの確執も取りざたされたが、同じく優勝の二文字を目指す二人にはそんな事は昔話であった。裏を返せばお互いに尊敬すべきライバルであったのであろう。

現在のMiamiと言えば今が旬、Shaqも認めるエースDuane Wadeである。彼の動きは力強く早い、外角シュートはいまいちだが、もし3ポイントをバシバシめるようになったら手が着けられないだろう。そして今季ホワイトチョコレートとと呼ばれるJason Williamsが加入、Wadeが本来のSGに専念できるようになったのは大きいだろう。

さらにLakersで苦杯を飲んだがあきらめきれずSaqを追ってやってきた、大ベテランPG 、Gary Paytonが加入したことはガード陣の層の厚みだけでなく、WadeやJasonらにとって貴重なお手本になるであろう。PaytonはMiamiではゲームメイク、ボール運びに徹している感があるが、以前はSeattleに90年にドラフト二位で指名されて10年以上エースガードをつとめ、Allstarにも何度も選ばれるスーパースターであり、ディフェンスの名手として知られている。WadeやShaq以外にもBostonから移籍してきたAntoine Walkerという得点能力の高いベテランFowardがいるためFor the teamに徹するPaytonが得点する機会は多くない。PaytonがまだOregon State大の学生だった頃にJapan Classicというエキシビジョンゲームで来日している。その時からのファンなのである。
Paytonが優勝したいがためにここに来ているのは良ーくわかるだろう。Zoは腎臓移植手術が成功したとはいえ、今だって生命に関わる持病と戦いながら参戦してるのは優勝したいがためであろう。そしてShaqにしてもコンディションを考えるとあと2~3年である。

私は今までHeatのファンでもなく、Shaqを応援していた事も無い。しかしPaytonとZoのために今季は何としてもチャンピオンリングを獲って欲しいと思う。

頑張れ、Miani Heat!