The Isley Brothers #2

2006年05月08日 | soul,r&b
    =====The Isley BrothersとRock=====

前回のえんすきさんのコメントにIsleysは「SoulにしてはRock的、RockにしてはSoulすぎ、半端に捉えられていた」とあった。確かにSoulにはありえないJimi HendrixばりのEarnieのディストーションGuitarは強烈であった。Rock方面からみると8
ビートをやってもRockのビートにならないノリが受け入れられないのではないだろうか?

アルバムGo For Your Gunsのタイトル曲、歌入りの"Livin' In The Life"と"Climbing Up The Ladder"はサウンド的にはもろJimi系でHardな作りになっている。しかしGroove的には全くRock的ではない、FUNKそのものだ。実は私はJimi自体FUNKでありR&Bと解釈している。

Motown時代の"Take Me In Your Arms"をDoobiesがカバーしているが、これはかなり原曲に近い出来になっている。お返しとばかりにIsleysは "3+3" で"Listen To The Music"をカバー、全くSoul/FUNKにリメイクされている。Doobiesは他のRockバンドから見るとかなり黒っぽいGrooveを持っている。もちろん全盛期のBassist、Tiran Porterは黒人であるが...
Buddah時代からEpicの70'sのIsleysのノリとDoobies、Allman Bros.あたりのGrooveはかなり近い。それはもちろんIsleysがRock、白人音楽に接近したこともあるが、Doobies、Allmanらがいかに黒人に影響され、一緒にPlayして来たかであろう。公民権運動やベトナム戦争等の社会問題を中心にただのLove Songでなく、メッセージソングを取り上げて歌っていたわけだ。そのあたりで歌詞の重要性は無視出来ない。日本でIsleysの人気が今ひとつであったのはこのあたりもひとつの要因であろう。"The Heat Is On"収録の"Hope You Feel Better Love"かなりDoobies色が高いのであるよ。イントロのRhythm Guitar、コーラスがいつもより男っぽい所、このあたりは逆影響もかなりありそうだ。EarnieはJimiになりきって弾きまくっている。

ところで先ほど登場した"Go For Your Guns"はHidekichi推すすめの作品である。FUNK度の高さ、"Footsteps In The Dark"や"Voyage To Atlantis"のバラードの質の高さ、是非聞いてもらいたい作品である。