Liveです!(#599)

2010年06月26日 | LIVE Information
当ブログ、あと一回更新で600回目になります、毎度ご訪問ありがとうございます!

5ヵ月ぶりのLive、いよいよ当日です、Goin' Banana's Live!@ YOKOHAMA Hey Joe



6/26(土)
Open=19:00/Start=19:30~(2stages)
Charge=¥2500

【Goin' Banana's 】のLiveですよ~!70's~80'sのゴキゲンなFUNKナンバー目白押し、腰直撃のサウンド~!

昨日はMichael Jacksonの一周忌の次の日、敬意を表してMichaelのナンバーをやる予定。


これは大好きだけどやりません(笑)。


The Jacksons - Blame it on the boogie




吉田英樹(vo.)
Mickie(vo.)
竹内"ちみちお"道郎(guitar & vo.)
及川徹也(sax)
小畑智史(keyb.)
郡司康男(bass)
阿部実(conga & perc.)
仲谷比呂志(drs.)










Talk Boxって #2(#598)

2010年06月21日 | FUNK

前回はZapp/Rogerで有名なTalk Boxがその名前で呼ばれる以前のTalking Modulatorの時代の話題でお送りした。元々Guitarのための開発されたエフェクターであると思うが、いまひとつ普及しなかったようだ。それをRogerがSynth(mini-moog)に繋いでリードボーカルのように使用して大成功を収めた。Guitarよりも安定したサスティーンが得られるため、より歌に近いニュアンスを出せる。もちろんZapp/Rogerの魅力はTalk Boxだけではない。そのエンターテイメント性が高いパフォーマンスは数あるFUNKバンドの中でも抜きんでていたと思う。Roger健在時に1度、そして先日の来日公演を見てそう確信した。ただZapp/Rogerに関してはあまり詳しくないのでこの辺で(笑)...


さて、前回はRock系のGuitaristを紹介したが、今回はSoul/Jazz-FUNK系のセッションで大活躍したWah Wah Watson(Melvin Ragin)である。Roger以前に彼ほどTalking Modulatorを売りにしていた人はいないだろう。しかしWikipediaには彼のことには一切触れていない。これは非常に残念なことである。

もの凄い数のセッションをこなした彼だが、私が彼の事を知ったのはHerbie Hancockのセッションを聴いてである。これもやはりNHK-FMで流れていたものを聴いて衝撃を受けたのだ。


Herbie Hancock / Secrets

アルバム【Secrets】の一曲目を飾るこの曲。

Herbie Hancock - Doin' it


いきなり超FunkyなGuitarのカッティングはまぢでヤバすぎる!しかしこれはWah WahではなくRay Parker jr.だと思われる...

BassとVoice Bag(彼はTalking Modulatorをこう呼んだ)と必殺技『チャカポー』をやっているのか彼であると思われる。

Herbie Hancock / Spider (Live '79)





その2年後Wah Wahの唯一のリーダーアルバム【Elementary】を入手、これはまさか数年前にCD復刻されたが、それはまさに奇跡的とも言える。



Wah Wah Watson / Elementary

そのアルバムから一曲紹介しておこう。

Wah Wah Watson - Cry Baby


これはまさにVoice Bagのために作られた曲、実は最初はQuincy Jonesのアルバム【Mellow Madness】で使われた曲である。


Quincy Jones / Melow Madness

Featuring Wah Wah Watsonと言うクレジットがある。

Quincy Jones - Cry Baby (feat. Wah Wah Watson)


この【Mellow Madness】はあのデビュー前のBrothers Johnsonをフューチャーした作品である。

もう一曲。

Quincy Jones - Paranoid



最近でも若いアーティストたちがこぞって共演を求めて引っ張り出されているようだ。
Maxwellのバックで弾いているところをみたことがあるが、Alicia KeysのUnpluggedやJanet Jacksonでも弾いているみたいです。2008年にはCheryl Lynnのバックで来日したらしい。知らなかった...

あのスペイシーなWah Wahのプレイを生で聴いてみたいなあ、生チャカポー!

是非Wikipediaに載せて欲しいものです。

さてさて、このシリーズもう一度だけ続きま~す(笑)!






Talk Box って?(#597)

2010年06月18日 | FUNK
前回の記事でLarry Grahamが使用したTalking Bassについて触れた。日本でもインディーズだが、Talk Boxの楽曲を集めたオムニバスCDなんかも製作されているぐらい、クラブ系ではかなり人気があるようだ。

まあそれはと言うのも10年前に亡くなったRoger(Zapp)人気が再燃したからに他ならな。

その歴史はこの曲で始まった。

Zapp & Roger - More Bounce To The Ounce


なぜRoger人気が再燃したのか?

そう、あの【GUY】のTeddy RileyがこのTalk Boxを使用してからの事だろう。90'sに入ってからは鳴かず飛ばずな状態であったZapp/Rogerは、いきなり世代を超えて注目されることになったのである。

このTalk Box、実は70'sにRock Guitaristの間で流行ったエフェクターであった。正式名称は【Talking Modulator】、中でも一番ヒットしたのはこの曲だろう。

Peter Frampton - Show Me the Way


当時、中高生の頃ラジオで飽きる程かかっていたのが、The Eagles/Hotel Carifornia、Santana/Europe(哀愁のヨーロッパ)とこの曲だ。

あれからもう30年以上経つが、Peterはいったいどうしてるのだろう?と思ったら、まだ元気でやってました!それもブランクを感じさせない歌とGuitar、もちろんあれも使用してます(笑)。変わってしまったのは風貌、今時の言葉でいえば超イケメンなPeterでしたからね。当たり前だけど、すっかりおっちゃん(笑、私もですが...)!


Peter Frampton - Show Me The Way (On Fox)



そして高校生の時、同級生が持っていた二枚組Liveアルバムの一曲、そう、あのStevieの迷信だ。Beck, Bogart, Appiceの3人でBBA。ちなみにスタジオ版ではTalking Modulatorは使用してません。

Superstition_BBA Live In Japan



Jeff Beck、当時Guitar小僧の間ではこの人はホントにカリスマでしたね。もちろん今でもだけど。1975年の初のインストアルバム【Blow By Blow】ではThe Beatlesの曲をこんな風に料理しちゃいました。


Jeff Beck - She's A Woman



しかしZappと言えばやっぱこれが好き!もうTalk Boxとか関係なく最高のFUNKチューンである!

Zapp And Roger - Dance floor (Live)





あ、次回もTalk Box(Talking Modulator)特集です、お楽しみに!












Graham Central Station #5 (#596)

2010年06月15日 | FUNK
すっかり梅雨入りですかねえ?と思ったら今日は晴れ間も見えて、プチいい天気。しかし湿度が60%をはるかに超えています。今まで我が家に湿度計などありませんでしたが、長男【勇生】が生まれた直後に、ママの妹(新米おばちゃん)から出産祝いで空気清浄機をもらったのです。それに湿度計も付いているので、最近すっかり湿度に敏感になってしまいました(笑)。

ところで、急に音楽の話になりますが、Billboard東京ができてからというもの、Soul/FUNK系のアーティストの来日ラッシュが止まりません。うれしい悲鳴とも言えますが、行きたいのに行けない(諸事情で)のはとても辛いものです。よってかなり厳選して行くようにはしています。
さて、ここ最近のテーマは9月に来日する最高のParty Band【Graham Central Station】です。

私が最初に買ったG.C.S.のアルバムは4枚目の【Mirror】であったが、新譜の発売を待ってで予約して買ったのが今回紹介する【Now Do-U-Wanta Dance】であった。看板の紅一点であった【Chocolate】が脱退してGuitar、Bassを弾きこなす女性Vo.【Babyface】が加入して初めてのアルバム(結局最初で最後になったが...)。




Now Do U Wanta Dance

実はこのアルバムを購入前(発売前)にFMで聴いていたのである。Rock系音楽雑誌【Rockin' On】の初代編集長であり、音楽評論家の【渋谷陽一】さんがパーソナリティー(当時はディスクジョッキーと言っていた)を務めていた番組【ヤングジョッキー】でこのアルバム発売の予告を聞いたのである。普段はほとんどRock系の曲しかかけないのに、この日に限って最後にG.C.Sの『Earthquake』をかけたのだ。正直当時は季刊でしか発行されなかった【ADLIB】紙をたよりに情報を得るしかなかった時代、彼の番組でかけてくれたのはかなりうれしかった!そんなわけで翌日には町に一軒しかないレコード専門店に予約を申し込みに行ったのである。


それがこの曲であった。

Graham Central Station - Earthquake



いやいや、強烈なBass Soloから始まって本編に入ると、思い切りディストーションがかかったBass、普通にSoul系では考えられない音(笑)。なるほどサウンド的に【ヤングジョッキー】でかかっても違和感が無いわい...

と思いました。

邦題が『ソウル大地震』!

それにしてもインターネットって奴は凄い!検索したらその番組【ヤングジョッキー】のデータが出てきた!



1977/6/4 リクエスト

1 シン・リジー 詐欺師ジョニー 「アイム・イン・ユー」より
2 シン・リジー 愛はどこに
3 シン・リジー ハート・オン・ザ・ライン
4 ロイ・ブキャナン ヒート・オブ・ザ・バトル
5 ロイ・ブキャナン ジュディー
6 マホガニー・ラッシュ ブロークン・ハート・ブルース
7 マホガニー・ラッシュ 世界の賛美歌
8 マホガニー・ラッシュ レディー
9 グラハム・セントラル・ステーション アースクウェイク


前回の3rdアルバムもそうだったが、何と言ってもG.C.S.のアルバムはA面が強力!それも今回は全5曲が見事に繋がっているのだ。
ではA面の5曲を紹介しておこう。

一曲目はアカペラで歌われた『HAPP-E-2-C-U-A-GINN』で、また会えてうれしいぜ!と言った曲。1stの一曲目は『We've Been Waiting』で初めましてSongであったので、続きみたいな感じ。BabyfaceのリードがとてもCuteでChocolateが抜けた穴はほとんど感じさせられなかった。

HAPP-E-2-C-U-A-GINN / Graham Central Station

二曲目はR&Bチャート10位のヒットになった『Now Do U Wanta Dance』、超ゴキゲンなFUNKナンバーであるが、ひとつ目玉がある。なんとTalking Bassを駆使しているのだ。非常に原始的なエフェクターである、Talking Modulator(*)にBassを繋いで演奏と言う破天荒なプレイである。当時Guitaristの間で流行ったエフェクターだが、スピーカーから音を集めたチューブをくわえるため、脳にかなりの振動が来ると言う。つまりBassでやったらその数倍は揺れるらしい。かなりエフェクター好きのLarryだが、さすがにこれ以降Talking Bassを使用したのは聴いたことがない(爆)。

Graham Central Station - Now Do U Wanta Dance 1977



三曲目は『Last Train』で文字通り汽車ぽっぽサウンド。それもかなりヘビーなサウンドである(笑)が、どの楽器にもWah系のエフェクトが使用されている。それにしてもG.C.S.のコーラスはめっちゃかっちょいい!


続いてAl Greenの名作『Lave And Happiness』、元がかなりFunkyな曲ではあるが、ここではさらにチョッパーバキバキの完全なG.C.S.サウンドに仕上がっている。

Graham Central Station- Love and Happiness



これに前出の『Earthquake』が加わってA面終了となる。なんとも中身が濃くて畳み掛けるようなメドレーである。




*Talking Modulator*

我々が中高生の時代(70's中期~後期)に流行ったのだが、Jeff BeckやPeter Framptonのヒット曲『Show Me The Way』で使用されて有名になった。あとはMotown系やHerbie Hancockのセッションで活躍したWah Wah Watsonは第一人者と言っていい使い手で、彼は【Voice Bag】と呼んでいた。若い皆さんには80'sにmini moogに繋いで一時代を築いたRoger(Zapp)の方が馴染みがあるだろう。彼はこれを【Talk Box】と呼んだが、今ではこれが一般的な呼び方になっている。結構最近知ったのだが、70's初期らしき映像でStevie WonderがSynthに繋いで演奏しているシーンがあった。もしかしてJeff BeckにTalking Modulatorを教えたのはStevieなのか?ちなみにHerbie HancockにVocorderを紹介したのはStevieと言う話を聞いたことがある。

これです、

Stevie Wonder on The Talk Box


The Carpentersで有名なBurt Bacharachの曲、Soul系の人はこの曲をよくやるね。





Goin' Banana's Live!(#595)

2010年06月14日 | LIVE Information

Live Informationです。

Goin' Banana's Live!@ YOKOHAMA Hey Joe

6/26(土)
Open=19:00/Start=19:30~(2stages)
Charge=¥2500

【Goin' Banana's 】のLiveですよ~!70's~80'sのゴキゲンなFUNKナンバー目白押し、腰直撃のサウンド~!

1月以来だから5ヶ月ぶりになる今回は、Michael Jacksonの一周忌の次の日、敬意を表してMichaelのナンバーをやる予定。


吉田英樹(vo.)
Mickie(vo.)
竹内"ちみちお"道郎(guitar & vo.)
及川徹也(sax)
小畑智史(keyb.)
郡司康男(bass)
阿部実(conga & perc.)
仲谷比呂志(drs.)

フライヤーには勇生も参加しております(爆)!









Soloがやって来る!(#594)

2010年06月10日 | soul,r&b
6/6に年に二回の大イベント【Tokyo Gospel Paradiso #12】があったため、更新も滞りがちであったが、ようやく落ち着いてまた元のペースに戻りつつあります。またお付き合い下さい。

さてさて、先日Sugerfoot's Ohio Playersを見てまだ興奮冷めやらぬところであるが、また凄いニュースが飛び込んできた!

【SOLO】がやって来る!



な~んて言われても...



SOLOっていったい何?と思う方も多いだろう。

それもさらに矛盾したことにVocal三人とBassの四人組なわけだからますます解せないであろう(笑)。

ではBillboard Liveがレビューを書いているのでどうそ!

【SOLO】



●70年代のストリート・コーナー流儀を彷彿させる典型的なアカペラ・グループ。
●男性3人が生み出すダイナミックな歌声に、アップライトベースと、コンセプトは至ってシンプルである。
●アメリカ国内のトップ・プロデューサーによって発掘されたストリートパフォーマーである、ユニーク・マック、ダーネル・チェイヴィス、ダニエレ・ストークス、そしてロバート・アンダーソンたちはそれぞれの音楽性を持ち寄り、R&B、ヒップ・ホップ、ジャズクラシック、ニークラシックソウルなど様々なジャンルをルーツにもち、彼ら独自の音楽を形成。

●ジャム&ルイスなどトッププロデューサーが仕掛ける95年デビュー・アルバム『Solo』をリリース。1stシングルは、「Heaven」。アルバムにはストリート時代に彼ら独自にアレンジした懐かしのソウル曲も含まれておる。ドリフターズの「Under The Boardwalk」のカヴァー、サム・クックの「Cupid」「Another Saturday Night」「What a wonderful World」などのカヴァーも収録。また、マッキンリーハートのプロデュース曲「It's Such A Shame」、ジャム&ルイスのプロデュースのミッドテンポの曲「Where Do U What Me To Put It」やダニエルとダーネルの協作の滑らかな曲調の「Keep It Right Here」、そしてバラード曲「blue light in the basement」など。アルバム全体を通し、ヒップホップからジャズ、ゴスペルハーモニーからドゥーワップまでこなしている。


Eunique Mack(Vocals)
Darnell Chavis(Vocals)
Daniele Stokes(Vocals)
Robert Anderson(Bass)



1st



4 Bruthas & A Bass



実は13~14年前に来日している。私はもちろん見に行きましたが、それまで見たLiveの中でも最高でした。

当時飛ぶ鳥を落とす勢いであったプロデューサーコンビ【Jam & Lewis】が発掘して来たと言う触れ込みであったが、彼らの魅力は最新のサウンドに乗ったダンスナンバーでもなく、クワイエットストーム系のバラードでも無かった。もちろん何をやっても素晴らしいのだが、やはり彼らの声を最大限に生かすにはアカペラが最適なのだ。アカペラと言っても【Take 6】のような複雑なハーモニーをやるわけでも、楽器の真似をすることもない。
1stアルバムの一曲目『What A Wonderful World』を聴いて、ひっくり返るぐらいの衝撃を受けた。タイトルはサッチモの名唱で有名な方だが、実際は私が敬愛して止まないSam Cookeの『Wonderful World』をアカペラで歌っているのだ。
もうこの一曲でT.K.O.だ。
残念ながらこの曲はyoutubeには無かったが、いくつか発見したのでどうぞ!

SOLO - Heaven


Solo - Where Do You Want Me To Put It



Solo - Touch Me





以前彼らが来日した時のフライヤーが残っていたので公開しよう。



池袋のToyota Amlux Hallでの事であった。
もちろん期待はしていたものの、正直新人グループだし、待ちに待った大物を見に行く時のようなワクワク感は薄かった。

当然バンドも連れて来ていて、アカペラ以外の曲も前半に演奏され、もうそれだけでもすっかり引き込まれていた。

後半はアカペラタイム。CDではやってない60'sの名曲メドレーが怒涛のように続く。もう息をつく暇もない(笑)、史上最高のグループのひとつと言い切ってしまう程やられてしまったのです。いやいや~。あの興奮が甦って来ましたよ。


2ndアルバムはあまり売れなかったようだけど、1stに劣らぬ内容でした。3rdアルバムを待ち望んでいたが、何度かリリースの噂があったか無いか、結局10年以上経っての来日情報、興奮してます。

今から待ち遠しい。




Graham Central Station #4 (#593)

2010年06月09日 | FUNK

9月にLarry GrahamがGraham Central Stationを連れてやってくる!やばい、今からハイテンションです。

では今回は名作の呼び声高い、通算三枚目のアルバム【Ain't No Doubt-a-bout-it】を紹介しておこう。





シングルになった『Your Love』がR&B #1になるなど、商業的には一番成功した作品である。

何と言ってもA面はあまりに強力なのである。

まずはオープニングの『Jam』はメンバーの自己紹介とソロをフューチャーしたドFUNKナンバー。BassとGuitarのトリルから始まるイントロはめっちゃスリリング!個人的にはDynamiteのGuitarソロがJimi Hendrixばりの迫力で好きなのだ。ただ親分のLarryが出てくるとすべてが消し飛んでしまうところが凄い!

Graham Central Station - Jam Live 1997



二曲目は最大のヒットナンバー、3連のバラード『Your Love』である。Larryのファルセットによるリードが印象的、後半に紅一点であるChocolateのソロがまたCuteで曲を引き締めている。HornsはTower Of Power。


三曲目はストレートなFUNKナンバー『It's Alright』、G.C.S.はパーティーミュージックだなと改めて思うね。Larry GrahamのFunky Filterを使用したBassがたまらん。T.O.P.のHornsも参加したイケイケな曲だ。

Graham Central Station - It's Alright




四曲目はAnn Peeblesのヒットナンバー『I Can't Stand The Rain』のカバー。ちなみに私はG.C.S.を先に聴いた。雨のSEにVocal Group並のコーラス、超豪華判である上Chocolateの最高傑作ではないかと思う。


Graham Central Station - I Can't Stand The Rain



B面はかなりバラエティーに富んでいるぞ~。


一曲目は私の記憶では'75年?に催された【Warner Brothers】のアーティスト達によるコンサートツアーのために作られた曲『It Ain't Nothing But A Warner Brothers Party』。かなりRock調でSlyの初期のノリに近い。

二曲目は古いR&B的曲調、途中のTrumpetソロはClavinet & Synth担当のHarshall Happinessによるもの、彼も来日してくれるかなあ?

三曲目はやはりRock'n Roll調の『Easy Rider』。この二、三曲目は脱力系(笑)。A面が強烈過ぎるのでちょうどいいバランスかもね?
四曲目は強烈なSlap & Pluckが印象的なミディアムFUNKナンバー『Water』。イントロで使用されている逆回転サウンドは何を逆回転したものかな?これもT.O.P.がゲスト参加している。

Graham Central Station - Water




五曲目はアルバムラストナンバー、前作『Today』に続くGospel調ナンバー『Luckiest People』。GuitarとPiano以外の楽器はすべてLarryがやっている。

このアルバムにはBilly Prestonのバンドにいた(Brothers Johnsonの二人も一緒だった)ドラマー、Manuell Kelloughが参加している。一枚だけの契約だったのかこの後はGaylord Birchと交替している。

私的には2nd~4thの三枚がお気に入り、あああ、9月がめっちゃ楽しみだなあ!

改めてGraham Central Stationの素晴らしさを再認識しました!(いったい何回目なのだろう?)










Sugerfoot爺(#592)

2010年06月05日 | FUNK








いやあ~、もう最高でした。

数あるFUNKバンドの中でも最凶のFUNK度を誇るスーパーFUNKバンドであったOhio Playersである。今回は看板リードシンガーであるSugerfoot以外は全く若いメンバーになる。しかし今回を逃すと彼の生声を二度と聴けないような気がして、友人であり【あっちん】に便乗させて頂いたのだ。

行ってみたら最前列!あっちん、いくら感謝しても足りないかも~!

Thaaaaanks!

しかし、正直出てきたFUNK王はもう全盛期を過ぎたどころか、隠居爺さん一歩手前というか、スタッフの介助が無ければ一人じゃあステージに上がれない?ぐらいヨレヨレでした。

右手が少し不自由らしく一曲もGuitarを持たず、二曲目以降ほとんど椅子に座ってのパフォーマンス。

しかし声量は無いが、声を出すと紛れも無く『本物』!

バンドもバンマスらしきBass以外はそれほど傑出したプレイヤーはいなかったが、演奏、コーラス共にOhio Playersと言う看板を汚すような場面もなく、健闘していた。


アルバム【Fire】収録の『I Want To Be Free』ではSugerの真骨頂を見た。別にスタジオバージョンでも普通にやっているのだが、Major7th系コードの上でマイナーペンタトニックで歌うと言う手法。これは黒人でも誰でもやるわけではない。ただ私は時々と言うかフェイクをするとすぐにマイナーペンタトニックに行く癖があるのだ(爆)。

なるほど、Ohioは34年前から好きだったが、私はこれほどまでにSugerウイルスに汚染されていたのか?

これほど自分のルーツを感じたLiveも無かった。

Suger爺、ホントに来てくれてありがとう!


FUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNK






Sugerfoot With Ohio Players~本日参戦(#591)

2010年06月04日 | FUNK




Billboard東京2ndステージに行ってきます。

私が最初にOhioを聴いたのは'76年のこと、シングル『Who'd She Coo?』(邦題=いかすぜクー?)がヒットしてラジオでかかっていた。

今回来日するメンバーは全盛期のメンバーはSugerfootのみ。70'sの表記ではfootはついてなくて、Sugerとクレジットされていた。

これにBilly Beckも一緒だったらゴキゲンなんだけどね、まあSuger抜きで来るよりは一人の方がいいか...

生の【アオ!】が聴けると思ったらもう大興奮ですぜ!











Graham Central Station #3 (#590)

2010年06月04日 | FUNK
Larry Grahamと言えばスラップベースのパイオニアとして知られているが、もちろんそれが最大の魅力であろう。しかし私が最初知った時はスラップはおろかチョッパーと言う言葉さえなくて、サムピック奏法と呼ばれていたのである。チョッパーと言葉は日本で生まれた言葉であり、【ティン・パン・アレイ】のチョッパーズ・ブギからとられたと言うのが定説である。確かにスラップをしているが、曲自体はいまひとつFUNKでもないが...

私がLarryをSoul Trainで見て(1976年)何に痺れたかと言うと、実はBassではなく彼の頭(でかい)とファッションそしてその低くて野太い声。「かっちょいい!かっちょ良すぎる!」と言うのがその印象。

もう次の日には町のレコード屋(田舎だから専門店は一件のみだった) に行って、当時の最新作であった【Mirror】の取り寄せ注文をしに行った。前回も書いた通り残念ながら放映された曲は収録されていなかったのだが(爆)。

今回はこの四作目である【Mirror】を紹介したいと思う。


Mirror


まずA面一曲目『Entrow』(邦題=ウォーキン・パーティー)は2ndアルバムから続くメンバー紹介曲。ウォーキングテンポのストレートなFUNKナンバー。マーチングドラムから始まるが、曲に入るといきなりTower Of PowerのHornsが切れ込んで来る。彼等はG.C.S.のレーベルメイトであり、同じOaklandで活動するバンドで2ndアルバムからゲスト参加している。ただ次のVampまでは登場しない(笑)。

Entrow / Graham Central Station




しかしなんで映像が1stのジャケなんだろう(笑)?よく見たらアメブロで知り合ったMoshichiさんがアップしたものであった。


18年前の来日公演ではこの曲で客席奥から登場して、ド肝を抜かされた!もう解散して10年以上経ってまさか再結成して、来日してくれるだけでも涙ちょちょ切れちまうのに、この登場には号泣するしか無かった!
実はこの登場の仕方は当時やっていたパフォーマンスらしい事は結構最近知った。

きっと今回もこの登場をしてくれることは間違いないだろう(笑)。それにしてもこのアルバムから参加したDrummer【Gaylord Birch】はすでに故人であるから、いったい誰が代わりを務めるのかな?

二曲目はGospel色濃いミディアムナンバー『Love』。コーラスがまたかっちょいい!G.C.S.の大きな魅力のひとつだ。終盤にはセブンスの進行になって益々Gospel色が強くなる。

三曲目はこのアルバムを最後に脱退する女性Vo.のChocolateと、後任のBabyface(女性)をフューチャーしたアルバムタイトルナンバー【Mirror】、LarryはBassを弾かずにSynth bassを弾いている。Drs.以外の楽器はすべてWah系のエフェクトをかけている(笑)。


Graham Central Station - Mirror




A面ラストである四曲目はドFUNKナンバー『Do Yah』、T.O.P.のHornがスパイシーである(笑)、LarryとChocolateのリード。

Graham Central Station - Do Yah




B面一曲目はラテンフレイバーのやはりGospel的ナンバー『Save Me』、Stringsとコーラスが効いている。


Graham Central Station -- Save Me -- With Lyrics





二曲目はReggaeテイストな『I Got A Reason』、ファルセット中心で歌われるリードはLarryによるもの。彼の音域の広さは素晴らしい。クレジットでも自慢しているところが可愛い(笑)。

三曲目は新メンバー【Babyface】をフューチャーしたFUNK本ナンバー。本来The Beatlesのカバー『Dear Prudence』として録音されたインストを使ってリメイクされたもの?と言うのは2001年に出されたLarry Graham & Graham Central Station/Anthologyに『Dear Prudence』の未発表音源が収録されていたからである。残念ながらyoutubeには見つからなかったので比較いただけないのが残念。

四曲目はこのアルバム製作中に亡くなったLarryの父に捧げた曲である。やはりGospel調でDrs.を除いた楽器をすべてLarryが演奏している。Synthの音が妙に悲しげで当時は正直聴くのが怖い感じがした。

やはり一番最初に買ったG.C.S.のLP、思い入れは一番強い。