The Isley Brothers #1

2006年05月06日 | soul,r&b
私が初めてThe Isley Brothersを聞いたのは"Who' Loves You Better?"、Harvest For The Worldに収録されているEarnieのGuitarをフューチャーした曲である。あれは確か高校1年の時だったと思うが、Guitaristの友達が持っていた、うーんタイトルは忘れたが出版はリットーミュージックだったと思う、”伝説のRock Guitarist”だったかな?そんなタイトルの本を借りと読んだ時にJimi Hendrixの文の中でIsleysが登場していたので名前だけは知っていた。そしてラジオで聞いて当時新譜であった当EPを買ったのであるが、Jimi HendrixマナーのGuitarとそのサウンドの割に柔らかいRonaldの声のミスマッチがたまらなかった。Ronaldの声は本当に素晴らしい!Al Greenと並ぶMixed Voiceマスターである。

と言った訳で今回はIsleysの初期について語ってみよう。

      =====The Isley Brothers/MR.BIGGS #1=====

USAではかなり前から大スターであるが、日本では全く人気が無かったThe Isley Brothersであるが、84年に"Between The Sheets"がヒットしてからであろうか、少しずつ日本のファンに認識されて来たのである。その後Hip-Hopの興隆がFUNKブームに火を付ける。TVのバラエティー番組のBGMでも良く使われていたな。さらにDJ達がこぞってJBやP-Funk等の音をサンプリングしてトラックメイキングして行く。曲がヒットして行くと自然に元ネタに注目が集まるものだ。
90年代初期、ちょうどNewJack Swingが流行った頃にはこの手の古いFUNKやGroove系の音源をレアグルーヴと呼んでいた。Isleysのネタも使用され、特にBetween…はよく使われた。

Isleysは1950年代から活動しているので、かれこれ50年近いキャリアになるわけだ。あのRolling Stonesよりも遥かに長いのだ。現役グループとしては世界最長であろう。実際に活動しているのはRonaldとEarnieだけだが...

70'sにはFUNKの宝庫として知られるOHIO州Cincinnati出身であるIsley兄弟。O'Kelly、Rudolph、Ronaldの三人がRCAと契約してメジャーデビューしたのが1959年。それ以前はGospelを歌っていたようである。

彼らの初期のヒットとしてはThe Beatlesのカバーで良く知られる"Twist&Shout"が有名だが、Gospelで良く歌われるハイテンポの"Shout"が最初にヒットしている。この曲はMighty Clouds Of Joyと言う5人組Gospelグループ(最近は4人)がLIVEの終盤で必ずやる曲である。Ronaldの歌は基本的にJackie Wilsonのスタイル+Sam Cookeであるが、初期の頃はLittle Richardの影響を強く感じる。実際彼の曲をカバーもしている。バラーディアーとして人気が高いが、実はシャウト系は得意であったのだ。つまりFUNK物もかなりイケているのは当然!

60年代に入ると自身のレーベル、T-Neckを立ち上げ自己プロデュースで制作することになる。Guitarの革命児Jimi Hendrix(当時Jimmy James)がバックバンドに在籍したのはこの時期であろう。

その後一時Motown所属になり数枚のシングルとアルバム1枚を残す。"This Heart Is Mine"がR&B#6まで上るヒットになる。短期間でMotownをやめたのはT-Neckを再建するためであろう。60年代も末期、サウンドが近代化されていく時期である。Jimiの成功に触発されたか、Isleysサウンドを目指したのであろう。Buddahから配給になって4枚のアルバムを残すが。"It's Your Thing"と言う全米#1の大ヒットにより、Motownでの鬱憤を晴らす事になる。私は彼らがMotownには肌が合わなかったと思うのである。あの画一的なサウンド、The Supremes等のカバーが多かった事、さらにHolland-Dozier-HollandがMotownをやめて行った事が関係あるか無いか?