Brass Rock(#285)

2007年12月10日 | 70's Rock
みなさんBrass Rockと言えばどのバンドを思い浮かべるだろうか?

言うまでもなく『Chicago』と答える方が大半であろう。まあ史上最も成功したBrass Rock Bandであり、北米随一の長寿バンドである。よほどのへそ曲がりでなければChaseとは答えないだろう。

Chicago Transit Authority
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彼らの魅力はもちろんそのBrassにもあるが、個性が違う3人のリードボーカリストがいた事が大きいのではないか?まず数々の大ヒットをもたらしたPeter Cetera(Bass)のハイトーンボイスであろう。初期の『Questions67&68』のサビや『25 Or 6 To 4』(長い夜)等の大ヒットナンバー、そして80'sのAOR路線『Hard To Say I'm Sorry』(素直になれなくて)は彼のリードによるもの。ポーンと脳天から突き抜けるようなハイトーンは非常に小気味良い。

Chicago(2nd)
Chicago



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対照的にそれほど通る声ではないが、その優しいトーンが魅力のRobert Lamm(Keyb.)は一番多くの曲で歌っている。もう一人は70's中盤にピストル事故で亡くなったTerry Kath(Guitar)、彼はワイルドなハスキーボイスは非常にエキサイティングで個性豊かだ。 

『Get It On』(黒い炎)のヒットで知られるBill Chase率いる『Chase』は4本のTrumpet軍団によるハイノートが魅力である。ボーカルのハスキーボイスも黒人チックで魅力的あった。この黒い炎はとにかくめちゃくちゃかっちょいい!よくジングルとかで使用されていたのできっと聞き覚えがあるだろう。飛行機事故でメンバーを失い解散に追い込まれる。

Chase
追跡

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そしてもっとJazz寄りなのが『Blood Sweat&Tears』 である。もっとも玄人受けが良いバンドであろうか?有名なところでは『Spinning Weel』のイントロがTV三面記事でジングルに使用されていた。メンバーの技術が非常に高く、Jazz、Rock、R&B、Classicの要素まで含んだ後のFusionと言葉が生まれる前からそんな音楽を作っていたわけだ。そしてDavid Clayton ThomasのしわがれたVocalが非常に印象的である。

Blood Sweat&Tears(2nd)
血と汗と涙
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『Vehicle』のヒットで知られる『The Ides Of March』は一発屋であるが、この曲はマジでかっちょいい。何とここのVocalであったJim Peterikはバンド解散後前出のChaseに参加、その後『Survivor』を結成し『Eyes Of The Tiger』を大ヒットさせた。いやあ、ここのラインは全然結びつかなかったなあ!

The Ides Of March/Vihcle
Vehicle


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Brass Rockはかっちょいい!Rockにも16ビートが持ち込まれ、時代的にもJazzやFUNK的要素、そしてBlue Eyed Soul的なシャウト系のVocalがいたりと、そのスリリングなサウンドは70's初期限定、Chicagoも70's中期になると過激だったサウンドや歌詞も柔らかくなり、路線変更をしながら生き残ってきたのである。70's後半には他のバンドが解散や自然消滅を余儀なくされていった中で、第一線で生き残って来れたのは、他のバンドがVocalがほとんど一人だったのに対しChicagoは複数、Terry Kath亡き後しばらくしてBill Champlin(Vo./Keyb./Guitar)を加入させたりと、非常にVocal面に力を注いでいたことは大きいであろう。彼らはリードだけではなく、昔からコーラスが上手かった。

でもやっぱ70's初期のワイルドなChicagoがいいね。AOR転向後には全く興味がない。

ところで同時期にもっとSoul/FUNK寄りの音楽性を持ったグループ、Sanfrancisco/Oakland-Bay Areaから出て来たのがTower Of PowerやLydia Penceの『Cold Blood』である。彼らに関してはまた別の機会に取り上げよう。
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