興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

新しい生活習慣のための小さなステップ〜小さなステップは実は最短距離

2022-11-12 | プチ認知行動心理学
自己肯定感や自己評価の向上といった性格改善のために、新しい行動は多くの場合とても有効ですが、「それは頭では分かっているけどなかなか新しい行動を取れない」といったお悩みは本当によく聞います。

これは私自身の課題でもあります。最近では、長いことnoteで有料記事を書いてみたいという気持ちがあったものの、それがなかなか行動に移せない、という事がありました。

noteのアカウントは随分前に作っていて、記事については書き始めたけれど完成できないものがいくつかありました。アップロードしたいのに、なかなかその決心がつきません。

ある夜それを妻に話してみました。「全然売れなかったらどうしようと思うとアップできないんだ」と。当時それは私にとっては失敗を意味する事でした。

失敗したくない、という気持ちは残念ながら私にもあり、その気持ちはしばしば私の行動を妨げる原因になっています。

すると妻は笑い出し、

「そんなの売れるわけないじゃん」

とあっさり言いました。

「書いたものアップしていきなり売れるわけないじゃん。売ろうと思うからアップできないんだよ。いいんだよ、最初は一枚も売れなくて。じゃあとりあえず今夜1記事アップしてね」

というので、そうすると約束すると、妻は息子を連れて寝室に行ってしまいました。

確かにそうだなと思いました。アップしたものが初回から売れる事を期待することで、知らずのうちに自分にプレッシャーを掛けていました。思えば、7年続いている横浜カウンセリングも、たまに行うセミナーなども、こうしてプッシュしてくれたのは妻でした。

「ひとりだって来てくれたら良いんだよ。それこそ誰もこなくたって良いの。とにかく始めることが大事なんだよ」、と。

妻のお陰で最初の記事を無事にアップすることができました。随分と夜更かししてしまいましたが。

ありがたいことに、すぐに買ってくださった読者さんがいました。それに励まされてさらにいくつかアップしました。

妻が私にしてきてくれた事は、思えば、「小さなステップを踏んでいく事」で行動変容や何かの達成をするという戦略で、この添付の記事の絵からもお分かりのように、一番確実な成功への道です。





もうひとつこの絵を見て思うのは、私たちは、自分に「無理なくこなせる小さなステップ」を与えているつもりで、実はそれが右の人のように小さなステップではなく、なかなかクリアできないタスクだったりするかもしれません。

なかなか行動に移せない時、「本当にこの第一ステップは自分が無理なくこなせるほどに小さく設定されているか」、今一度見つめ直してみると良いかもしれません。なぜなら、この絵からも分かるように、多くの場合、小さくて確実なステップこそが実は最速のステップだからです。

私の場合、売れなくてもいい、一人でも来てくれたらいい、と思う事で、第一ステップが確実に達成可能なものになり、noteで記事を書く事に対する抵抗感がなくなりました。





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