興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

今年も宜しくお願い致します。

2023-01-30 | 戯言(たわごと、ざれごと)

1月ももう終わりですが、遅ればせながら、皆さん、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

今月は、新年早々家族でコロナに感染しました。。幸い誰も重症化しなかったものの、やはり普通の風邪などとは異質なものですね。

うちは、デイケアに通所している母と、幼稚園に通う息子がいて、どちらから来るか、上から来るか、下から来るか、という感じでしたが、結局上から来ました。普通の風邪と異なると思ったのは、とにかく、市販薬では熱が下がらなかったことです。

木曜日に妻と私に症状が出て、木曜日はどのクリニックも大体お休みで、仕方なく市販薬の解熱剤を飲みました。

通常の風邪ならば、解熱剤を飲まなくても(飲んだらさらに)暖かくして早く寝れば、翌朝には確実に熱が下がりますが、今回は、どんなに暖かくしても悪寒と神経痛が収まりませんでした。金曜日の朝一で掛かりつけのクリニックに電話したけれど発熱外来は常に満席で、途方にくれましたが、心ある地元のクリニックのお医者さんが、掛かりつけでもないのに受け入れてくださり、お薬をいただけました。本当にありがたかったです。地元で人々から信頼されている理由がよくわかりました。かくありたいものです。

驚いたのは、処方された解熱剤を飲んだらすぐに熱が下がったことです。

それまでずっと38.6℃が続いていまして、高熱の苦しみは長年経験しておりませんでしたので、これが38℃代のしんどさかと、体感できました。いや、しんどかったですね。

コロナ感染中のダブルケアは過酷です。息子は真っ先に良くなり、母はあまり症状が出ていなかったことには救われましたが、幼稚園もデイケアも訪問ヘルパーも完全に使えない状態で、夫婦ともに高熱でとてもしんどくて、その熱が全然下がらないけど息子と親の面倒は待ったなしでみないといけない。

とは言っても、いただいた処方薬を飲んだらまもなく、大量の汗が出て、熱がどんどん下がっていくのが体感的に分かりました。「あれあれ、体が動くようになってる。動けるじゃん」って感じです。

ついつい長話になってしまいました。

重症化しなくてもなかなかにしんどいですし、二度と掛かりたくないですが、いろいろと学びも多く、意味のある時間でした。本当に人生無駄なこと、無意味な事などありませんね。渦中にいる時はしんどくてなかなかそんな風に考えられませんが。

生活が正常化してから息子に聞いてみました。「コロナウイルスはどうだった?」と。

すると彼は、「たのしかった!」と即答しました。実際彼にとってはかなり楽しい日々だったと思います。

今まで彼にとってはコロナといえば、彼のママが好きな「コロナビール」(「ママビール」と言って栓を抜いてくれます)と、時々家族で行くコロナワールドが経営する「コロナの湯」という温泉施設でしたが、新型コロナウイルスが彼にとってつらくて悲しい体験にならなかったのは救いです。

皆さんも、くれぐれも気をつけてお過ごしください。第8波も気づいたら下火になってきましたが、油断は禁物です。致死率や重症化のリスクが下がっていても、掛かると大変ですし生活は相当に面倒な事になりますから。

皆さんの健康で充実した一年を祈りつつ


臨床心理学博士/公認心理師

黒川隆徳