Tokyo Walker

諸事探訪

五月の植物たち

2023年05月31日 13時51分10秒 | カメラ

 コロナの流行もあって、ここ数年は近くの公園が主な行動範囲だったが、四季があるとはいえ、さすがに同じ公園ばかりでは何もかもが見慣れてしまう。そこでふと自分の足元を何気なく見てみた。
5月は植物の芽吹きの季節、見たことも無い花だったり、見たことがあるような花だったり、いろいろな花が次から次へ出現している。最初は、何に注目するでもなく唯々漫然と歩き回っていたのだが、突然その多様性と個性的な面白さに気が付いた。勿論、植物の名前など、1つとしてまともに判る訳もない。多くは植物図鑑があったとしても名前が判らなければ調べようもないものである。


ヒエンソウ(飛燕草)/5月2日

 「面白さ」に気が付いたと同時に、Googleの「画像検索」という機能について知ったことが、更に植物に注目する原因だったかもしれない。「画像検索」は、検索したい画像をUp LoadすればたちどころにNet上の画像と比較して、「見た目が同じ」ということで選抜し、結果を掲示してくれるというものである。そこで、ジックリ選抜結果を見ていくと、大方は植物の名前が確定出来るという訳である。


タツナミソウ(立浪草)/5月2日

主に注目して見ているのは俗に言う人が品種改良した「園芸種」を除いた、「花」の付く「草」と「木」である。つまりは道路端で花の咲く雑木、雑草が主人公である。中には木質化してしまうものや「花」か「葉」か、区別がつかないようなものもあるが、そこは個人的に好きなように分けている。植物の研究ではないのだから細かいことは問わない。


コバンソウ(小判草)/5月5日

 植物の名前を確定するにあたって、何を決め手にするかと言えば、大方は「花」と「葉」の色や形である。「花」だけで比較するのは、見た目同じようなものが複数あってなかなか難しい。「葉」もまた同じである。両方一致して初めて確定できる。勿論、そこは素人の観察だから、確たるものは何もないのだが、「~科~属」でいえば、「当たらずとも遠からず」ではないだろうか。そうやって探し当てた植物の名前は結構面白いもの、聞いたことが無いようなものがたくさんある。そしてその「和名」の難しいことには驚く。「こんな漢字あるの?」というくらいである。まあ、「漢字」単独で読むのは先ず難しいだろう。更にその奇怪な名前がまた面白い。昔の人は何故こんな名前を付けたのか、それを探訪するのも興味深いものがある。


ハハコグサ(母子草)/5月5日

 ここのところの植物探索で知ったことだが、いわゆる「外来種」というものが結構多い。外来種そのものや野生化したものである。その多くは江戸末期、明治初期あたりから始まっているらしい。そしてそれは植物界だけにとどまらない。「ブラックバス」「アメリカザリガニ」「カミツキガメ」は言うに及ばずである。「外来種」の特徴として、繁殖力がとても高く、多くは大柄であり環境適応能力が高い。従って在来種はほとんど抵抗することが出来ず駆逐されてしまうのである。もしかすると固有種、在来種は更に危機的状況にあるのかもしれない。


ムサシアブミ(武蔵鐙)/5月16日

 写真ということで言えば、これは完全な記録写真である。「いい写真」ということでなく、「花」や「葉」の特徴をブレないように撮るという事だけが重要であって、他には何もない。実際はどうかというと、被写体は意外に小さいものが多く、そのために超低空で(地面にへばりついて)撮らなければならないものも多い。更には僅かな風にもそよいでしまうため、なかなか難しい。三脚も使用したいが、標準的なものでは大き過ぎるということもよくあることだ。この状況から、当然のことながらレンズはマクロばかり使用することになってしまい、しかも手撮りだから、撮影条件は結構厳しいものがある。


ムラサキカタバミ(紫片喰)/5月17日

 ウメ(梅)、サクラ(桜)、ツバキ(椿)、ツツジ(躑躅)、フジ(藤)、ウツギ(空木)等は言うに及ばず、他にも「ヒメジョオン(姫女菀)」「アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)」「ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)」「オヤブジラミ(雄藪虱)」「フタリシズカ(二人静)」「ウマノアシガタ(馬の脚形)」「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」等々、奇怪な名前のものも含めてその種類の多さは計り知れない。中でも目鼻立ちのはっきりした(判りやすい)ものをほんの数種類選んで掲載してみた。薬師池公園は以外にも植物の宝庫なのかもしれない。


ユキノシタ(雪の下)/5月24日

Body   α7Ⅱ/SONY
Lens     Micro-NIKKOR-P Auto 55mmF3.5/Nikon
Mount Adapter NF-SαE Adapter/Rayqual
Filter   φ52mm Pro1d Protector(W)/Kenko
Hood   無し

 

 

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