Tokyo Walker

諸事探訪

寒の梅

2022年02月22日 13時45分48秒 | カメラ

 晴れていても10度満たない2月中旬の午後、今年最初の撮影散歩に出かけてみた。木々の葉はきれいサッパリ、一枚として無く、一見春の兆しは何処にも見当たらない。


 山肌は誰かが掃除でもしたかのように見事に掃き清められている。一片の緑も見当たらず、木々は冬の日差しを受けて長いゼブラ模様の影を作っている。


 池の中で鳥たちが悠々と行き来していた。時々、水中に潜り込んで何かしらを啄んでいるようだ。この寒さの中、水中に潜るなど、彼らは寒くないのだろうか。
   

 日差しの良く当たる斜面では梅の花が満開だった。寒い寒いと思っているうちにも、いつの間にか春は着実に近づいているらしい。「寒梅」は酒で有名だが、寒い最中に咲く梅「寒の梅」も悪くない。春先の雪を被った姿など、創造してみると何とも言えない風情がある。

 今日は「Pentax Auto TAKUMAR 55mmF2」を持ち出したのだけれど、発色の良さと暖かい空気感がよく出ているように思う。派手な色合いにならず水彩画で描いたような優しい雰囲気、色物が少ないこの時期、何だかとても新鮮でホッとする。背景が滲んだようにボケるのはこのレンズの特徴の一つ。


 この時期の花、蝋梅も負けてはいない。マクロで寄って撮れば「蝋梅」らしさが出るだろうが、標準レンズではここまで。それでも硬い花の感触が伝わってくるようだ。


Body   α7Ⅱ/SONY
Lens    Auto TAKUMAR 55mmF2/PENTAX
Mount Adapter M42/MEX(Ping押しFlange無し)/FOTGA
Filter   無し
Hood    φ46mm S/Walz



コメント
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