Tokyo Walker

諸事探訪

山野草

2020年04月30日 12時02分32秒 | カメラ

 27日(月)、陽気に誘われて散歩に出た。コロナが流行り、いつもの公園は流石に閑散としている。人が居ない訳ではないが、それでも圧倒的に少ないのは確かだ。木々はすっかり新緑の装い、空気も浄化されたようで何だかとても新鮮に思える。空気も旨いような気がする。身体の隅々まで新鮮になって生き返ったような気がしてくる。

AUTO YASHINON 50cmF2

 道端や土手によく見かける名も知らぬ野草、他の野草にも負けず孤高を保ち、頑張っている。決してテリトリーが広いわけではない。他の雑草の隙間を生き延びているようだ。

AUTO YASHINON 50cmF2

 キク科の野草でアズマタンポポ、カントウタンポポなどの名がある。他にもたくさん種類がある。どこかに違いはあるのだろうが、自分には判らない。黄色の花が終わって、はやくも綿帽子。よく見るとその繊細さと緻密さは宇宙的な創造性に満ちている。

AUTO YASHINON 50cmF2

 最短55cmという割に寄って撮るのに不足を感じない。カメラがFull sizeということもあり、かなりトリミングで周囲を落としても画像の粗さは感じない。手持ち撮影だから手振れというリスクは避けられないが、意外と接近撮影もこなせるレンズではないだろうか。凡そ60年も昔のレンズだが、極端な環境でない限り、何等の不足も感じない。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AUTO YASHINON 50cmF2(その後)

2020年04月25日 22時17分38秒 | カメラ

 どうしても、絞り羽根の引っ掛かりがあり、動作が安定しない。この骨董品を修理してまで使うべきかどうか大変迷うところだが、意を決して某所に「修理」を依頼することにした。某所は自称プロとは言っていないが、相当の技術力で、Web Pageの実績を見ると経験も豊富、仕上がりの自己評価も素晴らしいものがある。で、2020/03/25依頼してみたら気持ちよく引き受けてくれた。このような形で修理を依頼するのは初めてだが、とにかく自分ではこれ以上やると破壊させると判断し、ダメ元でお願いしてみた。

 2020/04/23、修理は完了し、無傷で無事に戻って来た。その前にMailで修理内容と完了報告があり、内容は承知していたが、何といっても現物を見ないと安心できない。写真に依ればName Plateは無事外れて、分解できたらしい。大きな修理部分としては、絞り環下のグリスの劣化と、液化したものが回り込んでいる状況、更に、絞り羽根に赤さびが出ている状態。
 これを清掃、磨き研磨で綺麗にしてもらった。絞り羽根の赤さび落としは手間のかかる作業だったと思うが、見事に復活した。

 「完了報告」の中で、「絞り羽根をダイレクトに開閉している環 (リング/輪っか) に「白色系グリース」がビッチリ塗られている」と指摘があった。
 犯人はわたしなのだが、少しでも絞り羽根の引っ掛かりが改善できればと思い、やってみたものだ。
 しかし、「「絞りユニット」には特殊な構造/設計でない限りはグリースなどを塗ったりしません。」とお叱りを受けてしまった。返す言葉もないが、Name Plateが外れないからやむを得なかったのだ。

 そんな訳で、AUTO YASHINON 50cmF2は羽根の引っ掛かりも無くなり、羽根の汚れ、さびも無くなって全快した。絞りの重いクリック感も適切で快適なステップになり、これで安心して使えるというものだ。掛った費用に見合った「修理」内容であったと思う。

・・・素晴らしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名前に惚れる

2020年04月21日 11時08分53秒 | カメラ

Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mmF1.4

 20191229にUpしたように「Super-Multi-Coated TAKUMAR 55mmF1.8」は既に手元にあるが、Pentaxはこの1本だけだった。ある日ある時何故か「Super-Multi-Coated TAKUMAR」という名前が気になり、1.4をどうしても使ってみたくなった。例によって、評判などあちこち閲覧してみたが、特別なレンズと言う訳ではない。しかし、個性的なレンズであることは判った。先ず、外せないのは、トリウムレンズであることだろう。別にトリウムが好きと言う訳ではないが。

 これぞと思うものを落札した(No.6129974)が、とんだ食わせ物で、レンズはカビカビで被写界深度の表示環を固定しているイモネジが3本とも無い。分解するまでも無く、とんだ訳アリだった。笑えるのは、「開放固定専用」などと商品説明があったが、要は絞りが動かないというもの。原因は、分解後の組み立てで、Auto/Manualの「押しピン」が脱落、それとMountの組み立てに誤りがあったためで、「押しピン」はMountの中に転がっていた。正しく組み立てるとちょっと渋いが、絞り開閉はOKで、Auto/Manualも機能するようになった。レンズのカビはかなり綺麗に取れるかもしれないが、イモネジには困った。このレンズには前後キャップもフィルターも無かったので随分割高になった。

 どうしてもイモネジが欲しくて、適当なものは無いかと物色してみる。かなり外装にキズがあるが、それらしいものを見つけて落札(No.4800405)。これも勿論「Super-Multi-Coated TAKUMAR」である。キズが多いだけに安かったが、こちらも負けないくらいヒドいもので、やはり分解済みのもの。ネジが紛失したのか、違うものを使っていたり、中も外装に劣らず相当にキズだらけだった。
 唯一の救いは、レンズがそれなりに綺麗でカビも少ないこと、イモネジが付いていることだった。それに、前後キャップも付いている。レンズの黄変は先のも後のも似たようなもので、これはこれで良しとする。

 上段左から下段右へ、前レンズから最後のレンズまで並べてある。上段下段の間には絞り羽根の開閉がある。周囲が黒くシールしてあるのが合わせレンズなのだが、上段右端は合わせレンズではないらしい。絞りから後ろ(下段)の3群4枚に色が付いている。明らかに黄変なのは、そのうちの1群2枚の合わせレンズである。3枚目、4枚目も変色しているように見えるが、これはSky Lightと同じような色で、コーティングによるものであろう。

【ニコイチ】
 全て、「良いとこ取り」をして完成させる。いずれも分解してあったので、何が正しいのか判らず、今までの経験的な判断で組み立てた。ちょっと難しかったのはMountの組み方と無限遠点の調整。
 Mountは昔のレンズシャッターに似たような構造になっている。組み違えると、全く機能しない。
 無限遠点と最短距離はセットで、両方が取れないとヘリコイドの嵌め口を替える必要がある。6条のヘリコイドで、3mm/嵌め口(60°)のステップでレンズの伸長に関わる。また、繰り出しが大きすぎると絞りの連動棒が外れてしまい、Auto/Manualの操作が出来なくなる。
 位置関係に全く余裕はなく、そのポイント以外は全て何かしら不都合が生じることになるようだ。

 全ての部品を取り付けて、完成した「Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mmF1.4」は、レンズのカビ・汚れも無くなり、Focus環の滑らかな操作感を取り戻し、絞り環の軽快なクリック感も復活して見事に現役復帰した。ヘリコイドの清掃・新しいグリスの添加、Mountの清掃・注油の甲斐があったというものだ。絞り羽根も多いので、綺麗な玉ボケが期待できる。開放の「とろけるボケ」と絞って「中央重点」の描写がどんなものか、いや待ち遠しいね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020ハナミズキ

2020年04月20日 12時46分34秒 | カメラ

 Xenotar(クセノター)型レンズの性質、性能をこれ見よがしにした一枚。19日、紺碧の空を背景にして豪快に咲くハナミズキの姿が何とも春らしく瑞々しい。今年は花芽が多いようで、こんなにたくさん花が付いているのは初めて見たような気がする。
例年見ているが、花も多かったり少なかったり揺らぎがあるようだ。



Micro-NIKKOR-P Auto 55mmF3.5

 クセノター型のMicroがすっかり気に入って、何かに付けてこれを多用している。カメラに付けると、結構大きくて不格好だが、操作性は悪くない。
撮った写真を見ると、そんなあれこれも忘れて、ついつい写真に夢中になってしまう。
 カッチリした硬い感じが好きだという訳ではないが、この存在感の描写表現にはやはり一目置かれるだけの魅力がある。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする