東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ AT-110の修理(5/6)

2017年04月27日 | 古ラジオ修理工房

 この古い松下製トランジスタラジオ AT-110の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/6) 修理(2/6)  修理(3/6) 修理(4/6)
  修理(5/6) 修理(6/6)

 朝雨が降っていました。予定ではウォーキングの下見に行く予定でしたが、雨で中止になりました。そのため、久しぶりにラジオを修理することにしました。修理するのは松下製ラジオAT-110です。昭和30年代に製造されたとても古いトランジスタラジオです。前回までに5μFの結合コンデンサが容量不足の故障をおこしていることが分かっていました。今回は、その故障したコンデンサを交換しました。

       雨のためどこにも出かけられずラジオを修理することに



 このラジオが製造された昭和30年代はまだブリント基板の配線設計が未熟だったように思います。そのため、基板上の部品の交換がとても困難です。故障した部品を取り外すとき、その部品とは関係ない電線を外さなければならないことが少なくありません。今回修理するラジオも2本の電線を外す必要がありました。

   交換部品を固定する半田箇所        A:交換前に赤のコードを外す
 
 
 故障した5μFの電解コンデンサを取り外す前に赤と青の電線を取り外しました。取り外すことによって、故障した部品を固定している半田箇所に半田こてを当てることができるようになります。故障したコンデンサを取り外すと、正常なコンデンサを取り付けました。

 交換した新旧コンデンサ  取り付け中のコンデンサ    コンデンサ固定ヶ所
  

 故障したコンデンサを新しいものに交換すると、基板を元のように筐体にはめ込みました。そして、外部電源から6Vを供給してチューニングダイヤルを回すと次々にラジオ放送が入ってきました。ただ、近くに蛍光灯やパソコンが置いてあるため雑音も聞こえてきました。

         基板を元のようにラジオの筐体にはめ込む



 そこで、チューニングが合っているかどうか確かめることにしました。試しにSGで600kHz,1MHz,1.65KHzの電波を出してみました。すると、ほぼダイヤルの数値と合いました。問題ないようです。次回はトラッキング調整する必要があるか確認したり、ラジオ本体を綺麗にみがいてこのラジオの修理を終えようと思います。

  ラジオ放送を聴く     600kHzの電波を出す  ダイヤル値も600KHz
  

コメント
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