東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

もえぎ色の、新緑の木々や林

2013年05月02日 | 樹木,果樹

 連休中の今、我家の周りの落葉樹はいっせいに新芽が出ています。そして、毎日のように葉色が濃くなっています。特に落葉樹の林は、冬の間は地面に日光が差し込んで明るかったのですが、新芽が出て緑が濃くなるほど暗くなってきました。夏は下から上を見ても葉がぎっしり茂っているため空が見えませんが、今は新緑を通して青い空が見えます。新葉の緑と空の青のコントラストがとてもきれいです。

              下から見上げたケヤキの林、新緑と空の青が綺麗


 ケヤキ林で上を見上げていると、鳥の巣があることに気がつきました。そう言えば、今は鳥の子育てシーズンです。山に近い我家の周りでは、雛が親鳥に餌をねだる小さな声があちこちで聞こえています。このケヤキ林の巣でも、せっせと子育てしているのに違いありません。

             今は鳥の子育てシーズン、ケヤキ林の上の方に鳥の巣


 私が子供の頃、男の子の間で鳥の雛(方言で「どびんご」)を育てることが流行りました。私も、スズメなどの雛をよく捕まえては育てたことがあります。どこに巣があるかをみきわるため、親鳥の動きを何時間も追っていました。巣を見つけてもすべての雛を捕まえるのではなく、5羽のうち2羽程度を捕まえて残りを親鳥に残していました。ただし、成長した雛は私が敵だと分かるようで全く餌を食べてくれません。そのため、小さな雛を捕まえて育てました。
 餌の虫を苦心して集めては与えました。ただ、小さな雛は体温が下がりやすいのか、餌をよく食べても死んでしまうことがよくありました。子供ながら、友達と雛の育て方でいろいろ意見交換しました。そして、手乗りスズメにして自慢し合いました。一度だけカラスの雛をもらって育てましたが、なつきませんでした。しばらくして死んでしまったのはつくづく残念でした。この時ばかりは、狭い箱の中で可哀そうに思いました。
 今の世の中では、野生の鳥の雛を子供が飼うことは残酷だと思われてしまうでしょう。しかしながら、私はこれらの雛のおかげで命がなんたるかの一部でも学んだようか気がしています。命の大切さを学ぶには、絵本や言葉も大切ですが命そのもので学ぶことが一番響くように思います。20年位前の話ですが、我家で飼っていたミニウサギが死んでしまった時の、娘の悲痛で泣きそうな顔を覚えています。何年か前ですが、小学校で児童達が飼った豚の映画を思い出します。

                 赤いモミジの新葉、新緑と対照的な赤が綺麗


 さて、私の家のそばに「ユーゼンケヤキ:品種?」と呼ばれるけやきが一本生えています。そのケヤキは全体的に葉色が黄色です。このケヤキ、少しばかり葉が透き通って黄色の今が一番が綺麗です。

        ユーゼンケヤキの新葉              普通のケヤキの新葉
 

 ところで、ケヤキ林はケヤキが優勢のため下草はほとんど生えていません。特に、下草刈りをする必要がありません。今後はケヤキの間引きが必要になります。今、ケヤキの弱い樹木は枯れたり背が低かったりします。今後大きくなれそうもないケヤキを伐採したり、ケヤキとケヤキの間隔を10m位になるように大胆な伐採が必要になります。来年の冬にもその間引きをしようかと考えています。

                  空に映えるユーゼンケヤキの黄色の新葉


 ケヤキ林に比べて普通の林は、雑多な樹木や下草が生えています。この冬に大雑把に伐採したり、下草である笹を刈り取りしました。しかし、まだまだ雑多な木々が多く生えています。来年あたりには、森林浴できるように林内に散策コースでも作ろうと思っています。そして山の頂上付近に、樹木に囲まれた木陰広場を作り、休憩できるテーブルやイスを設けようと思っています。

             少しずつ切り開いて、森林浴できる小道を作っている林

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